磯村勇斗 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「磯村勇斗」

2016/12/14

「過酷だったけど、今しか経験できないことを経験できて、忘れられない1年になった」

磯村勇斗

『仮面ライダーゴースト』でアラン/仮面ライダーネクロムを演じ、人気急上昇中の若手俳優・磯村勇斗が自身初となるファーストパーソナルブックを発売。地元・沼津での思い出地巡りや自宅での撮影など、過去から現在までの彼の軌跡が詰まった本作への想いを赤裸々告白。


磯村勇斗
ファーストパーソナルブック『過現模様』がついに発売されました。企画段階から参加されていたとか。
「はい。ファーストパーソナルブックということで、自分のやりたいイメージなどが最初からあったので、企画段階から打ち合わせとかやりとりをさせていただきました。“表”と“裏”という表現で何かやりたいなと思って、いろいろと案を出して、普段の顔や悪いときの顔、憂鬱だったときの顔とか、いろんな自分を見せて、生まれてきたことから今の自分までの生い立ちを描きたいと思っていました」
タイトルの『過現模様』に関しては?
「生まれてから今までのことをどういう風にタイトルにして表現したらいいかなと、いろいろと考えていて、『過去・現在・未来』を表す“過現未”という言葉があったんです。その言葉を使って、過去から現在までの自分が歩んできた軌跡を、ちょっとオシャレに“模様”という表現にして、『過現模様』にしました」
写真だけでなく、コラムやインタビューなども盛りだくさんで、“磯村勇斗の軌跡”を余すことなく詰め込んだ1冊が出来上がりましたね。
「すごく詰まっています! 写真集だと、写真だけの表現になるけど、パーソナルブックだと、写真以外にもコラム記事とか写真に関しての説明もいろいろとできるので、より深く磯村勇斗を知ってもらえるかなと思って、たっぷりと詰め込みました」
ファッションや料理、ゾンビ映画など、磯村くんが好きなものもたくさん紹介されています。
「自分自身のことをどれだけ深く語れるだろうって考えたら、料理や燻製、ゾンビ映画とかだなと思って。まずは磯村勇斗といったら、燻製とゾンビみたいなイメージを植えつけてやろう、感染させてやろうって思って……あ、ゾンビにかけているんですけどね!(笑)。料理の写真は、パーソナルブックに関係なく、上手く作れたなってときに写真に撮っていて、それが今回役に立ったので、残しておいて良かったなと思いました」
磯村勇斗
餃子や燻製の盛り合わせなど、いろいろと掲載されていますが、特にオススメの料理は?
「鶏ハムの南蛮漬けは、鶏の胸肉をコーヒーで煮込んで南蛮漬けにしたものなんですが、コレはオススメです。料理番組を観ていていたときに、“あ、すごく美味しそう!”と思って、そのレシピを基にして作ったんです。餃子もマツコ・デラックスさんの番組で餃子特集をやっていて、白菜の漬物を入れると美味しいってやっていて、それを試したら本当に美味しくて。料理はもともと大好きで、料理番組とか観ていて“いいな”と思ったら、それを真似して作っています」
今回は、ご自宅でも撮影されていますが。
「自分の家にマネージャーさん含め、スタッフさんがいて、撮影するっていうのが、すごく不思議な空間だったので、違和感はありました(笑)。でも、リラックスして撮影はできたと思います」

