“○○だから”って言葉がすごく嫌なんです。

数多くのドラマで活躍中の夏未エレナちゃん。さわやかな笑顔で優等生役を演じることが多い彼女だけど、実は意外な一面が隠されていて……!? 芝居に対する思いや大好きな音楽への情熱、目標などをストレートに話してくれたエレナちゃんの素顔とは？

Ｑ　オーディションで気をつけていることは？

「全く無いです。ただ、ありのままでダメだったらダメだし、いいんだったらいいし。いろいろ気にしすぎちゃうと、逆に大変になっちゃうから」

Ｑ　これから挑戦してみたいことは？

「私、音楽が死ぬほど好きなんですよ！ なので音楽面にかかわる仕事をしたいです。銀杏BOYZの峯田和伸さんが主演した『アイデン＆ティティ』のような映画にも出てみたいですね。歌うことも大好きで、実は昔、アコースティックギターを持って路上でひとりで弾き語りをしようとしたこともあるんですよ」

Ｑ　すごい！ 音楽を好きになったキッカケは何だったの？

「銀杏BOYZですね。『生徒諸君』の時に岡田将生君と若葉竜也君のふたりから同時に“銀杏BOYZがいいよ！”って薦められて。聴いたらすごくハマッて、もう止まらなくなりました(笑)。銀杏の曲の歌詞に出てくるグッズを次々に買っちゃったり(笑)。本当に銀杏のメンバーが大好きです！ 特に峯田さんに会いたいんです！ 好きすぎて結婚したいくらい！（笑）」

Ｑ　仕事がらみで会えたりはしないの？

「なかなか、難しいですよ……。偶然会えるんじゃないかと思って、本拠地の下北沢をウロウロしたりもしてるんです(笑)。もうホント、好きなバンドに関することになると我を失うんですよね(笑)。椎名林檎さんもすごく好きで、同じヘアーにしようと思って、買ってきたウィッグを自分でカットしてかぶったりとかもしてました」

Ｑ　好きになると、とことんのめり込むんだね。

「ひとり行動もよくするんですよ、私。この間、ひとりでフェスを観に仙台まで行こうとしたら皆にビックリされましたね。去年は“フジロック”にひとりで行ってきました。今年は一回も行けなかったけど、フェスはやっぱり好きです。好きなバンドのライブだったら余計に何回でも行きたいですよね。毎回毎回、セットリストとかも違うから、楽しくてしょうがなくて。いつも普通にみんなと一緒に交じってますよ」

Ｑ　すごくパワフルだね。

「でもよく明るい明るいって言われるんですけど、家の中ではひどいんですよ。すっごい変な絵を描いていたり(笑)。それに本当は私、人の視線が怖いんです。すごく自分が嫌いだし。仕事を始める前は、鏡で自分の顔も見られなかったんですよ」

Ｑ　仕事では抵抗なく自分を見られる？

「最近大丈夫になってきましたね。嫌でも目に入るじゃないですか、この仕事をやっていると(笑)。テレビもあるし、雑誌にも出ているし、撮影ではモニターも見なくちゃいけないし。でも変な慣れ方をしてしまったみたいで、今度は自分の嫌な部分しか目に付かなくなってしまって。なかなか自分のいいところを探せないんですよね。だから今は、必死に中身のある自分を作ろうって頑張っている時期です。いろんな音楽を聴いたり映画を見たりして、いろんな知識や考え方を増やして。自分が嫌いだから、自分を変えたいんですよ！」

Ｑ　どんな“夏未エレナ”に変わりたいの？

「多分、私は結局、負けず嫌いなんでしょうね。芸能人だからどうこうといった、頭に“○○だから”って言葉を付けられるのがすごく嫌なんです。“女のコだから○○”とか……。お芝居についても“顔がこうだからこういう役”とか言われたくないし。今まで私、優等生役がすごく多いんですけど、実際は全然キャラが違うんですよ！(泣)。だから今は優等生キャラを抜け出したいですね。思いっ切りはずれた役とかもやってみたい。これからはぜひ素の私に注目して下さい。今までのイメージ打破作戦です！」

Text／松木智恵(日刊編集センター)