ドグちゃんという女のコが好きなので、誰にも渡せないです！

アイドリング!!! 7号、谷澤恵里香ちゃんが古代少女に！？　10月スタートの連続ドラマ『古代少女ドグちゃん』(毎日放送)で彼女が演じるのは長年、土の中で眠っていた土偶の神様“ドグちゃん”。現代によみがえったドグちゃんが、土偶型ビキニを身にまとい、妖怪退治をするという奇想天外なストーリー。奇抜な設定の女のコ、ドグちゃんをノリノリで演じている恵里香ちゃんの元気な声をお届けします！

Ｑ　『古代少女ドグちゃん』は本当にユニークな作品だね。

「いつか人間とはちょっと違った役も演じてみたいと思っていたんですけど、それがこんなに早く実現するなんて！　 まさか土偶だとは想像もしていませんでしたが(笑)。だけど、台本を読むと、ドグちゃんというキャラクターがかわいくて大好きになりました。天真らんまんで元気で明るくて、ふざけているかと思いきや、妖怪退治という任務はちゃんとやるところが好きです。それから、この作品自体にかかわることができて本当にうれしいです。台本に“おばかなことを真剣に”という言葉が書かれてあるんです。大人になるにつれて色々なことが分かるようになっていくと思うんですけど、その分無邪気な心を押し殺しているような気がするんです。それを自由に出せるというのは、本当に最高なことですよね」

Ｑ　大人になると、無くしてしまうものってあるよね。

「私は今の気持ちのままで、大人になりたいと思っているんです。だから『ドグちゃん』の現場にいると、このままでもいいんだと思えて温かい気持ちに包まれるんです。今までは“もっと大人にならなきゃ”“マジメに生きていかなきゃ”としか思っていなかったんですが、この現場では『ドグちゃん』に対して、みんながすごく無邪気な心を持っていて。大人でもそういう気持ちを持った人がいるんだなって分かったらすごくうれしくて。だから撮影は、毎日楽しいです！」

Ｑ　土偶型ビキニを着た感想は？

「グラビアのお仕事で水着姿になることが多いけど、土偶型ビキニは恥ずかしいです……。この格好で街中も歩いたりするので、まわりの人に写メで撮られたりとか(笑)。やっと慣れてきたのですが、この前、共演した小さい子たちに“恥ずかしくないんですか？”と聞かれちゃったんです。その瞬間すごく恥ずかしくなってしまって“全然、恥ずかしくないよ。みんなも着たい？”なんて言いながら、バスローブを羽織りました(笑)」

Ｑ　(笑)。ドグちゃんを演じるために、かなりテンションを上げているとか。

「ドグちゃんのしゃべり方などのイメージは、５歳児なんですね。だから、朝の６時から“イェーッ！”とか言わなきゃいけなくて(笑)。そういう時は朝からテンションをマックスにします。たまにテンションが上がりすぎて、撮影が終わった後“もう終わったんですか？　もうちょっと撮りたかったのに……”ってなる時もあります。踊る場面でも、もっと踊りたいのにカットがかかっちゃって、“私はずっと踊っていたいのになあ”って(笑)」

Ｑ　すごく楽しそうだね(笑)。そうやって人前で何かをするのが、もともと好きだった？

「小さい頃は全然ダメでした。歌うのも踊るのも大嫌いだし、大の苦手だったんです。人見知りもするし……」

Ｑ　じゃあ、芸能界に入ろうと思ったのはなぜだったの？

「自分ではない人を演じてみたいという気持ちやあこがれがあって。アイドルというよりは女優さんになりたくて『ホリプロタレントスカウトキャラバン』を受けました。でも後で事務所の方から“谷澤は、女優を求めたあのオーディションには、そぐわなかった”って言われたんです。思わず“女優さんにそぐわないってどういうことですか！？”って怒りましたもん(笑)」

Ｑ　それから3年後、遂に『ドグちゃん』で主演！

「すごいうれしいです。自分がやりたかったことを、やらせていただいていることに感謝しています。ほかの子がドグちゃんを演じているのを見たら、きっと、すごく悔しかったと思う。本当にドグちゃんという女のコが好きなので、誰にも渡せないです！　もし『ドグちゃん2』ができた時に違う女のコが演じることになったら、どうしよう……。誰よりもドグちゃんが大好きなので、頑張ります！」

PART2へ続く・・・

Text／新保克哉(日刊編集センター)