本田礼生×古田一紀 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「本田礼生×古田一紀」

2016/10/19

「“役者がチアに挑戦した”というレベルを超えられるメンバーが集まったと思う」

本田礼生×古田一紀

男子チアリーディングを題材とした、直木賞作家・朝井リョウの青春スポーツ小説「チア男子!!」が初の舞台化。歌、ダンス、映像、そしてチアと、客席と舞台が一体となるライブパフォーマンスステージに挑む、本田礼生くん&古田一紀くんに直撃インタビュー!


本田礼生×古田一紀
お二人が出演されるLive Performance Stage「チア男子!!」。まずは、出演が決まった時の感想を教えてください。
本田礼生「チアリーディングというスポーツに関して、あまり詳しくなかったので、ピンと来ていなかったんですけれど、色々と調べてパフォーマンスを見たときには“こんなにアクロバティックなスポーツだったのか”と驚いきました。しかも(古田)一紀と共演、ということも聞いて、“あ、なるほど、動く舞台なんだな”とも感じましたし、楽しみになりました」
古田一紀「まずは『頑張ります!』という気持ちでした。それと“動ける俳優”という枠に自分が入っているんだなってことが嬉しかったです。そういうイメージなんだな、ということがわかったことで、自分的にはすごく嬉しかったですね」
先日まで同じ舞台で共演していたお二人。お互いの出会ったときの第一印象は?
本田「一番最初は……変わった子だなぁって思いました(笑)。顔合わせでの挨拶のときに、度胸の据わった子だなって感じたんです。僕はすごく緊張してしまうタイプなんですが、一紀はそういう様子が一切なく、一気にその場を“一紀ワールド”にしていたのが印象的でしたし、ビックリしました」
古田「その時の僕は“絶対にビビらない”って思いながら顔合わせの部屋に入っていったんです。普通に緊張はしていたんですけど“負けないぞ”と思って、頑張りました」

本田礼生×古田一紀
最初に“一紀ワールドを作る”っていう意気込みでいったんですね。
本田「作戦通りでしたね(笑)」
古田「最初に“この人はいい人なのかな”って思われて、そこから稽古や舞台を通して、“実はこんな奴だったんだ”みたいに思われたら嫌だなって思ったので、最初から“自分はこういう人ですよ”っていうのをわかりやすく提示しようと思って。長期間の公演でしたし、よそいきじゃない素の自分を出して、ガッカリされないようにしました」
本田くんの第一印象は?
古田「僕は(本田のことは)オーディションの時から覚えていて。アップでめっちゃアクロバティックなことをしている人がいるなと思っていたんですよ。“この人は絶対に受かるだろうな”と思っていました」

本田礼生

本田礼生

その印象は今も変わらず?
本田「寂しがり屋な面があったり、可愛いところがいっぱいある!」
古田「いやいやいや(照)。営業妨害だよ!」
本田「ちょっと泣き虫なところもあるし、感情がすごい豊かで、素直だなって思います」
古田「第一印象からはそんなに変わってないけど、最初はすごく静かな人なのかなって思っていたら、意外とそんなことなくて、すごく面白い人だった」
本田「それ、よく言われる。でも、一紀に対してはけっこうしゃべりかけてたよね? 一紀がアクロバットが好きって聞いていたので、まだ稽古が始まってないときから『アクロバットの練習行こうよ』みたいに、わりと早い段階でしゃべるようになったんです」

古田一紀

古田一紀

そんなアクロバットも活かされるであろう今作の「チアステ」。この物語の世界観に対してはどんな印象を持っていますか?
本田「まずは第一に青春だと思います。そのなかにも、超個性的なメンバー一人一人のことが深く掘り下げられていて、ちゃんとそれぞれの物語があるという印象です」
古田「僕も同じです。チアリーディングは迫力もあるし、見ていて歓声を浴びる感じだと思うんですが、実際にはメンバーがみんな自分の中で抱える問題がある。舞台の尺の中ではすべては描き切れないとは思うんですが、原作の魅力としては、ただ青春の爽やかな物語だけではない深みがあって、それを乗り越えて最後にみんなで一つになる、というのが素敵だなと思いました」
では、ご自身の演じる役について教えてください。
本田「僕はハル(坂東晴希)を演じるんですが、ハルと自分自身には重なる部分がたくさんあって。ハルは柔道をやってきて、怪我がきっかけでチアに出会うんですが、僕もずっとブレイクダンスをやってきて、ある転機がきっかけで俳優の道に入ったんです。お互いに選んだ道は違えども、スイッチが変わる瞬間は同じく体験していることもあって、感情移入がしやすかったです。役作りに関しては、カズ(橋本一馬)との芝居を通してキャラクターを作っていきたいと思っていて、一紀が持ってくる芝居によっても変わってくると思うし、“カズあってのハルなんだなって”という部分を表現していきたいなと思っています」
古田「カズについては、まだ正直全然わからないんです。原作を読んでいるときも、どの役をやるというよりも全体の流れに重視して読んでいて。でも、読んでいるうちに無意識にカズに感情移入して、カズの視点で読んでいたので、“カズをやりたい”と思いました。芝居に関しては現時点では決め込まず、稽古を通してカズを作っていきたいなと思っています。あとは、“一馬”と“一紀”ってことで、字面が似ているなって、運命的なものを感じています(笑)」
お互いの芝居を通して、ハルとカズを作り上げていくというのは同じ想いなんですね。
古田「この二人の関係性が軸になってくると思うので」
本田「僕らがブレちゃうと大変なことになるからね」

