井上苑子 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「井上苑子」

2015/10/28

「路上ライブを始めたのも、ツイキャスを始めたのも全部、今につながるきっかけだったと思う」

井上苑子

中高生に人気の動画配信サービス『ツイキャス』で話題を呼んだJKシンガーソングライター・井上苑子ちゃん。今年7月にミニアルバム『#17』でメジャーデビューを果たし、映画『私たちのハァハァ』では主演を務めるなど、話題沸騰中の彼女に直撃インタビュー! デビューのきっかけから、メジャー1stシングル『だいすき。』への想いなどを語ってもらった。


井上苑子
井上苑子
『Deview/デビュー』初登場になります。
「中学生のときに読んでました! 月刊『デ☆ビュー』を読んでデビューした人の特集ページを見て、“へぇ〜、この人は読者だったんだ。こういうのってホントに叶うんだな”って思ったりしてました」
そんな中学生当時、すでに音楽活動を始めていたわけですが、改めて音楽を始めたきっかけから聞かせてください。
「そうですね。路上で歌い始めたのは小学校6年生のときです。小さい頃から“私は歌手になるんだ”って勝手に思っていたくらい歌が好きだったんですけど、母親がボイストレーナーをやっていて。小学5年生のときに、日曜日だけの子供のスクールに通い始めて、レッスンを受けたりしてたんです。スクールに行き始めてから2ヵ月くらいたったある日、応接間に呼ばれて。そこにいたのが、今の事務所の社長さんで。『ちょっと歌ってみて』って言われて、何も考えずに、そのとき大好きだった、いきものがかりさんの『気まぐれとロマンティック』を歌ったら、事務所に所属することになったんです。もともといつか事務所に入りたいと思ってたんですけど、芸能活動禁止の小学校だったので、街でスカウトされても断っていて。でも、小5で卒業も近いし、お母さんと話して“いいよね”っていうことになって。そこから、東京に通ったり、路上ライブを始めました」
なぜ路上で歌おうと思ったんですか?
「“どうやったら自分の歌が人に聞いてもらえるのかな?”、“どうしたら自分のことをもっとたくさんの人に知ってもらえるのかな?”っていうことを考えたのがきっかけです。小6の5月にギターを始めて、オリジナル曲を作って、オリジナル1曲とカバー1曲ができるようなったところで、秋くらいに路上で歌い始めて。小学校の卒業式の日に初めてのワンマンライブをして、いろんなライブに出させていただくようになったんです。路上ライブは中3までずっとやってたんですけど、“このまま同じことを続けるだけだったたらここで終わっちゃうな”と思ったので、高校入学と同時に上京することを決めました」
上京後は路上ライブじゃなく、ツイキャスを始めてますよね。今では視聴者200万人を超える“ツイキャスの女王“と呼ばれるようになるまで広がってます。
「クラスでツイキャスが流行ってたんですよ。始めた日は……すごい暇やったんですよね(笑)。暇やし、寝る前にツイキャスでもやってみようかなと思って始めたら、『弾き語りしてよ』って言われて。おしゃべりメインで、リクエストを受けつつ、ちょろっと弾き語りをするっていうツイキャスを始めたことがきっかけで、いろんな人に見てもらえるようになったんです。それまでは、Twitterのフォロワーさんが4000人くらいだったんですけど、ツイキャスを始めて1年も経たないうちに2万人になって。“これはすごい!”と思ってるうちに、気づけばレコード会社の方が見てくださっていて、メジャーデビューが決まったっていう感じです」
メジャーデビューが決まったときの心境は?
「小さいときからずっと、テレビの中で歌うのが夢だったし、路上ライブを始めたときからの目標でもあったので、本当に嬉しかったです。でも、ここからが本当の始まりだと思っていて。楽しみも不安もあるけど、みなさんの期待を裏切らないように、歌もギターもおしゃべりも頑張りたいという想いでした。あと、デビューミニアルバム『#17』では、井上苑子という人間性を知っていただけたらいいなと。私は何事にもずっと笑っているタイプなので、明るくてポップでキラキラした作品にしたいなって思っていました」

井上苑子
リード曲『大切な君へ』のネットでの再生回数がすごいことになってますよね。特にMixChannelのツインズ、双子ダンスがすごい人気で。
「私が知らないところで誰かが始めてくれたんですよね。ある日、ずっと連絡をとってなかった中学の友達から『苑子ちゃんの曲で双子ダンスやってる動画がまとめられてるよ』っていうLINEがきて。せっかくなんで、自分でも投稿したんですけど(笑)、同世代の方にツイキャスやMixChannelを通して知ってもらえるのはすごく嬉しいですね」
7月にメジャーデビューをして、9月には初の主演映画『私たちのハァハァ』が公開されました。演技にも興味はありました?
「やってみたかったです。歌もそうなんですけど、テレビで見た女優さんのセリフを真似して言ったりしてたんです。私、小栗旬さんのドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』がすごく好きで。ヒロインの堀北真希さんの役を、“私がやりたいな”って思って、家でセリフの真似をしたり、髪を切って、ベリーショートにしたり……私、影響されやすいんです(笑)。だから、演技をやらせていただいて嬉しかったです」
オーディションがあったんですか?
「いや、マネージャーさんから『映画の主演が決まったよ』という電話をもらって。そのあと、松居監督とのお会いして、台本を渡されて、『ちょっと、ここのセリフを言ってもらっていいですか?』って言われて。やってみたら、『はい、大丈夫でーす』みたいな(笑)。すごい軽かったんですよ。“ホントに私でいいのかな?”って不安になったんですけど、『音楽ができる人が良かった』というのは聞いてたし、松居監督には『あんまり可愛くない人がいい』とも言われて(笑)」

