廣瀬智紀×北村諒 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「廣瀬智紀×北村諒」

2015/09/24

「プレッシャーを力に変えながら 次に繋げられるような作品を生み出していきたい」

廣瀬智紀×北村諒

2012年2月の第一作目以降、人気シリーズとして上演されている舞台『弱虫ペダル』。10月8日から第7弾となる最新作「舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR〜2つの頂上〜」が上演される。今作のメイン・巻島裕介役の廣瀬智紀と、東堂尽八役の北村諒に直撃インタビュー!!

廣瀬智紀

廣瀬智紀

舞台『弱虫ペダル』シリーズも今作で第7作品目。原作でも人気の高いキャラクター、巻島裕介と東堂尽八がついに主役! この話を聞いた瞬間はどんな気持ちでした?
北村諒「すごく思い入れがある作品なので、メインでやらせてもらえると決まったときは本当に嬉しかったです。ただ前回のインターハイ3日目(舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER)は、ひとつの集大成だったという気持ちがあるので、それを超えなければならないプレッシャーも感じてはいるんですけど……。でも、まずは同じように『弱虫ペダル』の世界を楽しんでいきたいです」
廣瀬智紀「僕もメインでやらせてもらえることが非常に嬉しかったんですけど、“またひとつ繋がった”ということがもっと嬉しかったです。この舞台が回を重ねるごとに大きくなっていることを肌で感じているので、プレッシャーを力に変えながらまた次に繋げられるような作品を生み出していきたいという思いです」

北村諒

北村諒

“いつか自分たちがメインの作品をやりたい”という思いは元々ありました?
北村「そうですね」
廣瀬「きたむー(北村)が先に言ったように前回は、本当に“みんなにとっての集大成だ”という気持ちだったんですけど、でもやっぱり巻島(廣瀬)と東堂(北村)のライバル関係を描くようなスピンオフ作品があったらいいなっていう思いはどこかしらにありました。それは僕たちの持っている力をさらに伸ばすことができたら実現するのかなと思っていたんです。だから今回こういう形でできるのは本当に嬉しくて」
北村「すごく“任された感”が強いというか。しっかりと返さないといけないなという気持ちがより一層強まりました。でも変に意識をしすぎて空回りしてもいけないし、あまり気負わずにやりたいなとも思っています。いつも通りの熱量を持ってやれば大丈夫だろうという安心感があるし、今回から新キャストの方々が加わるという変化があるにしても、今までと何も変わらない。そういう意味で不安はないです」
廣瀬「僕も同じです。この作品はみんなで作り上げる部分がとても強いので、今回の作品でも新キャストの皆さんと一緒に交流を深めつつ、また(演出・脚本の西田)シャトナーさんと一緒に話し合いながら素敵な作品を作れたらなって思っています」


廣瀬智紀×北村 諒
おふたりの仲の良さも一層深まりそうですね。
廣瀬「ホントそうだと思います。作品を一緒につくり上げることで仲が深まるし、ましてや、きたむーとはかなり濃く絡む役なので」
北村「今までは意外とレースシーン以外で絡む場面がそんなに無かったしね」
廣瀬「そうだよ、意外とね」
北村「あまり長い時間絡むということが無かったので、なおさら深まるのかなって思います。もちろん今までも役としての話し合いなどをよくしてきましたけど、今回は本当に作品を通しての大きな話になってくると思いますし。今からドキドキしてます。もしかしたら“そんな一面もあったんだ!?”みたいな部分がお互いに出てくるかもしれない」
廣瀬「そうだね。探していこう!」
北村「ね、探していこ!(笑)」


廣瀬智紀×北村 諒
廣瀬智紀×北村 諒
ではこれまでの付き合いの中で、いちばん驚いたお互いの一面は?
北村「驚いたことか、どこだろ……。(廣瀬に)フラペチーノのやつ、言っていい?」
廣瀬「いいよ、いいよ(笑)。いいけど、それにはちゃんと理由があるからね?こっちにも言い分はある!」
北村「そうだよね、分かった(笑)。前回の大阪公演の帰りに、キャストの何人かで駅前のコーヒーショップに寄ったんです。で、僕がレジで注文をしていたら隣のレジにいた人が『フラペチーノのホットください』みたいなことを言っていて。店員さんが『えっ!? あの……フラペチーノは、アイスでのご用意しかありませんが……」って動揺しているから“このお客さん、何言ってんだろう?”と思って隣を見たら、ちゃんとも(廣瀬)で。“え、どうした?”って、ビックリしたっていう(笑)」
廣瀬「違うんですよ! それね、俺の説明が悪かったんです。俺はただバニラクリームフラペチーノのホットが飲みたかったんです!」
北村「いやそれじゃ同じ意味だって!(笑)」
廣瀬「いや、だから『バニラクリームフラペチーノの味に近いホットドリンクってありますか?』っていうのを聞きたかったの! ……でもそうだね、今の言い方だったら確かに店員さんから『フラペチーノはアイスしかご用意してないんです』って返されるよね(笑)。そう思われてもおかしくない言い方だったよ(笑)」
北村「メッチャおもしろかったもんな〜。ホント基本的に、ちゃんともには驚かされっぱなしですよ」
逆に廣瀬さんが北村さんに驚いたことは?
廣瀬「きたむーはね……ふっ(笑)」
北村「え、何なに!?」
廣瀬「この間みんなで温泉に行ったんですけど、前を隠さないタイプでした。そういうタイプなんだなぁ思ってちょっと意外だった」
北村「え、ちゃんともは隠してたっけ?」
廣瀬「隠してる、隠してる」
北村「いやだってお風呂だよ、別によくない?」
廣瀬「でも基本的に日本人って隠す方じゃん」
北村「まぁ、それはそうだね」
廣瀬「だからそういうところが『おっ!』と思った」
北村「なるほど、意外とね」
廣瀬「かと言って別に注目して見るわけじゃないけど(笑)」
北村「当たり前でしょ!(笑)」
本当に仲良しですよね(笑)。この関係性は最初からできていたんですか?
北村「いや、そんなことはないですよ。最初はそんなに話さなかったもんね」
廣瀬「そうだね。稽古中というよりも本番に入ってからの方が深まったかもしれないです」
北村「本番を通して知っていくことの方が多いんですよ」


