高杉真宙 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「高杉真宙」

2015/11/04

「(同じWキャストの)早乙女友貴くんが演じると僕とはまた違ったソフィとウルになる。そこが面白い」

高杉真宙

今年は昼ドラ『明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜』(フジ系)で主演を務め、学園ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)で引きこもりの高校生を熱演した高杉真宙くん。11月19日から上演される主演舞台『TRUMP』では、TRUTHバージョンでソフィ役を、REVERSEバージョンでウル役に挑む。着実に俳優として成長を続ける彼の舞台にかける思いとは!?

高杉真宙
舞台『TRUMP』について、どんな印象を受けましたか?
「台本を読んでから、過去の舞台映像を見させていただいたんですが、ゲームやアニメに出てきそうな世界だなと思いました。ヴァンパイアという独特な世界観がしっかりあって、その中で動いていくので、自分がゲームやアニメのキャラクターになったような気分です」
現在公開されている、舞台のメインビジュアルの衣装もカッコイイですよね。
「コスプレとか普段着られないような衣装、大好きなので嬉しかったです。パンフレット撮影のとき、ちょうど『表参道高校合唱部!』の撮影で寝不足続きだったんですけど、あまりにも楽しみで全然キツくありませんでした(笑)」
今回はソフィとウルという、相対的なキャラクターを二人の役者が互いに演じ合うダブルキャストシステムということで、公演ごとに入れ替わりで演じます。
「台本を読んで、まずセリフ量に驚きました。2役ということはセリフも2倍で、ハンパじゃない量だなって(笑)。まだ稽古は始まったばかりなんですが、本当に違うキャラクターになりそうで楽しみです。僕と交互にソフィとウルを演じるのは早乙女友貴くんで、友貴くんが演じるとまた違ったソフィとウルになる。そこが面白いなって思います」

高杉真宙
しかも昼公演と夜公演で演じ分ける日もあって、切り替えが大変なのでは!?
「そうなんです。僕も公演スケジュールを見てビックリしました! 昼はソフィでこう動いたけど、夜はウルでこう動くから……って、動きがごっちゃになりそうですよね。でも2役を演じるってなかなかないことなので、どんなふうに演じようかなって考える時間が楽しいです」
同じく座長を務める早乙女友貴くんの印象は?
「最初は気づいていなかったんですけど、すごく縁が深いなって、今回改めて思いました。友貴くんとは同じ年で、舞台『里見八犬伝』(2012年)で共演をして。当時2人とも16歳なのに、八犬士の犬江親兵衛役を演じている友貴くんは本当にカッコ良くて、憧れと同時に悔しい気持ちがありました。その2年後に、僕も同じ親兵衛役をやらせていただいたんですけど。このときは友貴くんのすごさを知っていただけに、僕も頑張らなきゃと思ったし。そして今回『TRUMP』では、ともにソフィとウルを演じる。親兵衛役は本当に大変だったので、次こそは友貴くんに負けないようにしなきゃ!と思いました」
稽古場の雰囲気はいかがですか?
「ほかのキャストの方も2役を演じられるということもあって、みんなセリフ覚えに必死です(笑)。とくに僕は余裕なくやっています。殺陣のシーンもあるので……殺陣は僕、苦手なので必死に食らいついていく日々です。友貴くんの殺陣って、本当にすごいんですよ。稽古中も『この足運びはこうしたらいい』って、みんなに教えてくれるんです。同じ年とは思えない、『先生!』って呼びたいくらいです(笑)」
『仮面ライダー鎧武/ガイム』で共演した吉田メタルさんもいらっしゃいますね。
「心強いです。ライダーの撮影は約1年間あってみんな仲よしだったので、メタルさんも『頑張れよ』って真っ先に声をかけてくださったり。近くにいるだけで安心します」

