杉山セリナ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「杉山セリナ」

2016/12/06

「周りと違うことを個性という強みに変えて、皆さんと一緒に“力試し”をしていきたい」

杉山セリナ

ディーン・フジオカ、ホラン千秋をはじめ言語力を活かし、様々な分野で国内外を問わず活躍するアーティストが所属するアミューズ。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界8ヵ所に拠点を持つ同社が、マルチリンガルアーティストの発掘・育成を目的とした新たなオーディションを開催する。オーディション開催にあたって、得意の英語とスペイン語を駆使して、『CNNサタデーナイト』をはじめいきなり4本のレギュラー番組が決定し、現在も活躍中の大学生、杉山セリナにインタビュー。未来のマルチリンガルアーティストに向けてエールをもらった。


杉山セリナ
『Amuse Multilingual Artists Audition』が開催されると聞いての感想は?
「以前から、海外での展開に力を入れるというのはお聞きしていたので、実際にオーディションが開かれると聞いて嬉しかったです。新しい領域へと広がる感じがして、どんな人が応募してくるのかな?って思うと楽しみです」
仲間が増える感じ?
「ライバルも増えると思うんですけど(笑)。ハーフじゃなくても英語に堪能な人が増えていくんだなあって考えます。芸能界にも外国語を武器にされている方はいらっしゃいますが、技術が同じなら、自分のパーソナリティや、自分しか経験したことがないことをいかに出せるかで、差というか違いを出せればいいなと思っています」
セリナさんのパーソナリティを形作った生い立ちについて聞きたいのですが。
「メキシコ人の父と、日本人の母の間に生まれました。静岡で生まれて、3歳から4歳ぐらいまでアメリカに行って、一度日本に帰ったあと、父の仕事の関係で、メキシコに幼稚園から小学6年ぐらいまで住みました。その後日本に帰ってきて、中学からはずっと日本に住んでいます。自分のパーソナリティのなかではメキシコが強いかもしれないです。お国柄も人も違うし、小学校という一番性格が育つときを過ごしたので、自分のベースが作られたと思います」

杉山セリナ
どんな女の子だったんですか?
「活発で、人見知りもなくて友達も多かったです。体を動かすのも好きで、ガッツリサッカーとかもやりたかったので、男の子といることが多くて。男の子っぽい女の子でした。私には、おしとやかさとか可愛らしさは全然ないと思っていて、その辺はこれからちょっと頑張ろうって思います(笑)」
周りからはどんなふうに見られていましたか?
「海外ではアジア系イコール中国なので、“チャイニーズ”って言われました。スペイン語では『チーノ』と言って、どこに行っても必ず“チーノなの?”って聞かれましたし、やっぱり差別もあって、嫌な思いをしたこともあります。学校で一番人気のグループには絶対に入れないとか、そういうコンプレックスはありました。でも別に入りたいとも思わなかったし、周りの子もすごく楽しかったから、悩むことはなかったです」
そういう経験をすると“自分は何者なのか”見つめる機会にもなったのでは?
「ハーフの方は“自分のアイデンティティはどっちだろう?”というのがテーマになりますけど、自分はどちらのいい面も出せてるかなって思っているんです。明るくて誰とも話せる性格はメキシコで育まれたし、何も言わなくても空気で伝わるというニュアンスは日本で学んだので。それぞれの文化で学んだコミュニケーションの能力を、私はどちらかというと使い分けています」

杉山セリナ
家の中ではいろんな言葉が飛び交っているんですか?
「メキシコに住んでいるときは、外ではスペイン語なので、母が“忘れないように”と家では日本語を話していました。今は日本語がメインなので、父も日本語はペラペラなんですけど、あえてスペイン語や英語で会話をするようにしています」
物事を考えるときにごちゃまぜになりませんか?
「“混ざらないの?”ってよく聞かれるんですけど、全然混ざらなくて。会話の中で自然に学んだので、文法で理解しているわけじゃないんですよね。だから、より強い感情のとき、“痛い!”とか“うわ!やっちゃった!!”とか言うときには英語とかスペイン語が出たりします。“この感情だと、この言語が出やすい”とかはあるかも知れません」
家の中の文化はどんな感じでしたか?
「メキシコにいるときも、毎年夏は日本に帰って来ていたんですよ。そのときに日本のカレールーを大量に買って、家でカレーライスを食べたり。今は父がメキシコに出張に行くときに、現地の食材を買って帰ってきてタコスを食べるのが家族の伝統という感じです。父もメキシコが大好きで、母も日本が大好き。それぞれ両親がすごく自分の国が好きなので、どっちも好きになりました」

