一度辞めた芸能界。半端な気持ちじゃできない、すごく覚悟が必要でした

テレビ朝日系『小児救命』で看護師役として出演中の石原あつ美ちゃんが登場。映画『イエスタデイズ』に続き12月には『やさしい旋律』も公開され、女優としても絶好調のあつ美ちゃん。大きな目を輝かせながら、デビュー秘話やプライベート、今後の目標などたっぷりと語ってもらいました！

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Ｑ　デビューのきっかけは？

「中学３年生の時、地元(大阪)でスカウトをされました。その時は芸能界に対してあまり興味がなかったんです。東京見物に行く的な感覚で上京したら、いきなり『東京ウオーカー』の撮影で、“ええ〜!?”って(笑)。もうカチカチで大変でした。よく分からない状況で進んでいって、後から自分の出ている雑誌やテレビを見て実感がわくっていうのを繰り返していくうちに、どんどんはまっていくパターンでした。でも事務所との契約が終わるのと同時に体調を崩したりもして、一度大阪に戻ったんです」

Ｑ　大阪に戻ってからは何をしていたの？

「芸能界を離れてアパレルの仕事を始めました。もともと服に興味があったし、接客が大好きだったので。最初の頃はバイトでしたが、最後には店長にならないかと声をかけていただくまでになりました。その頃には雑誌やテレビを見ても、かつてそこに自分がいた感覚をどんどん忘れてきていました。でも、店長のお話をもらって、何をしたいのかよく考えたたら、ただ人と接したり話がしたかったんだって気付いたんですよ。ちょうどその頃、東京で芸能界の仕事を続ける友達の話を聞いて刺激を受けたというのもあったと思います。突きつめて考えていったら、やっぱり芸能界のお仕事をしたいと思うようになりました」

Ｑ　再び芸能界を目指すと聞いた時の周囲の反応は？

「両親はまた離れ離れになってしまうことにショックだったみたいです。でも、私がひたすら東京で事務所探しをする姿を見て“そんなにやりたいなら応援するから頑張りなさい”って言ってくれたんです。ただ祖母からは大反対されて半ば勘当状態！　でも、私がテレビに出ているのを見てから態度がころっと変わっちゃって(笑)。『にじいろジーン』(フジテレビ系)に出た時は“朝の健全な番組に出られて！”って大絶賛(笑)。さらに祖母はベッキーさんが大好きなので“ベッキーちゃんと一緒の事務所なら安心！”って(笑)。だからひと安心ですね。今はドラマを楽しみにしてくれてます」

Ｑ　ひたすら東京で事務所を探したということだけど、どうやって探していたの？

「アパレルのお仕事が休みの日に、東京に出てきて一人で事務所探しをしていました。今振り返ると、よくやったなぁって思うんですけど、１日に何社も面接を受けていました。それで去年の11月にサンミュージックに決まったんです」

Ｑ　すごい行動力！

「ここ最近の芸能界って、すごく若い方が多いじゃないですか。だからとにかく年齢的な事を考えてしまって。でも悩んでいたってどんどん年をとっていくわけだから、今しかない！って。一度辞めた世界に戻るわけじゃないですか、だから半端な気持ちじゃできない、すごく覚悟が必要でした。そのプレッシャーがすごく大きいあまりＣＭの撮影の後にマネージャーの前で泣いちゃったんです」

Ｑ　復帰１作目となった消費者金融企業のＣＭでは、いろいろな思いがあったんだね。そういうプレッシャーはどう乗り越えるの？

「私はすぐに不安になっちゃうタイプなんです。周りの人に“どうしよう”って言いまくって土壇場までわめきます。いつもそんな感じだから周りの人はしんどいと思います(笑)。とにかくいつも緊張しています。でも直前までわめくくせに、終わったらさくっと忘れちゃう。ＡＢ型だからかな(笑)。人を巻き込むらしいです(笑)」

PART2につづく…

Text／塩澤順子(日刊編集センター)