阪本一樹 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「阪本一樹」

2018/03/23

「最初は、“なんでスクリーンの中に自分がいるんだろう?”と、不思議な感覚で恥ずかしかった」

阪本一樹

2015年の『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でフォトジェニック賞を受賞した新人俳優・阪本一樹。第24回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品『サイモン&タダタカシ』で、映画初出演にして初主演に挑戦。須賀健太演じる親友のタダタカシに想いを寄せる主人公・サイモンを演じた彼に、本作に出演が決まったときの想い、撮影秘話などを聞いた。


阪本一樹
『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受ける前から、もともと芸能界には興味があったんですか?
「もとから芸能界には憧れはあったんですが、ずっと野球をやっていたので、当時は野球への想いのほうが強かったんです。でも、中学の時に怪我をしてしまって、高校進学のときに野球はもうやらないと決めて。それで、もともと自分が興味を持っていたものに挑戦してみようかなと思っていた頃に、スカウトとかをされて」
スカウトをされたのは、いつ頃だったんですか?
「スカウトされたのは、確か高校1年生の時だったと思います」

阪本一樹
スカウトされたことが、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受ける後押しにもなった?
「そうですね。芸能界に入るにはどうしたら良いか考えていたときに『JUNON』を見かけてコンテストの存在を知り『1度、力試しに受けてみたら?』と、周囲の方々も押ししてくださったんです。たぶん、自分一人では絶対にそういうコンテストとか応募しなかったと思うんですけど、その方の一言がきっかけで応募して、運よくフォトジェニック賞をいただくことができて、今に至ります」
オーディションの過程で印象に残っていることは?
「最終選考会で、僕たちファイナリストが入場したときの歓声がものすごく大きくて、それは今でも覚えています。こんなに応援してくれている人たちがいるんだと改めて実感しましたし、大歓声の中、ステージに立つことができて、すごく気持ちよかったです」
緊張はしました?
「緊張はすごくしました。パフォーマンス審査のときに、韓国棒術をやったんですが、やっている最中に一度棒を落としてしまったんです。でも、落としてしまってからは、逆に開き直ることができて、“ま、いいや”と振り切ることができました。ただ、告白審査のときは、めっちゃ緊張して、何をやっていいかわからないくらいでした(笑)」

阪本一樹
そのときのグランプリ・飯島寛騎くんは、受賞後すぐに『仮面ライダーエグゼイド』で主演が決まるなど、活躍されていますが、同期の活躍は刺激になりますか?
「そうですね。寛騎くんはグランプリを受賞してからすぐに『仮面ライダーエグゼイド』に抜擢されたので、同期として、自分も頑張らないといけないなっていう想いはありました。寛騎くんをはじめ、上京してからもジュノンのファイナリストの子たちとは会っていて。お互いの近況報告をしたりしています。やっぱり、一緒に戦ってきた人たちが頑張っている姿というのは、自分の励みにもなります。それに、なんでも言い合える関係でもあるので、そういう仲間と出会えることができて良かったなと思います」
そして、阪本くんも本作で、映画初出演にして初主演に挑戦。最初に聞いたとき、率直にどういう想いでした?
「最初に話を聞いたときは、すごく嬉しかったです。でも、よくよく考えてみたら、何の経験もない僕が映画に出ていいのかな?と、あとから段々不安になっていきました」

阪本一樹
どんなことを準備して撮影に臨みましたか?
「とにかくまずは台本を覚えて、サイモンをどう演じようかというのをいろいろと考えました。撮影の前に、一ヶ月、監督と1対1で稽古をさせていただく期間があって。監督の思い描いているサイモンに近づくために努力をしました。監督自身もこの作品が長編デビュー作だったので、僕も監督もお互い初めて同士と監督がおっしゃってくださって、いろいろと相談できる仲にもなれましたし、サイモン像を一緒に作り上げていきました」
台本を読んで、どんな印象を受けました?
「最初は、単純にサイモンがダタタカシのことを好きになるという、純愛ストーリーなのかなと思って読んでいたんです。でも、中盤くらいから、まったく予想できない展開になっていったので、これが映像になったらどうなるんだろうという楽しみと、本当にできるのかな?という不安が入り混じった感じになりました」
確かに、予想できない展開が待っていますよね。
「でも、実際に完成した作品を観たら、アニメーションとか、ジオラマとか、様々な要素が盛り込まれていて、それが違和感なく観ることができて。観ていてクスッって笑えるようなシーンもたくさんありましたし、何回も観たくなるような面白い作品だなと思いました」

阪本一樹
ご自身の演技は客観的に観ることはできました?
「観られなかったです(笑)。最初は、“なんでスクリーンの中に自分がいるんだろう?”という、不思議な感覚で、恥ずかしかったです」
周りからの反響は何かありました?
「東京の友達が、PFFの舞台挨拶のときに観に来てくれて、『面白かったよ』って言ってくれました。あと、監督と一緒にお客さんが観ている中で、一緒に客席で観ていたんですが、自分たちが笑ってほしい場面で笑ってくれたりとか、反応が良くて。それを見てすごく安心しました。それまでは、どんな反応をしてもらえるんだろうって思っていましたし、自分は何度も観ていましたが、ほかの人はこれを見て、どんな感想を持つのかな?と気になっていたので、そういう感想を聞いたり、反応を見たりすることができて嬉しかったです」
サイモンが密かに想いを寄せる親友・タダタカシを演じた須賀健太くんの印象は?
「第一印象は……僕が緊張してぜんぜんしゃべれなかったからなんですけど、怖そうだなって思ったんです。テレビとか見ていて、須賀さんはもっと明るい人なのか?と思っていたら、会ったときに意外とクールな感じにみえて。でも、段々としゃべっていくようになったら、自分がイメージしていた通り、明るくて盛り上げてくれるような人でした」

