松田凌×鈴木勝吾 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松田凌×鈴木勝吾」

2020/04/07

「プライベートでも仲の良い仲間と、こうしてまた一緒にやれるというのがめちゃくちゃ嬉しい」

松田凌×鈴木勝吾撮影/宮坂浩見 取材・文/えびさわなち

ルネサンス期のイタリアを描く惣領冬実の歴史マンガ「チェーザレ 破壊の創造者」が待望のミュージカル化。明治座の創業以来初めてオーケストラピットを使用し、生演奏による本格ミュージカルとして上演される。Wキャストとなる“スクアドラ ロッサ”で共演する“デビューっ子”松田凌と鈴木勝吾に、本作への意気込みを聞いた。さらに、共演回数も多く、相思相愛な二人が、お互いの尊敬する部分とは!?

松田凌×鈴木勝吾松田凌

――ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の稽古が始まったということですが、現段階での手応えはいかがですか

松田凌「現段階でいうと、個人としての手応えはまだあまり感じていないかなと思います。自分から何かを起こすような役でもないので。稽古を積み重ねていくことで、共演者のみなさんが僕との芝居のやりとりをしていく中で“やりやすいな”と思ってもらえたらいいなぁと。それを実感できたら手応えに繋がっていくような気がします。でも全体としての手応えは日に日に感じているというか。“ミュージカル”という現場ならではだとは思うんですが、最初は作り方がとても独特で。それを日々、みんなが読解していって、解釈を擦り合わせていくところにやりがいを感じています」

鈴木勝吾「僕も現段階ではまだ手応えは感じていないです。ただ、先輩方の芝居を間近で見られることでとても感銘を受けていますし、山を登ってみたらまたとりあえず新しい景色は見えているんだけど、それを今度はどうしようかなと考えているところ……という感覚です」

松田凌×鈴木勝吾鈴木勝吾

――原作や脚本を読んで、どんなところにこの作品の魅力を感じましたか?

鈴木「まず原作については、まだ連載が終わっていないのでなんとも言えないところはあるんですけど、魅力としては史実ベースであること。それとキャラクターがとても魅力的に描かれていますし、原作の絵がすごく綺麗で、そこがとても良いなと思います。あとは描写が細かいですよね。史実として本当にあったのかどうかはわからないですけど、物語が進むのが遅いというデメリットを逆手に取りながら繊細に描いているところが好きです」

松田「惣領先生のあとがきにもあるんですが、相当な想いを感じました。“編集者の方と時間を掛けて、物語の進行が遅いというデメリットを取ってでも描きたい”という想いで原作は描かれているらしくて、セリフ量も通常のマンガの5倍くらいあるんですよ。でもだからこそ、文献で読んでも情景も浮かばないようなものがリアルに伝わる。今回の制作発表会見があったイタリア文化会館の図書館で史実を調べたりもしたんですけど、そういった資料や文献だとなかなか理解ができなくて。そういう意味でも絵とセリフとで史実を伝える歴史資料にもなっているのがこの原作だと思います。そこを僕たちが演じる。人がやることで伝わりやすくなるのか、はたまたそうではなくなってしまうのかは僕たちに掛かっているとも思います」

鈴木「繊細に描くことで面白くなっている作品で、10巻まで掛けて表現しているものを3時間ほどに収める、というある意味ものすごく怖いことをやっているとも思うんです。2.5次元の作品のフォーマットに近いところのラインで作りだしているというか、ダイジェストというか。そもそも原作がポイントを引き延ばして作っているものを、ポイントに引き戻して見せるんですね。ミュージカルだけどダイナミズムで劇的になにかがあってという物語ではないので、役者がわかりやすくしなくてはいけないけれどチープなものにしてしまってもいけない。そこが難しいです。語弊なく言えば、超豪華で大人なメンバーで作る2.5次元舞台のような感覚。それゆえに難しいところもある。演出家さんの進めたい方向であったり、脚本の意図に向けてチーム一丸となって取り組んでいきたいと思っています」

松田凌×鈴木勝吾

――それぞれ今回の作品で演じる役について、どんなキャラクターだと捉えていますか

松田「僕が演じるアンジェロ・ダ・カノッサという人物は、中川(晃教)さん演じるチェーザレと同じサピエンツァ大学に通う青年で、史実にはいたのかいなかったのか、という名前の残っている人ではないんですが、恐らく惣領冬実さんの描く『チェーザレ 破壊の創造者』という物語の中では、読者と同じような目線に立つ人なんだろうなと思います。チェーザレ・ボルジアの若き青春までを、現状の原作では描いていますが、さっき“自分から何かを起こすような役柄ではない”と発言をしたものの、世間知らずであるが故、アンジェロが原因で何かが起きてしまうという起爆剤になっているキーマンではあると思います。今作ではもう一つの中心として物語の中で駆けまわりたいと思っています。とはいえ、右往左往しているような感じでもあるんですけど(笑)」

鈴木「僕の演じるロベルトは凌が演じるアンジェロの友だちです。情勢の中にあって、その中でフィオレンティーナという学生団に所属しています。台本の通りに言ってしまうと、絵筆と音楽だけで政治がまわると思っている、ちょっとお気楽でこの時代にしては比較的平和的な団にいる青年です。そこに世間知らずのアンジェロが入って来て、いろいろと世話を焼くんですが、アンジェロが来たおかげでいろいろと事情が変わっていくんですよね。そんな役どころなんですが、どういう風にお芝居をするか今は悩んでいます。あと一つ付け加えるとしたら、説明係です。物語の中で何も知らないアンジェロにいろいろと教えていく立場でもあります」

松田「僕が演じるアンジェロは、ストーリーテラーではなく、何も知らないままに団に入って来るので、そこで状況や情勢を教えてくれるのが勝吾くん演じるロベルトなんです」

鈴木「凌は基本的に舞台上にいることが多いんですけど、僕の出るシーンは、だいたい凌がいるという感じにもなっていますね」

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Information

ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
2020年4月13日(月)〜5月11日(月)明治座

※新型コロナウイルスの影響で、4月13日(月)から4月15日(水)までの公演は中止。
◆詳細は公式サイトへ:https://www.cesare-stage.com/

『罪男と罰男』©惣領冬実・講談社/ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』製作委員会

原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修:原 基晶

脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健

出演:
中川晃教
宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)
<スクアドラ ロッサ> 松田 凌 平野 良 井澤勇貴 鈴木勝吾 (Wキャスト)
<スクアドラ ヴェルデ> 山崎大輝 風間由次郎 近藤頌利(劇団Patch) 木戸邑弥 (Wキャスト)
藤岡正明 / 今 拓哉 丘山晴己 横山だいすけ / 岡 幸二郎
別所哲也 ほか

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