小谷里歩(NMB48) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「小谷里歩(NMB48)」

2015/09/09

「この写真集を通じて、やっと アイドルとして歩き始めた感じです」

小谷里歩

NMB48の個性派メンバー小谷里歩ちゃんが、ファースト写真集をリリース!異色のシチュエーションで撮影された写真集の裏話から、この企画を通じての成長について語ってくれました。

ファーストソロ写真集の発売おめでとうございます! NMB48に入る前からデ☆ビューを読んでくれていた“りぽぽ”の初写真集と聞いて、さっそくインタビューをお願いしました。
「ありがとうございます。デビューする前から月刊デ☆ビューに出ていたので嬉しいです」
自分の写真集が出ることについての率直な感想は?
「今までグラビアのお仕事も少ないほうだったのに、ぶっ飛んでいきなりの写真集で、すごく緊張してます。写真集って1冊全部自分じゃないですか。雑誌とは違って本当に私しか写ってないので、私のことを知らない人にも興味を持ってもらえたらなと思ってます」

小谷里歩
今まで、正直グラビアは苦手でした?
「苦手でした…。特に水着を着たら、もう身動きが取れなくて、どうしていいかもわからないし恥かしいし。でも今回の撮影では、“沖縄に行きたい”って言ってたら行かせてくださって。だからハジけてます。NMB48に入って今までで一番の笑顔が撮れたんじゃないかと思うぐらいです(笑)。開放感にあふれていて、この写真のジャンプとか、絶好調でした。しかも、20歳という記念すべき時にこういう写真が残せて嬉しかった」
この写真集を出すにあたって、AKB48グループのメンバーがトークアプリ「755」で閲覧数を競う企画がありました。
「その企画が始まっているのは知っていたし、けいっち(NMB48・上西恵)が選ばれてて“応援してるから〜”って他人事みたいな感じでいたのに。ある日私も参加することになったというメールが来て、“エッ!?”ってなって。けいっちだったら『美乳ナンバーワン』とか意味が分かるんですけど、私がエントリーされるなんて意味が分からなくて。でもチャンスをもらったからには頑張りたいと思ったし、ファンの方も一緒に熱くなってくださったので。毎日発表される順位でも、期間中ずっと1位を守り抜いてくださって、“これは最後まで行きたい!”と強く思いました」
今回頑張れたのはファンのおかげ?
「期間中に握手会や写真会があったんですが、私がすぐに弱気になって“もしこれで無理やったらゴメンね”みたいなことを言ってても、“絶対そんなことないから”“僕たちが絶対頑張るから”って逆に勇気付けてくださって。そのおかげでもっと頑張れました」
ネガティブと言われるりぽぽですけど、それは負けず嫌いの裏返しなのかなって思います。
「確かにそうかも知れません。負けたくないからこそ、負けたらどうしようって思っちゃって。だけどファンの方はその度に励ましてくださったので。さすがやな、私のことをよく分かってくださってるって思いました」

