松尾太陽(超特急) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松尾太陽(超特急)」

2017/02/15

「やらないうちから“無理”と決めつけず、今後もいろんなことに挑戦していきたい」

松尾太陽

メインダンサー&バックヴォーカルグループ「超特急」タカシとしても活躍中の松尾太陽が、川口春奈×山ア賢人W主演の映画『一週間フレンズ。』に出演。山アが演じる長谷の親友・桐生将吾役をオーディションで勝ち取ったという彼に、本作のみどころ、役作りでこだわったこと、芝居への想いなどをたっぷりと語ってもらった。

松尾太陽
映画『一週間フレンズ。』での桐生将吾役は、オーディションを受けられて決まったのだとか。どのような準備をして臨みましたか?
「まず原作を読ませていただいたのと、少しでも作品の空気に触れておきたいなと思い、物語の舞台でもある、聖地といわれる聖蹟桜ヶ丘に行ったりしました」
オーディションの内容は、どんな感じでした? 緊張はしましたか?
「台詞を読んだりする形の、とてもシンプルな感じでした。緊張は……もちろん、しました! でも、“緊張して、思っていたようにできなかった”という後悔は残したくなかったので、結果はどうあれ、“自分のやりたいことはしっかり伝えよう!”という意識を強く持つようにしていました」

松尾太陽
強い意思を持って臨まれたと。
「それは、このオーディションに限ったことではなく、いつも自分に言い聞かせています。もともと、僕はすごく緊張するタイプなので、“何も話せなかった、答えられなかった”っていう痛い失敗もあって。めちゃくちゃ落ち込んだし、もう二度と、あんな思いはしたくないと思って挑んだのが、この『一週間フレンズ。』のオーディションだったんです。何もできないよりは、不安や心配は一度取り払って、とにかくやってみよう!という気持ちで挑んだほうがいい。空気に飲み込まれないっていうのは、オーディションだけでなく、撮影現場に行ったときにも重要だと思いました。オーディションの場は、いわば、まだ第一ステージですからね」

松尾太陽
撮影が始まってから、壁に当たったことは?
「僕が演じた桐生将吾は、普段はとても寡黙でありつつ、仲間想いな子なんですが、まず、クールなキャラクターが上手く表現できなかったんです。最初のうちは、ただの目つきの悪いヤツになってしまって(笑)。自分がイメージしたり、準備していたとしても、思ったように上手くできず、ハマッてしまってぐるぐるしたりすることって、たぶん、誰にでもあると思うんです。どこで、何周目で、その輪から抜け出せるのか。僕は、それがどれだけ早く抜け出せたらいいというわけではなくて、その経験をいかに次に繋ぐことができるかどうかが大事だと思っているんです。いろいろと試行錯誤しているなかで、ふとした瞬間に、“あ、桐生になれた”って思えて、“ああ、こんな自分でも辿りつけたんだ”って思ったんです。演じていくなかで何かしら、前に進めている実感があって、すごく嬉しかったです」
それは、現場の空気や、共演者のみなさんとの関係性もプラスに働いたということでしょうか?
「そうですね。『一週間フレンズ。』の現場はとても明るく、主演の川口(春奈)さん、(山ア)賢人くんが、とてもいい空気を作ってくださったので、そこに入っていくのが、本当に楽しかったんです。最初、ものすごく緊張していたのが嘘のようというか、二人に魔法をかけられた感じでした(笑)。実際の学校でロケをしていたんですけど、休憩時間はムチャぶりとかされたりもして」
どんなムチャぶりを!?
「『歌って』って言われたり、突然、キラーパスが来るんですよ(笑)。でも、そういう風に絡んでくれたおかげで、僕もいい意味で力が抜けて、リラックスできました」