井上苑子
それはちょっとひどい(笑)。では、実際に映画の現場を経験してどんなことを感じました?
「女子高生仲良し4人組の一人だったんですけど、4人のなかでは私が一番、井上苑子と役柄で演じるの一之瀬の中身がかけ離れていたんです。セリフは普段使っているような言葉遣いなので、やりにくさとかはなかったんですが、リアルだからこそ、“私ならこんなこと言わんのにな”とか、“こんな態度とらんのにな”って思うところがあって、それも勉強になりました」
苑子さんは、『大切な君へ』で友達のことをなによりも大切な存在って歌ってるくらい友達好きですもんね。
「そうなんですよ。松居さん的には、一之瀬は最初から最後まで一匹狼っていう役だと思っていたらしいんですけど、『井上苑子がやる一之瀬だから、途中から台本を変えたんだ』って言ってくださっていて。『もともと描いていた一之瀬とは違っちゃったけど、それがすごくいい方向になったし、井上苑子がやってる一之瀬がいるからあの4人になれたんだ』って言ってくださって。クリープハイプさんのカバーを、歌うシーンも作ってくださったし、あの映画を観て、ライブに来てくださる方もいたので、“もっともっといろんな人に井上苑子を知ってもらいたい”という気持ちを込めた曲作りをするようになりました」


井上苑子
11月にはメジャー1stシングル『だいすき。』がリリースされます。これは間違いなくラブソングですよね。
「そうですね。『大切な君へ』は恋愛ソングとしても捉えてもらえるように書いてたんですけど、私にとっては、ちょっと引かれちゃうくらい好きな友達への気持ちをテーマに作った曲だったんです。だから、今回は、ド恋愛で、好きっていう気持ちをいっぱい込めようと思って」
キュンキュンする歌詞が満載ですね。
「1回聞いただけで覚えてもらえるようなフレーズを入れたいなと思って。ちょっと恥ずかしかったんですけど、あえて、あんまり曲には入らないであろう、甘い言葉を入れたんです。ちょっと内気で、自分から好きって言えないから、“あれしたい”、“これしたい”って思ってる女の子の気持ち。私も基本、何も言えないタイプなので、そういう部分では自分と似てます。相手の男の子は、普段は完璧な男の子を想像して書いちゃうんですけど、今回は、若干抜けている男の子を相手に書いてみようと思って。だって、少女マンガに出てくるような完璧な男の子って現実にはなかなかいないじゃないですか(笑)。もっとリアルで親近感がある感じがいいなと思ったんです。そういう子を……別に好きじゃないですけど(笑)、“好き”が溢れ出しちゃう気持ちを妄想しながら書きましたね」
17歳のリアルも詰まったラブソングになっていますが、リスナーにはどう聞いて欲しいですか?
「すでにカップル動画で使ってくれている人がいるんですよ。ホントに“ちゅっ“てしてる写真を使ったりして。観ていてドキドキするし、キュンキュンするし、癒されています。ホントにありがたいです。カップルさんにはそうやって使ってもらいたいですし、今、好きな人がいないっていう方には、この曲を聞いて、恋愛してる気分になってもらえたらいいなと思います」

井上苑子
最後に、同世代の『Deview』ユーザーへの応援メッセージをお願いします。
「一歩を踏み出すことがすごく大切なことやなって思いますね。私が路上ライブを始めたのも、ツイキャスを始めたのも、全部、今につながるきっかけだったと思うんです。ダメもとでもやってみないとわからないことがあると思うんですよ。ダメだったとしても、“どうしてダメだったか”っていうことがわかるし、失敗もいい方向に変えられる。悩みすぎても何も変わらないし、とりあえず、やってみないと何も始まらない。今すぐ、ダメもとでなにか行動に起こしてみよう!っていうメッセージが伝わるといいなと思います」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之 取材・文/永堀アツオ

Profile

井上苑子
いのうえ・そのこ●1997年12月11日生まれ、兵庫県出身。つばさプラス所属。11歳から大阪の心斎橋で路上ライブを始め、手売りCDを1万枚売って上京。その後、本格的に「ツイキャス」を始め、現在、視聴者が200万人を突破。2015年7月にミニアルバム『#17』でメジャーデビューを果たす。さらに、9月には主演映画『私たちのハァハァ』が公開。

INFORMATION

『だいすき。』

【通常盤】1,111円+税

『だいすき。』

【数量限定マフラーセット盤】
2,407円+税

1stメジャーシングル『だいすき。』
11月4日発売/ユニバーサルミュージック

「だいすきだよ」「ちゅっとしてよ」といった印象的なフレーズや、等身大の恋する気持ちが凝縮されたPOPでキュートな恋愛ソング。きっと誰もが経験したことのある、恋に落ちた瞬間の“大好きすぎて何も手につかない!”というような想いがつまった楽曲。ミュージックビデオでは、女子高生限定でSNS募集した、恋愛でのドキドキ体験のコメントをストーリー内に反映。同級生に恋をしている主人公の“ファーストキス大作戦!”を考案し、応援する仲良し4組の青春胸キュンストーリーになっている。カップリングには、表題曲とはまた違った、片想いの切ない想いを歌った『メリーゴーランド』と、デビューミニアルバム『#17』のリード曲『大切な君へ』のアコースティックバージョンを収録。

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