小谷里歩
対決する相手が高橋朱里ちゃん(AKB48)と太田夢莉ちゃん(NMB48)でした。今勢いのあるメンバーなので正直不利なのかなと思ってしまいました。
「私も正直そう思っていました。夢莉ちゃんも朱里ちゃんも元からめっちゃ仲良かったんですけど、これを機に48グループ独特の“仲間であり、ライバルである”という関係をより強く築けたし、“写真集楽しみにしてるね”って言ってくれたりとか、絆が深くなりました。同じ気持ちを共有したからこそだと思います。企画の最中は“なんでよりによってこの仲のいい二人と戦わないとあかんの?”って思ってたんですけど、今思えば、この二人だったからいい戦いができたなって思います」
48グループって、なにかにつけてメンバーを戦わせるから、外野の人からは「女の子たちが傷ついて…」みたいに言われがちですけど、それだけではないと。
「このメンバーの関係性は48グループ特有ですよね。争いごとは苦手なんですけど、でもやるからには勝ちたいなと思って頑張りました」
この企画を経て、ファンの方たちとの接し方が変わったとか。
「これまで実は、公演でファンの方と目を合わせるのが恥かしかったんです。握手会でよく会っていて、成長を見続けてくださって、育ててもらっているから家族みたいに思っちゃってて。なんか参観日みたいな気恥かしさがあって(笑)。“りぽぽー!”って声をかけてもらって目が合っても、恥かしくって目を逸らしちゃったりしたんですよね。でも今ではアイコンタクトで感謝の気持ちを伝えられるようになりました」
どんな心境の変化があったんですか?
「感謝の気持ちは今までもあったんですけど、上手く出せなくて。でも『755』で“写真集を出したい!”と想いを口に出して言うことでみんなが応援してくださって。やっぱり伝えるって大事やなって思って、感謝の気持ちが表現できるようになりました。これからもずっと応援してほしいです。こんなに素敵な方たちに、ずっと応援したいと思ってもらえるように、新しく成長し続けたいと思います。飽きられないように」
ここに来てアイドルとして目覚めた感じですね。もうNMB48結成5周年が近いんですけど。
「ちょっと遅いかな、と思うんですけど。私はいつもスロースターターなので、やっとファンの方との関係が築けたなと。やっとアイドルとして歩き始めた感じです(笑)」
そしてアイドルの王道と言えるソロ写真集が出せることになりました。
「かと思いきやヘンな写真もいっぱいで。沖縄で撮影した写真だけアイドルの王道なんですけど(笑)」
写真集を出すことが決まってから、どんな風に企画が進んだんですか?
「一番最初の話し合いの時に“いろんなメンバーが写真集を出すから、普通の写真集じゃあダメだって私も分かってるんですよ”って言ったら、“小谷はよく分かってる!”って盛り上がって。そのときは“あっ、ありがとうございます”って感じだったんですが、実際写真集はスゴイことになってるじゃないですか。最初はちょっと思ってたよりも過激にヘンなほうに行ってるなって思ったんですけど、見てくださった皆さんが“面白い”って言ってくださったり、先行で公開した工事現場でペットボトルの水を放り投げてる写真とか、表紙で台所の流しに入ってる写真とかが意外に好評なので、これは期待されてるなって感じました」
小谷里歩
日常のシチュエーションにりぽぽが水着でいることが、シュールなのにセクシーに見えたりします。
「確かに。ギャップが面白いですよね。撮ってる時には“クスッて笑ってもらったもん勝ちやな”って言ってたんです。そうしたら帯に秋元(康)先生が『写真集を見て笑ったのは、初めてだ』って書いてくださって。これはよかったんだなって」
商店街で着ぐるみを脱ぐところから様々にシーンが展開します。
「あれはじゃんけん大会で着た着ぐるみで、また会うとは思いませんでした。ホンマにNMB48の地元・大阪の天神橋筋商店街でティッシュを配ったし、ちゃんと小さい子にもこんなんして(顔の横で両手を広げる)。ちゃんと着ぐるみの仕事を果たしました」
怖がりのりぽぽにとっては天敵のお化け屋敷のカットもあります。
「撮影用にちょっと電気を点けてくださってたんですけど、逆に部屋のなかの全部が見えてしまって怖かったです。他のカットは撮ったらすぐにモニターで見せてもらってたんですけど、お化け屋敷のシーンだけは怖いから“発売されてから見ます”って言って、まだ私も見てないんです。お化け屋敷はギリギリまで行くか行かないか決まらなかったんですけど、、行くと決まったときは絶望でした。その日は何ヵ所かで撮影しましたが、なかなかテンションが上がらなくて。浮かない顔をしてると思います(笑)」
「755」のサイバーエージェントさんの社内で撮った写真も不思議です。
「あれが一番撮影が困難で恥かしくて。755の社員さんが来てくださったんですけど、初対面の男の人たちなんですよ。もう冷や汗みたいな汗とかかいちゃって。汗拭いて、髪の毛直しての繰り返しで、撮影が中断して大変でした。でも皆さんが“水着の撮影でご飯を食べてないっていうからご飯抜いてきた”って言ってくださって、和みましたし、みんなお腹空いてるんやって、同じ気持ちで撮影に臨めました」
やっぱり水着の撮影中はご飯を控えるものなんですか?
「食べるのは大好きなんですけど、写真集は一生残るものなので。工事現場のガテン系の写真も“クビレが良かった”って言ってもらえて。クビレはちょっと褒められてて、むしろそこしか褒められないので、これでお腹が出てたらアカンって。頑張ってご飯を我慢しました」
六畳一間の古アパートのシーンはすごく生活感が漂ってます。
「アパートのシーンはこの写真集の『貧乏コンセプト』の部分を表しています。表紙の写真も、お金が無くてお風呂がついてないから、台所の流しで体を洗ってるっていうシーンなんですけど…寒かったです。もちろん水しか出ないので、凍えながら入って、リアルに役に入りきりました。半日ぐらいそのアパートで撮影したので、もう自分の家みたいな感じで過ごしました」
アパートの部屋のなかには、ほかのシーンとの繋がりもちらほら見えますね。
「気付いてくださいましたか。工事現場とか、コインランドリーのシーンとか、全部繋がってるんです。働いた後にあの部屋に帰るんです。『貧乏コンセプト』は面白いけど、ちょっと情緒あふれるいい感じに写っているなと思いました。映画みたいに、ストーリーがありそうな感じがして」
『貧乏』というテーマは、りぽぽ自身の幼少期のエピソードトークがきっかけになったそうで。
「番組で、貧乏だったから焼肉が食べられなかったみたいな話をしてたら、それを見ていた秋元先生がこんなコンセプトにしてくださったので、今じゃ貧乏でも良かったなって思います。今住んでる家も風で揺れたりしますけど、昔は土でできた家みたいな感じでボロボロでした。撮影したアパートの畳とか懐かしくなりましたし、昔を思い出してもっと頑張ろう、風に揺れない家に住もうって思いました。この写真集をたくさんの人に買ってもらって、家族を焼肉に連れて行きます(笑)」