本田礼生×古田一紀
本作で描かれているBREAKERSのモデルになっている、早稲田大学のチアリーティングチーム・SHOCKERSの公演を見てきたということですが、いかがでしたか?
本田「50人くらい出ていたんですけど、全員が“見ている人を楽しませる!”というパワーが漲っていて。2時間くらいの公演が本当にあっという間でした。最初は、男子チアリーティングって、なかなか生で見る機会は少ないので“どんなスポーツなんだろう”っていう目線で見ていたんですが、知らず知らずのうちに、すごい楽しんでいました。それで、ふと我に返ったときに、『あれを自分たちがやらなきゃいけないんだよね』って話したりして」
古田「やったことがない動きもあって難しいかもとは思いましたが、観ていて普通に楽しかったです。とにかくやってみないとわからないなと思いました」
今、楽しみにしていることはなんですか?
本田「早くチアの稽古がしたいです。動きが全然わからないので。バク宙とかのタンブリングは出来るんですが、人に投げられて回るというような、チア特有のスタンツは早く経験したいなと思っています」
古田「僕はやっぱりアクロバットですね。これまでは、仕事でやってきたわけではないので、やりたくない技は挑戦してこなかったんです。でも、そういう技にも挑戦していかないとなと思っていますし、出来ることが増えると思うと楽しみです。あとは、共演者がみんな、超動ける人たちなので、どこまで難易度を上げていけるかも楽しみ」
本田「“役者がチアに挑戦した”というレベルを超えられるメンバーだと思っているんです」
古田「よくぞこのメンバーが集まった、という感じなので、“挑戦した”というよりも、観た人に“すごい!”と思わせたいですね」

本田礼生×古田一紀
頑張る人を応援することで主役になれるスポーツ=チアですが、お二人が勇気をもらった応援や支えになっている言葉などはありますか?
本田「『人生は一度しかない』という格言ですね。緊張したときに“人生は一度しかないんだから”って思ったら、すごく楽になって。せっかくだから精一杯やらなきゃもったいない。“カッコ悪い姿を見せたくない”と思う瞬間もありますが、一度しかないからこそ、思いっきりやらなきゃもったいないって思います」
古田「僕も格言なんですけど、「テニミュ」の歌の歌詞に、『NEVER GIVE UP DO MY BEST』ってあって。それは自分の中でスローガンになっています。しんどい時には“DO MY BESTだ”と思って頑張っています」
デビューを目指す『Deview』読者に向けて、お二人からエールをいただけますか?
本田「行動力はすごく大切だと思います。僕も昔『Deview』をすごく読んでいたんですけれど、いろんな方がそうおっしゃっていて。その通りだなって思うんです」
古田「僕も行動することが第一だと思います。自分がどうしようか迷っている間に、ほかの人たちは練習したり、行動に移しているかもしれない。この世界で活躍したいと思っている人は本当にたくさんいるし、上手い人もすごくいる。凡人の自分がそこに立ち向かっていくには、その人たちよりもいっぱい練習しないといけないって、僕も実感しているし、とにかく自分のやりたいことに向けて、時間をいっぱい使ってほしいなと思います」
本田「そうだね。僕も努力さえすればできないことはないと思っています。できるようになるまでのプロセスで悩むこともあると思うんですが、出来なかったらそれは努力が足りないのかもしれない。でも、絶対に出来ると信じて、今すぐ行動に移してみてください」
古田「頑張って!僕も頑張る!」

本田礼生×古田一紀
では、最後にそんなお二人が出演するLive Performance Stage「チア男子!!」への意気込みをお願いします。
本田「“俳優がチアをやってみた”っていうような舞台ではなく、純粋に“これがチアなんだ”というところまでいきたい。そして、それを観たお客さんが“すごく楽しかった”と笑顔になって帰ってもらえる舞台にしたいです」
古田「僕たちはやっぱり俳優なので、芝居のパートではちゃんとストーリーの部分でも役を作っていって、チアパートでは僕らが感じたワクワクを表現できたらいいと思っています。僕らが初めて見たチアへの興奮やあの感覚に、お客さんにもなってもらいたいなって思います。そうなれたら、何回も観たい!と思ってもらえる舞台になると思うんです。なので、あの感動を舞台に持ってきたいです」

インタビュー・終

撮影/mika 取材・文/えびさわなち 衣装協力/WEGO、GOSTAR DE FUGA、VICTIM

Profile

本田礼生
ほんだ・れお●1992年10月28日生まれ、愛媛県出身。トップフライト所属。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで青学(ルビ:せいがく)・菊丸英二役で出演。そのほか、舞台出演作に、『タンブリングVol.4』『CHaCK-UP』『コミックジャック』など。

古田一紀
ふるた・かずき●1995年11月29日生まれ、東京都出身。J-beans所属。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで青学(ルビ:せいがく)・越前リョーマ役で出演。主な出演作に、舞台『PRECIOUS STONE』『流れる雲よ〜未来より愛を込めて〜』、映画『映画版 PRECIOUS STONE』『新宿スワン』など。

INFORMATION

『チア男子!!』
(C)朝井リョウ/集英社
(C)LPS「チア男子!!」製作委員会 2016

Live Performance Stage「チア男子!!」
12月9日(金)〜18日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo

男子チアリーディングを題材とした、直木賞作家・朝井リョウの青春スポーツ小説「チア男子!!」が初の舞台化。歌、ダンス、映像、そしてチアと、客席と舞台が一体となるライブパフォーマンスステージが誕生!
≪story≫
柔道道場の長男・晴希は大学1年生。姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部。
同じころ、一馬もまた柔道をやめる。一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の男子のみのチーム結成を決意したのだ。
それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、チームは学園祭での初舞台を目指すが……。

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