廣瀬智紀×北村 諒
改めて、舞台『弱虫ペダル』は、自分たちにとってどういう存在だと思いますか?
北村「そうですね……。これだけカンパニーの一体感がある作品に出会ったのは初めてに近かったんです。シャトナーさんだけじゃなくキャストも含めて全員でいろいろな提案をしますし、ちょっと気になることがあったら『もっとこうした方がいいよ』ってわりと普通に言ってくれて、そして言える環境でもある。本当に家族みたいなカンパニーで、自分にとっての分岐点じゃないですけど、また新しい感覚を手に入れることができた場所ですし、東堂尽八は北村諒っていう人間に対しての自信をもらえたキャラクターでもあります。ひと言じゃ表せない作品ですね」
廣瀬さんはいかがでしょうか。
廣瀬「じゃあ僕は、ひと言で言っちゃおうか」
北村「お、言っちゃうの?」
廣瀬「“アイデンティティを確立した場所”ですね」
北村「なるほど。と、言うと?」
廣瀬「えー、補足しますと(笑)、僕自身この業界で仕事をさせていただく中で悩んでいた時期があったんです。演じる巻ちゃんとも共通するんですけど、周囲の方とのコミュニケーションがあまり上手な方じゃなくて。自分に全く自信を持てなくてどうしようと考えていたんですけど、巻ちゃんのセリフで『自己流で速かったら、それ最高にカッコイイっしょ』というのが出てきて、その言葉のおかげで、僕も“あ、自分らしくいていいのかな”と思えたんです。きたむーと同じく、自分に自信を与えてくれたのが、この舞台『弱虫ペダル』だったんです。そしてそんな中で出会った人たちは僕にとっての宝物です」
よりお芝居が好きになりました?
北村「そうですね。知らない世界ってたくさんあると思うし、そのうちのひとつに出会えたという感覚は強いです。それを忘れてはいけないし、大切にしたいことだなってすごく思います」
廣瀬「この作品を通して自分が今までに経験して来なかった演出方法や身体表現を知りましたし、役者が舞台上で表現するという根本を見た気もしていて。あとは何よりも度胸と自信を持ってお客さんに提供すれば通じるものがある、そう信じて演じられるようになりました。舞台『弱虫ペダル』は本当に自分の役者としての幅を広げてくれた作品だと思っています」

インタビュー・終
撮影/mika(f-me) 取材・文/松木智恵 へアメイク/山崎初生

Profile

廣瀬智紀
ひろせ・ともき●1987年2月14日生まれ、埼玉県出身。スターダストプロモーション所属。主な出演作に、舞台『私のホストちゃん』、『ダイヤのA THE LIVE』、映画『セブンデイズ』、ドラマ『エイジハラスメント』など。11月21日公開の映画『羊をかぞえる。』に出演。

北村諒
きたむら・りょう●1991年1月25日生まれ、東京都出身。アイズ所属。主な出演作は、舞台『RE-INCARNAtION RE-VIVAL』、『四谷怪談』、『ひと夏のアクエリオン』ゲームアプリ『あんさんぶるスターズ!』など。11月14日から上演される『From Chester Copperpot』に出演。

INFORMATION

『弱虫ペダル』

舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR〜2つの頂上〜
名古屋公演:10月8日(木)〜12日(月・祝)日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
東京公演:10月22日(木)〜25日(日)TOKYO DOME CITY HALL
大阪公演:10月29日(木)〜11月3日(火・祝)梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:11月7日(土)〜8日(日)キャナルシティ劇場

2008年より『週刊少年チャンピオン』にて大好評連載中の、渡辺航が描く漫画を原作とした舞台。気鋭の作・演出家 西田シャトナーが、独自に生み出した表現技法“パズルライドシステム”を駆使し、本作を舞台化。孤独なアニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイ全国優勝を目指す姿を描く。チームスポーツを軸としたストーリーのなかで、人生において誰もが経験する挫折やコンプレックス、孤独といった苦難を仲間と共に分かち合い、汗と涙を流しながら乗り越え成長していく若者たちを、実力派俳優陣たちが体当たりで演じる姿が感動を呼んでいる人気舞台シリーズ。 第7弾作品となる最新作は、ライバル関係である、総北高校の巻島裕介(廣瀬智紀)と箱根学園の東堂尽八(北村諒)が主人公として描かれるスピンオフ作品。

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/「弱虫ペダル」GR製作委員会
(C) 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション

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