高杉真宙
役作りはどんなふうに進めるんですか?
「セリフから人物像を作っていくことが多いです。まず一人称を確かめたり、こういう言い方をするんだな、こういう行動をとるんだなって、考えながら固めていきます。あんまり役が自分に近いとか遠いとか考えずに、ニュートラルに自分を置いてやっています」
『TRUMP』では2役を演じますが、高杉くんに二面性はありますか?
「あるんじゃないかな。やっぱり家に帰ったらダラッとして、ベッドの上からまったく動かないですし(笑)。反対に、仕事場ではしっかりしなきゃいけないなって思います。とくに今回は2役あって時間がないから、集中して必死にやっています。でも『TRUMP』の稽古は午後から夜まで、比較的長いんです。僕、集中力がそんなにあるほうじゃないから大変なんですが、とにかく必死にやっています」
集中が切れそうなのときは、どうしてるんですか?
「“しょうが”が僕には効くみたいで、しょうがチップスを現場に持っていって、いつも食べています。僕は体が温かくなると、不思議と集中できるんです。ゲン担ぎみたいなものですね。ゲン担ぎは1〜2年周期で変わっていて、以前は太ももを叩くことで集中できていたんですが、それが効かなくなって、次にしょうがドリンクを飲むようになり……。昼ドラの撮影時には、毎日しょうがチューブを持ち歩いていました。でも、最近これも効かなくなってきたような気がして、次はどうしようかなって思っています(笑)」
高杉真宙
これまでも様々な舞台を経験してきた高杉くんにとって、舞台の魅力とは?
「本番前の緊張感かなと思います。舞台は一回始まるとほとんど止まることはないから、“怖い”っていう緊張感は舞台ならでは。そして、舞台の演技は一回限り、僕の場合は、そのときの自分の状態によって、演技がかなり違ってしまうので、本当に1回限りという感じがあります。演技にムラができてしまうことはあんまりよくないなって思うんですけど、集中して演じられた瞬間は最高です。あと、僕は舞台が最初の仕事だったんですが、舞台から演技を始めることができて、良かったなと思います。舞台はだいたい1ヵ月くらい稽古してから本番があるので、その間にたくさん勉強できるんです。ほかの人の演技を見ることもできますし、演出家さんに教えていただくこともできる。最初は全然できなくて大変でしたけど、本当に勉強になりました」
中2で上京してから5年。これまでの役者人生を振り返って、大きな転機になったことは?
「最近でいうと、昼ドラ『明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜』が大きいです。初の連続ドラマで主演を務めさせていただいて。主演として名前を挙げていただける自分になったんだなって、嬉しさと責任を感じました。この経験があったので、今回『TRUMP』で舞台では初主演ですが、“座長”という言葉が、そこまで大きな不安としてのしかかかってこなかったのかなと思います」
高杉真宙
来年は20歳を迎えます。次の目標は?
「けっこう前から言っているんですが、やってみたい作品は戦争ものです。最初はただ、単純に“人生で一回は坊主にしたい”っていう思いから興味を持ったんですけど(笑)。役作りじゃないとなかなか坊主ってできないし、戦争ものだったら坊主にできるかなと思って、それからいろいろな作品を見てみたんです。そうしたら、こういう世界が実際にあったのに自分は知らないなって。いつかやってみたい、そう思うようになりました」

高杉真宙
では、芸能界を目指す『Deview』ユーザーに向けて、夢を叶えるために必要不可欠だと思うことを教えてください。
「いろいろな作品を観ることは大切だなって、現場に入るたびに毎回思います。これは僕が遅かったから言えることなんですけど。上京するまで、ドラマや映画をちゃんと観たことがなかったんです。弟が2人いて、家にはケーブルテレビがあったので、1年中ずっとアニメがついているような状況で。だから、当時は有名なタレントさんの名前も知らないくらいのレベルで……。ちゃんと演技の勉強がしたいなって自覚してから観るようになったので、本当に遅いんです。高1くらいかな……。きちんと観るようになったのは本当にごく最近なので、早め早めがいいと思います。知識がないと現場でも話が通じないことがありますし。それに、学園もので同世代の共演者の人と話していると、みんな驚くくらいたくさんの作品を観ているんですよ。邦画、洋画問わず。僕は洋画を見るようになったのも、つい最近ですし。早ければ早いだけ知識が多くなるので、時間があるならたくさん観て吸収してほしいです。こういうキャラクターでこういう芝居もあるんだなって、自分の引き出しも増えます。観ることは本当に大事ですよ!!」

インタビュー・終

カメラマン/横井明彦 取材・文/山口昭子

Profile

高杉真宙
たかすぎ・まひろ●1996年7月4日生まれ、福岡県出身。スパイスパワー所属。2009年、舞台『エブリ リトル シング'09』で俳優デビュー。13年、『仮面ライダー鎧武/ガイム』(テレ朝系)に出演し、その名を広める。近作に主演映画『ぼんとリンちゃん』、『渇き。』、主演ドラマ『明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜』(フジ系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)など。ファブリーズ、ブルボンのCMにも出演中。

INFORMATION

『TRUMP』

舞台『TRUMP』
【東京公演】11月19日(木)〜11月29日(日)Zeppブルーシアター六本木
【大阪公演】12月4日(金)〜12月6日(日)サンケイホールブリーゼ

大阪演劇界の旗手・末満健一の代表作で、2009年の初演以来、幾度となく再演を重ね、シリーズとしても多作を展開するゴシックファンタジー。物語の舞台は、若き吸血種“ヴァンプ”たちを教育するために設けられた施設・クラン。人間とヴァンプの混血「ダンピール」であるソフィは“汚らわしき者”として周囲から嫌悪されていたのだが、名家の生まれであるウルは、なぜかソフィに心惹かれていく。そんな中、ウルはかつてのヴァンプが持っていた“不死の力”について研究を続けるうち、永遠に生き続けているとされる原初の吸血種“TRUMP”の存在を知り、永遠の命を渇望するようになる……。

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