磯村勇斗
そして、地元沼津では、様々な思い出の地で撮影を慣行。地元凱旋撮影はいかがでしたか?
「今までは地元に帰っても、実家に帰って家族としゃべったりして東京に戻るっていう、ただ帰省するだけだったけど、今回、初めて仕事という形で沼津行って。しかも、沼津ではホテルに泊まったので、それも初めてのことだったので新鮮でした。思い出の場所にも行ったけど、自分が当時見ていた景色が、今見るとぜんぜん違っていて、感じるものも違っていたので、沼津の新しい一面を見ることができたなと思います」
新しい一面とは?
「仲見世商店街は特に、自分が当時過ごしていたときは、お店もたくさん栄えていてにぎやかなイメージだったけど、今はシャッターが閉まっちゃっていたり、すごく静かな場所になってしまっていたので、淋しい想いになったんです。そういう感情で受けるものも変わったし、高校の通学路とか、海とかもそうですけど、よりキレイに見えた。昔は当たり前のように通っていて、その光景が当たり前だと思っていたけど、今改めてみると、海もすごくキレイだし、空気もとても気持ちよかったので、初心に戻ったような感じがしました」
千本浜の夕焼けショットはとても印象的ですね。
「千本浜は、ヤンチャした場所でもあるし、デートスポットでもあるので、恋愛もしたし、いろんな遊びをした、思い出深いところです」

磯村勇斗
作品全体を通してのお気に入りショットは?
「どれだろう、選べないな〜。でも、白糸ノ滝の写真かな。和服で川に入っての撮影だったんですが、観光客の方もたくさんいらっしゃっていて、いっぱい見られました(笑)。雨が少し降っていて水も冷たかったんですが、すごく楽しかった。あと、服装も含めて、町田の雰囲気もお気に入りです。高校卒業後、18歳〜20歳までの2年間住んでいたんですが、キレイな場所もあれば、繁華街もあって、裏道に行けばストリート系の人たちもいて、いろいろと刺激をもらった場所だし、本当に面白いものがたくさん広がっている街だなって改めて思いました。自分にとっては、東京生活スタートの場所だったので、町田では絶対写真撮りたいと思っていたんです」
生まれたときから現在までのヒストリーも掲載されていて、まさに磯村くんの軌跡を感じることができます。幼少期はどんな子でしたか?
「いろんなものに興味を持っていた男の子だったと思います。小さい子が地面を蹴りながら進む車みたいなものに乗って商店街を走り回っていて、気になるお店があったら、勝手に行っちゃうし、親からしたらけっこう大変な子だったんじゃないかなと(笑)。あとは、医者になったつもりで家のものを使ってオペの真似したり、ソファーのマットを使って宇宙船を作って、それを操縦する宇宙飛行士の真似をしたり、“何かになりきる”という遊びをしていた記憶があります。もしかしたら、そのころから片鱗があったのかもしれない」
小学生のころは何に夢中になっていました?
「小学校のころは勉強もスポーツもどっちも頑張っていました。それができればモテると思っていたので(笑)。サッカーを始めたのも小学校のとき。今思うと、小学生のときが一番勉強してスポーツやっていたかも。頑張れば頑張るほど点数も上がるし、満点も取れたりしたし、それがすごく嬉しくて頑張っていました。母親がわりと『勉強しなさい』という人だったので、それに応えたいし誉められたいと思ってやっていて。いい点数取ればおもちゃを買ってくれることもあったので、そのために生きていたっていう感じです(笑)」

磯村勇斗
以前の取材で、中学生の頃に作った自主映画がきっかけで、役者という夢を目指すことになったとお話されていましたが、何がきっかけで作品を作ろうと思ったんですか?
「あれ?なんでなんだろう……。たぶん、父親がけっこうパソコンを使える人で、僕の運動会とかお遊戯会とかの映像とかをパソコン使って自分で編集してDVDに焼いたりしていて。それを見て、自分でもやりたくなったのかな。あと、父親と兄が映画をよく観ていたので、そういうのも影響していると思います。小学校のころから『お笑い芸人になりたい』って言っていたので、目立ちたがり屋ではあったし、きっと“人に何かを見せたい”という想いがあったのかもしれません」
中学で役者という夢を見て、その後、自身の進路に迷いはなかった?
「なかったですね。中学のときに役者になりたいと思って、その後、一応高校受験があったので、勉強やらないとなって切り替えてはいたけど、受験勉強しているころから、先の未来を考えながらやっていたかも。高校の理系と文系を選ぶときも、役者をやるってことに関しては、理系でも文系でもどっちでもいいやって思っていたので、数学とか物理とか苦手だったけど、仲がいい友達が理系に行くからっていう理由で理系を選んだし。高校のときの勉強は少しおざなりになっていた感じです」