小谷里歩
写真集には『蛇口』という不思議なタイトルがつけられていますが。
「撮り終えて、全部を見た秋元先生が『蛇口』と。何でかはわかりませんが、自分でもしっくりくるなと思いました。まーちゅん(小笠原茉由)とご飯に行った時に、まーちゅんが“(意味を)考えるわ”ってなって。まーちゅんは“蛇口は捻るまで何が出るかわからへん”って言い出して。“愛媛やったらオレンジジュースが出たり、京都やったらお茶がでたり、何が出るかわからなくて、何が出るか?っていう楽しみがある”って自信満々に言うんですけど、蛇口から出るのはほぼ水じゃないですか。それは違うやろって思ったんですけどね」
捻ったら何かが出てくるということを、りぽぽ自身の魅力に重ねているという意味はあるかも知れませんよ。
「あるんですかね? いい解釈をしたらそうかも知れません。私自身まだ出してないものもあるし、実際この写真集ではいろいろと出てくるので、いい案が浮かぶまではそれを言おうと思います。小谷里歩からもまだまだいろんなものが出てきますよ、って」
アイドル・小谷里歩の新しいスタートとして素晴らしい一冊になりましたね。NMB48としてはもうすぐ5周年の節目。『5th Anniversary LIVE』(10月20〜22日・大阪城ホール)が開催されます。
「今回はスタッフの方が“メンバーの意見も聞きたい”って言ってくれているので、みんなで一生懸命に考えています。スタッフさんとも5年間でいい関係が築けたなって思います。メンバーは現場に立って感じるものがあるし、握手会でも直接意見が聞けるので、1期生から5年間応援してくれている方も、最近好きになった方も楽しめるコンサートにしたい。セトリも演出も、時間があればみんなで集まって話していて、それもすごく楽しいです」
この5年で、自分のなかではどんな変化があったと思いますか?
「心が穏やかになったというか、年齢のせいもあるかも知れないんですけど、周りが見られるようになりました。これまでは自分のことに必死で周りが見れてなかったんですけど、小学校6年生の2期ドラフト生が入って来たりしているので、余裕を持ってダンスを教えてあげたりして、お姉さんになったなと思います。今まではさやか(山本彩)と菜々ちゃん(山田菜々)しか言う人がいなかったんですけど、今は1期生がみんなリーダーシップをとっています。けいっちも副キャプテンになったし、あかり(吉田朱里)もしっかりしてるし。入った時は小6だったはるちゃん(木下春奈)が高校生になって、みんなに指示を出してるのを見たりすると、みんなやっぱり成長してんねんなって思いました」
1期生それぞれが自覚を持ち始めた感じ。
「公演にさやかがいないとアカンなって言われることも多かったんですけど、最近は褒められることも多くて。ちょっとはさやかの負担を減らせてるのかなって思います。まだまだNMB48っていったら山本彩しか名前を言えない人が多いと思うんですけど、メンバーはいろんなことに挑戦していって、“打倒AKB48さん”ぐらいの気持ちでやろうと。いつまでも甘えずに、NMB48というものを確立したいなって思います。2期生のふうちゃん(矢倉楓子)も新世代のセンターなので、そういう気持ちがどんどん受け継がれていけば間違いないと思います。今のNMB48は前向きですし、小谷里歩自身も前向きです。今回の写真集を機に知ってもらいたいですし、コレを見てもっと好きになってくれればいいなって思います」

