『スミレ16歳!!』が家族に1番ほめらた作品です

7月25日公開の映画『学校裏サイト』でヒロインの木下千織を演じる水沢奈子ちゃん。デビューのきっかけや撮影現場の裏話を元気いっぱいに語ってくれました。この春、高校進学を機に上京したばかりの奈子ちゃんのユニークな素顔に迫っちゃいます!

Ｑ　芸能界に入ったきっかけは?

「地元の名古屋駅のバス停でスカウトされたのがきっかけです。当時は名古屋駅にあまり行くこともなかったんですけど、お父さんの時計を直しに行くときに、何か買ってもらえると思ってついていったらスカウトされて(笑)」

Ｑ　その場にご両親もいたんだよね?

「はい、いました。お父さんとお母さんは事務所の方とずっとしゃべってて、私はすごく放置されて(笑)。そのあとに写真を撮られて……。最初は、あまり芸能界のことを知らなかったので、どれくらい大変なことなのかとか全く想像できなくて、分からずに何となくっていう部分はありました」

Ｑ　ご両親は芸能界入りを反対しなかった?

「お父さんは“何か1つのことを一生懸命やれ”というタイプの人で。私がそのとき習い事だったり部活だったり集中しているものがなくて、ただ楽しく学校に行ってるっていう感じだったんです。それで“じゃあ、このお仕事を頑張ってみよう”とお父さんに言いました」

Ｑ　家族の仲が良さそうだね。離れて暮らしていてホームシックとかになったりする?

「それはあんまりないんですけど、毎日メールとか電話は必ずしてます。でも、悩み事をお父さんに言ったら“やりたいことなんだからそういうこと言うな”みたいに怒られて…。さらに話が膨らんでまた怒られたりするんですよ。それがイヤなので、悩み事とかはお母さんだけに話してます(笑)」

Ｑ　そうなんだ(笑)。『花より男子2(リターンズ)』で女優デビューを果たしたけど、初めて撮影現場に入った時のことは覚えている?

「ロケだったんですけど、寒くて……。ストーブが現場にあることはすごいなと思いました。学校のシーンだったんですけど、エキストラさんたちがいることもすごく不思議でしたし、ドラマってこういう風に撮るんだってすごくビックリしました」

Ｑ　やっぱり初めての撮影は緊張した?

「共演者の方と話してるときは緊張しなかったんですけど、撮影がやっぱり……。皆さんすごく演技が上手でビックリしました。寒かったから震えてたのか、緊張してたから震えてたのか分からない感じでした(笑)」

Ｑ　あこがれる役者さんはいる?

「初主演した映画『赤んぼ少女』で共演した浅野温子さんですね。現場でお会いしたときにとてもかわいい方だなと思ったんですけど、お芝居は迫力がありましたね。会話のキャッチボールは少なかったんですけど、巻き込まれるというかそういう引っ張られるような強い感じを受けました。あと、蒼井優さんが好きなので『花とアリス』をよく見ます。お芝居をしてない時期が長くなったりて、どうやってやったらいいか忘れちゃったときに、それを見たら思い出せるような気がするというか、そんな雰囲気があります」

Ｑ　初主演ドラマ『スミレ16歳!!』では人形役に挑戦。スミレ役はどうだった?

「原作の漫画を読んで1人で笑ってたんですけど、オジサンが後ろにいることが全く想像できなかったんです。でも、スミレは私のキャラなんですよ。家族には『スミレ〜』が一番受けてましたね。一番ほめられた作品だと思います。妹がいるんですけど、妹から“姉ちゃん面白いよ(親指を立てて)”みたいな(笑)」

Ｑ　そういう役柄の方が演じやすいのかな?

「最初はすごく恥ずかしくて赤面症が発生してしまいましたが(笑)、キャラが濃い方が迷わないですし、そのキャラを通せばいいし、例えばこの子だったらこういう返事をするだろうなっていうのが決まってくると思うんです。でも、清楚なイメージの役なのに私の素の姿を見て後悔したとかよく言われました(笑)。冗談だとは思うんですけど…冗談じゃなかったらどうしよう(笑)」

Text／藤岡真司(日刊編集センター)