磯村勇斗
そんな高校時代、芝居を学ぶために地元の劇団に所属するわけですが。磯村くんと同じように、地方にいながら芸能界を目指している読者も大勢います。当時、劇団の活動以外で、どんなことをやっていましたか?
「映画とかももちろんですけど、いろんなものに触れたほうがいいのかなと思って、美術館とか展示会とか、けっこう観に行っていました。普通に学生生活を送ることっていうことも役作りの糧になると思うんです。学生の役が来たらすぐにイメージできるだろうし。いろんなところにヒントがあるので、視野を広げて、いろんなことに興味を持って、気になったらそれに関して調べたり、挑戦してみたりすることが大切なのかなって思います」
前回のインタビューは、『仮面ライダーゴースト』の放送前でした。この1年で周りからの反響とかも増えたのでは?
「そうですね。磯村勇斗というものを多くの方に知ってもらうことができて、すごく嬉しいです。もっともっと知ってもらいたいという思いが強くなりました。24年間普通に生きてきたら、子供たちからヒーローって思われることもないし、お母様方から『キャー!!』って言われることもないですし、何もかもが新鮮でした」
この一年で成長したなと思う部分は?
「精神的にも肉体的にも強くなったと思います。『仮面ライダーゴースト』をやる前にもいくつか作品をやらせていただきましたが、クランクインのときは毎回緊張していたし、撮影がある度にものすごく緊張してアタフタしてしまったり、現場でソワソワする感じだったんです。でも、1年間やってきて、精神的にも鍛えていただいて、朝早くから夜遅くまで撮影するという状況もあって体力もついた。ライダー終わったときは気づかなかったけど、今、別の作品の仕事をしていて、緊張はするけど、それを楽しく感じることができて、そういう部分はこの1年間ですごく成長したなと思います」

磯村勇斗
2016年はどんな1年でした?
「ものすごく過酷だったけど、今しか経験できないことを経験したので、30歳や40歳になっても忘れられない1年になったと思います。自分をさらに強くしてくれた年でした。ライダーを経験したことで、それまでやってきたものが正しいと思っていたけど、そうじゃないと思わせてくれた、初心に戻れた1年でした」
濃厚だった1年を経て、今後どんな役者人生を歩んでいきたいですか?
「2017年も変わらず貪欲に一つ一つの作品を頑張っていきたい。より磯村勇斗として、24年間生きてきたものが見せられるような役や作品に出会って、もっと自分自身を広めて生きたいなと。役者として自分が持っているものを、画面を通して伝えられるように、これからもっと努力していきたいと思います」

インタビュー・終

撮影/宮坂浩見

『仮面ライダーゴースト』アラン役で注目の若手俳優・磯村勇斗から、応援メッセージ!!

Profile

磯村勇斗
いそむら・はやと●1992年9月11日生まれ、静岡県出身。BLUE LABEL所属。『事件救命医2〜IMATの奇跡〜』(テレ朝系)でデビュー。『仮面ライダーゴースト』アラン/仮面ライダーネクロムを演じ注目を集める。公開中の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー』に出演。

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INFORMATION

『過現模様』

『磯村勇斗ファーストパーソナルブック 過現模様』
発売中/2685円+税/主婦と生活社
撮影:宮坂浩見

地元沼津へ凱旋し、幼少期に育った仲見世商店街、高校の通学路、初舞台で立った千本プラザなどの思い出の地巡りや、上京して初めて一人暮らしした町田、そして自宅での撮影など、様々なシチュエーションでいろいろな表情の磯村勇斗を収録。 さらに、私服や料理、ゾンビ映画、本人撮影写真など、自身が好きなものを綴ったコラムや、幼少期からこれまでの懐かしい写真や生い立ちについてのロングインタビューの読み応えもたっぷり。『過現模様』というタイトル通り、磯村勇斗の過去から現在までを余すことなく詰め込んだ1冊が完成。

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