小谷里歩
この先、りぽぽ自身としてやっていきたいことは?
「テレビにもっと出たいです。NMB48は大阪を拠点に活動しているので、東京とか、中部地方とかいろんな地域で見られるようなテレビに出たいです。『ワケあり!レッドゾーン』(日本テレビ/読売テレビ)のアシスタント(ワケありガール)に入り込めたのもその一歩で。これからは全国放送に出られるように頑張りたい。そうしたらもっと私を知ってくださる方が増えると思うので」
そもそもこの世界を目指したきっかけも「テレビに出たい」という気持ちから始まっていると語っていましたよね。
「ひとつ一つが繋がっていくように頑張ろうと思います。この写真集でも、ホントはイベントで47都道府県に行きたい。一人でも来てくださる方がいるのなら行きたいと思っているぐらいなんです」

インタビュー・終
撮影/mika(f-me)
ヘア・メイク/井原結衣

小谷里歩ちゃん(NMB48)がデビューのきっかけなどについて語ったインタビューはこちら(2014/10/31)

Profile

小谷里歩
こたに・りほ●1994年(平成6年8月24日、京都府出身。2010年NMB48に一期生として加入。チームN所属。選抜総選挙は14年61位。15年54位。身長147cm。

INFORMATION

小谷里歩ファースト写真集『蛇口』
(9月15日発売/学研パブリッシング/定価1600円+税)

写真集 写真集 写真集 写真集 写真集 写真集

トークアプリ『755』上で、AKB48グループの次世代メンバーがアプリ上のトークの閲覧数(ウォッチ数)を競い合う『ソロ写真集出版権争奪ウォッチ祭り』にて、月刊アイドル誌『BOMB』の候補メンバーの中で1位となり写真集出版権を獲得して制作された。大阪の下町の古アパートでの暮らしをイメージして撮影したパートと、沖縄のビーチでアイドルの王道ともいえる笑顔と伸びやかなビキニ姿を撮影したパートを対比する構成。港の倉庫、お化け屋敷、鶴橋の人気焼肉店など「そんなところでビキニになる!?」という異色のシチュエーションで撮影されたカットが満載。巻末にはインタビューも掲載。

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