松尾太陽
何を歌ってとリクエストされたの?
「僕が所属しているグループ、超特急が以前、川口さんが出演しドラマ(『探偵の探偵』)の主題歌をやらせていただいたので、そのときの楽曲の『Beautiful Chaser』をリクエストされたり。あと、『バッタマン』っていう、結構激しい曲の振り付けを、みんなで踊ったりしていましたね。僕はバックボーカルなんだけどな……って思いながら、僕がみんなに振り付けのレクチャーをしていました(笑)」
松尾太陽
松尾さんがクランクアップしたとき、先に撮影が終わっていた川口さんと山アさんが、帰ったと見せかけてサプライズで待っていてくれたとか。
「そうなんですよ! 2時間ぐらい前に2人の撮影は終わっていたのに、僕のシーンが終わって、『ありがとうございました』って挨拶していたら、ダダダダダッて何かが走ってくる音が聞こえてきて。“何事だろう?”と思って見たら、川口さんと賢人くんが、花束を持って全速力で走って来てくれたんです。想像もしないことだったので、本当に驚かされました。2人の行動は、毎回、僕の想定を大きく上回ってくるんですよ。卒業式のシーンのあとだったこともあり、“やめてよ、もう!!……”って、うれし泣きしちゃいました(笑)」
いい話ですね! 松尾さんは、もともとスカウトされて事務所に所属したということですが、どの時点で、この仕事に本腰を入れてやっていこうという気持ちになりましたか?
「実は、スカウトされる前から役者の仕事に対しての憧れがあったんです。声をかけられたのは小学校6年のときだったんですけど、自分の中でのぼんやりした憧れが本当になるかも!?って思えたので、最初から迷いや葛藤はなかったです。ただ、今、やらせていただいているアーティスト活動っていうのは、予想外の展開でした。芸能界って、本当に先が読めないものなんだなって思いましたね」

松尾太陽
予想外の展開とは!?(笑)。
「まだ大阪にいるときに、事務所のスタッフさんから『オーディションをやるから、歌とダンスの映像を送ってほしい』って言われたんです。僕はダンスをやったことがなかったので、とりあえず、歌を送るしかないなと思って。カラオケボックスで歌った映像を自分で撮影して送ったのが、確か、中学3年のときでした。そうしたら、“超特急のボーカルに選ばれました”ってメールが来て。僕、てっきり、舞台とかのオーディションかと思っていたので、まさか、グループのメンバーに選ばれるとは……って、頭が真っ白になりました。“言葉にできない”って、こういうことなんだって思いましたね。小田和正さんの曲が、頭の中でずっと流れていました(笑)」
まさかの展開だったということですが、その予想外の展開に飛び込んでよかったなと思うのは、どんなところでしょう?
「いろんなことを吸収したいと思っていたのと、ハッキリとした目標ができたなっていうのが大きかったです。超特急という居場所が決まったんだから、そこに邁進していこうと。自分が一番年下だったし、当時は緊張の連続でした。でも、活動していく中で気づけたことも多かったし、歌うこと、演じることで繋がってくる部分もあったりするので、両方できて本当に良かったです」

松尾太陽
では最後に、今、芸能界を目指している『Deview』読者に向けて、応援メッセージをお願いします!
「いろんな経験をしておくことって、とても大事だと思います。僕は芸能界に入るまで、特別なことは何もしていなかったんです。でも、いざ仕事をしてみると、できること、知っていることというのは、多ければ多いほうがいいなって感じていて。今、興味のあることは何でもやっておけば、将来、必ず活かせると思います。あと、不安だなって思っても、一回は飛び込んでみていいんじゃないかな。オーディションでも何でも。やってみて、やっぱり自分には向いてないなって思ったら、また方向転換すればいいと思うんです。僕もそうでしたけど、意を決して飛び込んでみないと、わからないことって多いんですよ。僕も、やらないうちから“無理”とか決めつけず、今後もいろんなことに挑戦していこうと思います。一緒に頑張りましょう!!」

インタビュー・終
撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子

Profile

松尾太陽
まつお・たかし●1996年9月23日生まれ、大阪府出身。スターダストプロモーション所属。2010年映画『大奥』に出演し芸能界デビュー。2011年より、メインダンサー&バックヴォーカルグループ「超特急」タカシ(バックボーカル)としても活動中。2015年には映画『サイドライン』で、超特急として主演を果たす。

INFORMATION

『一週間フレンズ。』
『一週間フレンズ。』
『一週間フレンズ。』
(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・
映画「一週間フレンズ。」製作委員会

映画『一週間フレンズ。』
2月18日(土)全国ロードショー

シリーズ累計170万部を突破、TVアニメ化・舞台化もされた葉月抹茶のベストセラーコミックが、川口春奈×山ア賢人のW主演で映画化!
毎週月曜日になると、友達のことを忘れてしまう記憶障害を持つ少女・藤宮香織(川口春奈)と、初めて彼女に会った日から心惹かれ、何度忘れられても思い切って「友達になってください」と想いを伝え続けるクラスメート・長谷祐樹(山ア賢人)が織りなす、切なくも淡い恋物語。誰かを大切に思う気持ち、それを伝えるほんの少しの勇気、相手に向き合う純粋なひたむきさ……世代を超えて心に響く、純度200%、感涙必至の新しい純愛物語が誕生。
松尾太陽は、クールな切れ者でありながらも友達のことを思いやる、長谷の親友・桐生将吾役で出演。

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