松島庄汰×渡部秀 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松島庄汰×渡部秀」

2020/02/25

「オーディションで決まった若い方々とのやり取りで、どんなことが生まれるのか非常に楽しみ」

松島庄汰×渡部秀撮影/草刈雅之、スタイリスト/世良啓、ヘアメイク/櫻井優子

NHKラジオドラマ「劇ラヂ!」シリーズで話題を呼んだ“2人の男が迷い込む現代のお伽話”『罪男と罰男』が初の舞台化! 本作でW主演を務める松島庄汰と渡部秀に、本作への意気込み、演じる役柄についてなどをインタビュー。出会ってから約10年の時を経て、芝居での本格共演が初となる二人に、改めて、お互いの印象や自身のオーディション秘話などを語ってもらった。

松島庄汰×渡部秀松島庄汰

――まずは本作への出演が決まった際の率直な想いから教えてください。

松島庄汰「以前、(脚本・演出の)丸尾さんとは朗読劇『予告犯』でご一緒させていただいたのですが、また丸尾さんと一緒に作品づくりができるという喜びが最初にきました。前回は朗読劇だったので、3日間くらいの短期間での稽古でしたし、そこまで濃密な演出も受けられなかったので、今回はがっつり丸尾ワールドを体験しようと思っています」

渡部秀「丸尾さんが代表を務められている『劇団鹿殺し』さんというのは、歴史のある劇団さんですし、ラジオドラマで出演した作品が舞台化されて、それに出演することができるというのは素直にありがたいことだなと感じています。ラジオドラマのとき、表現しきれなかった部分がたくさんあったので、それをより深いところまで持っていけたらいいなと思います」

松島庄汰×渡部秀渡部秀

――それぞれ丸尾さんと接点のあるお二人ですが、丸尾さんの演出についてはどんな印象をお持ちですか?

松島「汗かいているな〜、エネルギー使ってめっちゃ吐き出しているな〜っていう」

渡部「熱量がすごいよね」

松島「そして、“我が道を行く”っていう感じ。そういった意味で、今回、僕的には吐き出す芝居が非常に多くなるのかなと思っているので、丸尾さんにどんどんぶつけていけたらなと思っています」

渡部「丸尾さんは、体の大きさとは裏腹に、意外に繊細な人なのではないかなと僕の中では思っていて。そういう人って、何か細かいところに神経を使えば使うほど、自分の表現がオーバーになっていったりするのかなと思っていて、それは丸尾さんの風貌にも表れているなと。今回の舞台はそこが顕著に表れる作品だと思います。感情の揺れ動きだったり、世の中に対しての問題提起だったり、今回でいうと“オレオレ詐欺”とかも作品の中で出てきたりするので、そういう丸尾さんなりの世の中に対しての投げかけが強くなる作品になると思うし、現実とおとぎ話の狭間みたいな部分は、きっと繊細に作られるんじゃないかなと」

松島庄汰×渡部秀

――この作品の魅力、面白さはどんなところで感じましたか?

渡部「ラジオドラマ版をやったとき、バランスが非常に危うい、綱渡りをしているような作品だなと思って。現実とファンタジーの間の絶妙なバランスの中で、人間の汚くてキレイな部分というか、人間の一番根幹にあるものを通してお芝居にするという、この作品の面白さに関して、さすが丸尾さんだなって思いました。そういった部分に関して、僕らが演じる上では、表現がすごく難しくなる部分が出てくると思うのですが、ビジュアル撮影時に丸尾さんから、照明の使い方や衣装のことなどいろいろなプランをお聞きできて、そこから自分の頭の中で今いろいろと広げているところです」

松島「僕はラジオドラマ版の台本を読んだとき、冬の夕暮れに感じる人恋しさや物寂しさみたいなものが浮かんでくるような感じがしました。作品のビジュアルはけっこうパンチの効いた雰囲気がしますけど、物語自体は読んでいて“あの人に会いたいな”と思うような作品で、僕は非常に好きな作風だなと感じました」

松島庄汰×渡部秀

――“罪を犯す男”と“罰を引き受ける男”の物語ですが、それぞれ演じる役柄についてはどのようなキャラクターだと捉えていますか?

松島「“罪を犯す男”ってワードだけみると、すごく悪い奴な感じがしますけど、台本を読む限り、日出男はすごく流されやすい性格で、周りの一緒にいた悪い仲間たちに流されて生きてきて、結局社会からはみ出してしまったんだろうなと。それでやることがなくてフワフワと生きていたらお金が無くなり、お金が必要になったから悪いことに手を出してしまう…。そこから始まる物語なのですが、そのきっかけだったり、進んだ道がちょっと悪かったりしただけで、どこにでもいるような男なんじゃないかなと思いました。僕自身も最初は、“罪を犯す男”ということで、そうとうな“ワル”なんだろうなという印象が強かったのですが、台本を読んだらそんなことはなく、僕も日出男に対して共感できるところがあるなと感じました」

渡部「武男は罰を受け入れてしまう男なんですが、人以上にほかの人の感情を引き込んでしまって、自分とはぜんぜん関係のない人でも、その人が悲しんでいたら自分のことのように悲しんでしまったりする男なんです。それって、その人の持って生まれた才能というか、そういう感覚を持っている人って、世の中に数人いたりするんですよね。この作品の考え方としては、何か罪を犯した人のバランスを調整するための人というか、罰を受け入れるという、そういう面白さは、この武男にあるんじゃないかなと思っています。世の中に対する不条理さや報われないなと思い続けている人間を演じるので、そういう想いをもって演じていきたいなと思っています。“周りにはこんなに悪い人がいっぱいいるのに、なんで自分だけ罰をこんなに受け入れているんだろう”という想いを最終的に吐露していくのですが、世の中に対する理不尽ささみたいなものを普段からも感じて生きていければ、さらにこの役に入り込めるのかなと思っています」

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Information

日本劇作家協会プログラム 座・高円寺 春の劇場31
OFFICE SHIKA PRODUCE「罪男と罰男」

東京公演:2020年3月11日(水)〜15日(日)座・高円寺1
大阪公演:2020年3月19日(木)〜22日(日)ABCホール

※3月12日(木)14時の回が追加公演として決定。
また、同ステージを「若手演劇人支援公演」と題し、支援企画を実施。同回のチケットを購入者を対象に、終演後にアフターWS講座、バックステージツアー(希望制、公式サイトで受付)を行う。さらに、満22歳以下で演劇に携わる「若手演劇人」はチケット料金の特別割引きも実施する。

『罪男と罰男』

2017年NHKラジオドラマ「劇ラヂ!」シリーズで話題を呼んだ“2人の男が迷い込む現代のお伽話”『罪男と罰男』が初の舞台化!
≪stroy≫
罪を犯す男、罰を引き受ける男。
二人の再会は、世界を変える魔法の電話に繋がってゆく。
「思い返せば、いくつ罪を犯してきたのだろう」オレオレ詐欺をしている電話口から、孫に会いたいと懇願するお婆ちゃんの声を聞いた時、日出男はそう思った。そして罰を引き受けてくれた旧友・武男を思い出す。
再会した武男は、世界中の罰を受けて瀕死の状態であった。

◆公式サイト:http://shika564.com/tsumibatsu/

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