イヤなことがあっても、忘れることができるんです

ドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)で、華山リカ役を演じている大政絢ちゃん。『SEVENTEEN』の専属モデルも務め、キュートな魅力で同世代の女のコからも大人気。女優としても話題作に次々と出演している絢ちゃんにドラマの裏話などをたっぷり聞いちゃいました！

Ｑ　デビューのきっかけはスカウトだったんだよね。

「はい。中学２年生の時でした。春休みで東京に遊びに来ている時に、スカウトをされて。ただ事務所の方は一緒にいたお母さんに話しかけていたので、私はその時のことをよく覚えていないんです」

Ｑ　ご家族とは芸能界に入ることについて、話し合ったりしたの？

「どうだったかな……。本当に記憶があいまいなんですよ(笑)。ただモデルの仕事には、少しは興味があったりしたんじゃないかな。特に“決断”というわけではなく、最初は軽い気持ちで始めたと思います。それが仕事をしていくうちに、ずっと続けていきたいなと思うようになって」

Ｑ　でも実際に仕事を始めてみると、戸惑うこともあったのでは？

「モデルのお仕事で初めてカメラの前に立った時は、まずストロボの明るさが怖かったです(笑)。それにポーズなんて全然分からないし。どういう仕組みで撮影しているのかも理解できませんでした。先輩が撮影している様子を見て、“すごいなぁ”とただただ呆然としていました。一緒にお仕事する方とも、最初はなかなか仲良くなれなかったですね。自分から話しかけられないし、話しかけられても何と返していいのか分からなくて、緊張していました。今となっては全然、そういうのはないんですけど」

Ｑ　しばらくは北海道の実家から通っていたけど、２年前に単身上京。これも大きな決断だよね？

「うーん……。これも特に決心とかはなく来ちゃったので(笑)。東京に行きたいという気持ちはあったんですよ。お芝居もしたいし、もっとたくさんお仕事をしたかったので。それで“東京に出てこない？”と言われて“じゃあ”って(笑)。後になって、もうちょっと北海道にいてもよかったかなって思ったけど(笑)、ホームシックにはなりませんでした。それは仕事が充実していたからだと思います。東京に来て、自分の世界が広がりましたね」

Ｑ　芸能界に入って、自分の性格は変わったと思う？

「本当に変わったと思います。ドラマの現場でも自分から話しかけて、すぐにうち解けられるようになりました。それは『ケータイ刑事　銭形海』(BS-i)をやらせていただいた経験が大きいと思います。１話ごとにゲストの方が違うし、監督さんも違うんです。その中で主演の私が人見知りをしていたら何も始まらないし。そういう責任感も強くなったと思います」

Ｑ　もうすぐ18歳の誕生日だね。

「自動車の免許を取りたいんですよ！　沖縄に行ってドライブをしてみたいんです。でも、みんなには“免許は取らない方がいいよ”と言われます。親は“無理だよ”と言うし、友達も“絶対に助手席には乗りたくない！”って(笑)。結構おっちょこちょいで、つまずいたり、飲み物をこぼしたりすることが多いんです。一つのことに集中すると、ほかのことがおろそかになっちゃうみたいで……。だから“危ないからやめて”って。私は大丈夫だと思うんですけど(笑)」

Ｑ　芸能界にあこがれている読者にメッセージを。

「よくファンメールで“高校３年生から芸能界を目指すのは遅いですか？”という質問があるんですけど、全然、遅くないと思います。大学生から始めて成功している方もいるので。不安がらずに何事にも挑戦していったら、いい出会いがあるんじゃないかなと思います」

Ｑ　いろいろお話を聞いていて、絢ちゃんってとても前向きな性格だと思ったんだけど。

「そうですね、あまり悩まないですね。悩んでいる時間は短いです。役に関することは別として、プライベートではそんなにないですね。イヤなことがあっても、“忘れよう！”と思ったら、忘れることができるんです(笑)。これからも前向きに頑張ります！」

Text／新保克哉(日刊編集センター)