杉山セリナ
日本に住み始めたとき、生活に順応するのは大変でした?
「メキシコでは学校の成績も困っていなくて、勉強も好きだったんですけど、日本の授業では漢字も算数も断然難しくて、一気に自信を失い、内気になってしまいました。カルチャーショックとは言わないまでも、ホームシックというか、勉強が一気に出来なくなった自分がショックで、落ち込んでしまいました」
そこから立ち直れたのはどうして?
「中学校に上がって剣道部に入って、いい仲間が出来て成績を残せました。中学3年生のときに英語の弁論大会(高円宮杯全日本中学校英語弁論大会)がありまして、全国3位を取ることができたので“さすがにこれは自分を褒めよう”って思って、外で話すことが好きになりました。自分の強みってこれなんだなって知ることが出来たんです」
その弁論大会の前日、静岡から東京に来ていたとき、原宿でアミューズのスタッフにスカウトされたと聞きました。
「捕まりました(笑)。スカウトされたのが初めてだったんですけど、ぜんぜん警戒もせずに普通に話しました。弁論大会で成績を残せたことで自信がついていたので、タイミングも良かったですね。母とは“一生分の運を使い果たしたね”って(笑)。そのときはいいことばかりで、怖いぐらいでした」
元々芸能界には興味はあったんですか?
「全然興味が無くて。“テレビ? 出たくない!”とか思っていたんですけど…。実は表に立つことは嫌いじゃないです。父から(性格を)譲り受けてるので、多分血に入っているのかなって諦めてるんですけど(笑)。この道に進もうと思ったのは、自分の強みを活かして、私の経験でしか伝えられない海外の物事を伝えたいと思ったからなんです。この業界に入れば、よりたくさんの人に伝えられるという想いがありました」

杉山セリナ
お仕事を始めて、やりがいを感じていることは?
「今、毎週出演させていただいている『CNNサタデーナイト』は、スタジオの展開もCNNを意識していて。日本にはないスタイルの報道番組に携われるのはすごく面白いです。自分にとっても親しみやすいし、自分が経験したことをコメントに生かせるのも嬉しいです。『ZIP!』では色々なところにロケに行って、流行に詳しくなったり、『リーガ・エスパニョーラ』では好きなサッカーについてもっと詳しくなったり……。様々なフィールドでお仕事をさせていただくと、知識が増えて得だなって思ってます」

杉山セリナ
一方でぶつかった壁や、努力していることは?
「サ行の発音がすごく強い、鋭いと指摘されて。それは英語を喋るときの発音で、口がまだ日本語に慣れていないようで、きれいな日本語が出せないのが悩みです。これからもっとトレーニングを積んで、ちゃんと伝える土台を作れてから、自分らしいアナウンスにチェンジできたらと思っています」
目の前の近い目標と将来の大きな夢について教えてください。
「今はきちんとした技術を身につけること、そしてもうちょっと自分のことを知ってもらうというのが目標。そして将来的には“海外のニュースは杉山セリナから聞きたい”と言われる人間になりたいです。」
オーディションにチャレンジしたいと思っている人のためにエールをお願いします。
「ずっと日本に住んでいるハーフの人も、海外に住んで言語を身につけた人も、私もそうだったので、周りと違うことでいろんな悩みがあることも分かります。でも違うからいいんです。一緒にそれを個性という強みに変えて、自分の存在を出していって、皆さんと“力試し”をやっていきたいということを伝えたいです。英語がちょっと出来て音楽に自信があるとか、音楽をやりながら英語を伸ばしたいとか。自分の強みプラスちょっとの会話のスキルでいいので、一歩踏み出してみませんか?」

インタビュー・終

撮影/厚地健太郎

Profile

杉山セリナ
1997年9月24日生まれ。大学1年生。 3〜4歳をアメリカ、幼稚園から小学6年生までをメキシコで過ごす。現在は、得意の英語とスペイン語を活かし『ZIP!』(日本テレビ)、『CNNサタデーナイト』(BS朝日)、『AVALON』(J-WAVE)、『リーガ・エスパニョーラ 16-17シーズン』(WOWOW)リーガール、と4本のレギュラー番組で活躍中。

INFORMATION

アミューズ マルチリンガル オーディション Amuse Multilingual Artists Audition “世界と、話そう。”

現在のエンタテインメント業界では複数の言語を話すことができるマルチリンガルアーティストが活動の場を広げており、アミューズ所属のマルチリンガルアーティスト、DEAN FUJIOKA・ホラン千秋も自身の言語力を活かし、映画・テレビ・ラジオ・CM・音楽・ファッション…と様々な分野で国内外を問わず活躍している。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界8ヵ所に拠点を持つアミューズは、今回のオーディションで、この2人のような才能を持った新たなマルチリンガルアーティストを発掘・育成したいと考えている。
言葉を使ったコミュニケーション力も審査基準のひとつだが、何よりも大切なことは、“日本、そして、世界に向けてエンタテインメントを発信したい”という強い想いを持っていること。
日本語に加えて、もう一つ以上の外国語を話すことができる男女が対象。外国語は日常会話が話せる程度で応募可能。また、国籍は問わない。国内で外国語の勉強をしている日本人でも、来日したばかりで英語はネイティブだけど日本語は勉強中という人でも、英語圏以外の家族がいて複数の言葉が話せる人でも、発信したい意欲がある人は、まずチャレンジしてみよう。

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