阪本一樹
サイモンとタダタカシの二人の関係性がとても重要な本作ですが、須賀くんとはどんな風に関係性を作っていきましたか?
「監督が、サイモンとタダタカシの理想像をすごく強く持っていたので、僕たちは、監督の理想像に近づけるために、話し合いをたくさんしました。現場でも二人でバランスとか修正しながらやっていて。須賀さんが大きくリアクションを取ってくださるので、対照的な性格のサイモンを演じるうえで僕はすごくやりやすかったです」
物静かなサイモンと、元気いっぱいなタダタカシの対比が面白かったです。二人の関係性もすごく自然に見えました。
「基本的に、須賀さんと二人で一緒の生活だったので、役を演じているとき以外も、普通におしゃべりしたり、仲良くさせていただいて。そういう普段のときに、きちんとコミュニケーションがとれていたので、役のうえでも二人の仲の良さというのが、より出せたんじゃないかなと思います」
サイモンを演じる上で心がけたことは?
「サイモンは恋愛感情としてタダタカシを見るんですが、仲がいい二人というのを意識していました。監督と1対1で稽古していた時期も、サイモンとタダタカシの二人の会話のシーンを中心にたくさん練習していましたし、二人の仲良し感が出るようにというのを心がけていました。撮影自体は、基本的に順撮り(台本の冒頭から順を追って撮影を進める方法)だったので、やりやすかったです。物語の終盤で、それまであまり感情を出さなかったサイモンの感情が表に溢れ出る重要なシーンも、最後のほうに撮影をしたので、リラックスした状態で演技することができました」

阪本一樹
本作は、叶わない恋心を抱えながら“運命の女”を探す旅に出る、男子高校生の青春ロードムービーですが、阪本くん自身は、どんな高校生でした?
「僕もどちらかといえば、サイモンほど静かではないですが、騒ぐタイプではなかったです。この作品と同じように、クラスが男子のほうが多かったので、盛り上げてくれる子に突っ込んだりしているタイプでした。高校時代は部活もなにもやっていなかったので、放課後に友達と遊んで帰るくらいの生活を送っていて。中学まではずっと野球に集中していたけど、高校では自由にさせてもらっていたので、新鮮ではありましたね」
劇中で「好きな人が絶対に自分を、好きになってくれなかったらどうする?」というセリフがありましたが、阪本くんは、そんな相手に対してどんなアプローチをしますか?
「たぶん、諦めると思います。でも、相手の人が運命の人ですよね……そこが難しいラインですよね。その運命の人がどのラインかっていうのもありますし、僕、少し曲がっているので、運命の人に出会っても、僕を好きになってくれなかったら、“それ、運命の人じゃないでしょ!?”と思ってしまうので、諦めて次の人を探します(笑)」
阪本一樹
では、最後に芸能界デビューを目指している読者へのメッセージをお願いします。
「僕も最初は、なんとなく芸能界でやってみたいなという、ちょっとした興味から『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受けることになって。そしたら縁があって残ることができたんです。なので、自分がやりたいなと思っていることには、積極的に挑戦したほうがいいんじゃないかなと思います。やらないで後悔するよりも、やってみたほうがいいなと、僕自身も改めて思っていますので、一緒に頑張りましょう!」

インタビュー・終
撮影/草刈雅之

Profile

阪本一樹
さかもと・いつき●1998年5月6日生まれ、兵庫県出身。2015年『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』フォトジェニック賞を受賞。今回が映画初出演、初主演となる。MACO「Sweet Memory」MVに出演。前田亘輝(TUBE)が企画発起人の映画『YOU達HAPPY映画版 ひまわり』(18夏公開予定)が公開待機中。

Twitter @S_5itsuki6
Instagram @sakamoto.itsuki

INFORMATION

『サイモン&タダタカシ』
『サイモン&タダタカシ』
『サイモン&タダタカシ』
©2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)

映画『サイモン&タダタカシ』
3月24日(土)シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

日本映画界の第一線で活躍する監督たちを世に送り出してきた新人監督の登竜門「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」。本作の監督・小田学は、第36回PFF」のコンペティション部門「PFFアワード2014」に入選。そのうえ革新的でチャレンジングな作品に贈られるジェムストーン賞を受賞し、24作目となるPFFスカラシップ作品で長編デビューを飾る。
親友に想いを寄せる主人公・サイモンを演じたのは、本作が映画初出演&初主演となる新星・阪本一樹。対するタダタカシは、今年デビュー20周年を迎え、映画・ドラマ・舞台とマルチに活躍する俳優・須賀健太が熱演。
親友に叶わない恋心を抱えるサイモンと、その想いに全く気づかない鈍感なタダが、男ばかりの学生生活に終止符を打つべく、高校最後の夏休みに“運命の女”を探して一緒に旅に出るという青春ロードムービー。
“好きな人の好きな人を探しに行く”切ないはずの旅路は、誰にも予想できない珍道中へと展開していく。

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