相馬圭祐 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「相馬圭祐」

2015/03/05

「いろんなコンプレックスが武器になる世界なので、臆せずどんどん門を叩いてもらいたい」

相馬圭祐

今年1月から2月にかけて上演された、上川隆也さん主演舞台『真田十勇士』の再演で、初演に引き続き、豊臣秀頼を演じ存在感を残した相馬圭祐。現在、ドラマや映画、舞台と幅広く活躍する彼の原点とは!? デビューのきっかけから、役者と向き合ったきっかけ、転機になったお仕事までたっぷりと語ってもらった。


相馬圭祐
宮アあおいさんが好きで、インターネットで検索したら、今の事務所が出てきて、応募したことがデビューのきっかけになったという相馬くん。それほど強く宮アさんに惹かれたきっかけはなんだったの?
「きっかけになった作品は映画『ただ、君を愛してる』でした。もうとにかく可愛いなぁって思ったんです。その作品を観て、宮アさんのことをインターネットで検索していたらヒラタオフィスに辿り着いて。『会えるかも!?』という不純な理由で、履歴書を書いてオーディションを受けました。今思っても、あの衝動はなんだったんだろうなぁと不思議になります。未だにご本人にはお会いしたことはないんですけどね。一度、事務所に来たら、マネージャーが『今、(宮アあおいさんが)いるから挨拶したら?』って言ってくれたんですけど、『イヤ、いいです』って断ったんです(苦笑)。いつか作品でご一緒するまでは……と思って」
初めてのお仕事のことは覚えてる?
「初めての仕事はCM撮影だったんですけど、実はそのCMはお蔵入りになってしまったんです。その時に一緒だったのが戸谷公人だったんです。その3年後くらいに僕が『侍戦隊シンケンジャー』やっているとき、彼が『仮面ライダーディケイド』に出演していて、東映の撮影所で再会したんですよ。『あのCM、結局流れなかったね』なんて話で盛り上がったのを覚えてます。セリフをもらって役者としてデビューした作品というと、映画『ラストゲーム 最後の早慶戦』です。あのときは坊主でしたし、今より8キロくらい痩せていて、ガリガリだったんですよ。それに、初めてセリフがあったので、ガチガチに緊張しました。その作品を映画館へ、親と観に行ったんですけど、そこでもガチガチに緊張したのを覚えています」
それからすぐに『侍戦隊シンケンジャー』の梅盛源太役に抜擢。
「実は『侍戦隊シンケンジャー』のオーディションがダメなら芸能界を辞めようと思っていたんです。だからオーディションも、“これが最後のオーディションだ”と思って受けていたんですけど、オーディション自体がすごく楽しかったんですよね。僕自身、“コレが特技”というものがなかったので、ちょっとした小噺を披露したんです。その帰りに、一緒に受けてた人たちが『緊張した』って言っているなか、『面白かったぁ!』って言ってましたから」
そうして相馬くんが役者として歩み始めたなかで、“役者として本気でやっていこう!”と思ったきっかけの作品は?
「『侍戦隊シンケンジャー』のときはまだそういう想いではなかったんです。同世代で、みんな経験も浅いし同じスタートラインに立っているような感じで。部活のような、一つのゴールに向かってみんなでやっていくっていう感覚ではあったんですね。ただそういう想いが一番顕著になったのは、初主演の舞台『モンスターボックス』だと思います。このときに仕事に対してちゃんと向き合ったというか、“みんなをまとめていかなきゃいけない”という、主演のプレッシャーを感じながら向き合ったことで芝居への意識は変わったと思います。そこから舞台への出演が続いて、舞台が楽しくなって、好きになっていったんです。舞台『真田十勇士』もデカいです。すごく濃密な時間をすごさせてもらったなと。座長の上川隆也さんをはじめ、経験豊富な共演者の方々の芝居を間近で見ることもできて。再演だったので、前回ほどの稽古期間はなかったんですが、1年前の初演のことをいろいろと思い出しましたし、1年という時間のなかで自分が得てきたものも“豊臣秀頼”として出していかないといけない。あれだけの先輩方と共演できる機会もそうそうないものなので、この作品との出会いもやっぱり役者としての自分にとっては転機のひとつだと思います」

相馬圭祐
1年のブランクがあっての再演となった舞台『真田十勇士』。演じているとき、初演と再演とで心境に違いはありますか?
「変化はないですね。秀頼に対しての理解が深くはなっているんでしょうけど、根幹は変わらない。むしろ変えたくなかったので。そこは演出の宮田(慶子)さんにも伝えてました。初演で感じた感覚を大事にしたかったので、思い出してより深く見せたいと思ったんです。上川さんも、自分との絡みのないシーンでも観て下さって、いろいろとアドバイスをしてくださって。より演劇的な表現を学びたいなってことを強く感じました。前回は自分が演じるのに精いっぱいで、そこまで目がいかなかったんですが、今回は先輩方の表現をよく観て、盗んで、吸収していきたいなってこと思いました」
上川さんをはじめとする真田十勇士たちの殺陣やアクションを“動の演技”とすると、秀頼は“静の演技”ですよね。
「これまでそんなに“静の演技”の経験がなくて。前回は、周りのキャスト陣の殺陣などを見ると、役柄的に殺陣をやらない自分としてはフラストレーションもあったんですが、秀頼を演じられて良かったというのも思っているんです。秀頼が一太刀も振らないことで伝わる気持ちがあるので。それをむしろ“芝居にぶつけていけばいいんだ”ってことも感じますし、今回は、秀頼をとことん気高く見せていこうという意識がありました」

相馬圭祐
この経験が活きていく、ここから先の相馬くんも楽しみにしています。そんな相馬くんから、『WEBデビュー』を見てくれているみなさんへ最後にメッセージをお願いします。
「僕がこの世界に入るきっかけになった最初の一歩もWebでした。熱い気持ちがあるのなら、この世界へ挑戦をしてみてもらいたいです。いろんなコンプレックスが武器になる世界なので、臆せずどんどん門を叩いてもらいたいです。自分が納得するまで挑戦してもらえればいいと思いますし、入ったら入ったで厳しい世界なので、ぜひ挑戦をし続けていってください」

インタビュー・終わり
撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち


Profile

そうま・けいすけ●1986年10月30日生まれ、神奈川県出身。ヒラタオフィス所属。主な出演作に、舞台『真田十勇士』、映画『太陽からプランチャ』(主演)、ドラマ『野田と申します』など。出演ドラマ『鉄子の育て方』(メ〜テレ)が順次全国で放送中。

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