廣瀬智紀 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「廣瀬智紀」

2016/09/28

「観てくれた方に夢を与えられるような作品になっていると思うので、僕も全力で挑みます!」

廣瀬智紀

舞台『弱虫ペダル』、『私のホストちゃん』、『ダイヤのA The LIVE』など、数多くの人気作品に出演し注目を集める廣瀬智紀。この秋に上演されるミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』では、初めて本格ミュージカルに挑む彼が、今の心境を赤裸々告白。


廣瀬智紀
これまでも様々な作品に出演されていましたが、今作がミュージカル初挑戦。まずは出演が決まったときの想いをお聞かせください。
「僕がこうしていろんなお仕事をやらせてもらっているのは、自分にとって次へのステップにつながるとか、何かしら得るものがあるような作品に携わらせていただいているからという自覚はあったんですが、まさかこういう本格的なミュージカルに自分が参加するとは思ってもみなかったのですごく驚きました」
もともと歌はお好きでしたよね?
「そうですね。上手いかは別として歌は好きではあったので、自分にとってすごく刺激を受けられる作品になるだろうなっていうのは感じていました。稽古が始まる前は不安や心配もありましたけど、稽古に参加してみて、心配とかも楽しむことでプラスに変えていけるんだなって感じてきているところです」
廣瀬智紀
最初は不安を抱いていたけれど、稽古を通して変わってきたんですね。
「段々とキャストの方々ともコミュニケーションが取れてきていますし、今回がミュージカル初挑戦だし“自分はまっさらな状態なんだから”と自覚しているので、恥ずかしがらずに、周りの方々に何でも頼ろうと思って挑んでいますし、いろいろなことが新鮮に感じています。それと、今回は演出の方が外国の方なので、自分の中で“初舞台”みたいな感覚もすごくあります。新しいことに挑戦することもそうですし、今までやってきた作品とは別のところで考えないといけないことも増えてきていて、勉強の日々です」
稽古場の雰囲気はいかがですか?
「ミュージカルの稽古は、普段出ている舞台の稽古よりも稽古期間も長くて、入念に時間をとるのかなっていう印象です。稽古場は、現段階ではまだセットを組んでの稽古ではなくて、キュっとしている稽古場なので、どこに座っても誰かしら近くにいて、自然と話したりしてコミュニケーションがとったりできるので、そこはすごく助かっています。大きい稽古場だと、自分の居場所を見つけて一人でいたりすることがあるけど、誰かしら近くにいる状況なので、普通に楽しんでいる気がします」

廣瀬智紀
石丸幹二さん率いる「スカーレット・ピンパーネル団」には、同世代の俳優が多数出演されていますが、みなさん仲が良さそうですよね。
「同い年の方もいますし、みんな年が近いので、なんか落ち着くんです。いろんな方面でご活躍されている方々なので、僕はすごく頼りにしていますし、すごく信頼をおけるメンバーなので一緒に共演できてありがたいなって思っています。僕はみなさんよりも遅くこの仕事をはじめたので、前からみなさんの名前は知っていましたし、変わらずに長年この業界で仕事をしている人ってすごいなって尊敬していて。共演とかしていなくても、お互いに知り合いの役者仲間がいたりするので、お互いに人間性とかキャラクターを知っている状態から入れたことも良かったのかなと。なので、ピンパーネル団のシーンもそうですが、作品全体を通して、ずっと一緒にいる仲間という感じをうまく出せたらと思います」

廣瀬智紀
廣瀬さんが演じる「スカーレット・ピンパーネル団」の一員のハルはどんなキャラクターですか?
「“こういうキャラクターです”っていう提示があまりない役なので、どうにでもなるというか、可能性は無限大にある役なんです。なので、どういう風に演じるかによって、多種多様に変わってくるなと思っていて」
現段階ではどんなキャラクターだと感じていますか?
「現段階ではちょっとお調子者というか、好奇心旺盛で『よっしゃ!行こうぜ〜!』みたいな感じのキャラクターを今は頭の中に描いていて。たとえば、ピンパーネル団がいろんな危機を潜り抜けてきて、いつも危険と隣り合わせで生活しているとするじゃないですか、で、たぶん最初に死ぬタイプのキャラクターです。でも、そいつが死ぬことによってみんなが寂しいって思って、感動できるというか……あ、僕が死ぬっていう設定だったらの話ですけどね(笑)」
ムードメーカー的な存在ということですかね?
「そうですね。ちょっとしたムードメーカーみたいな存在になれたらなとは思います。ただ、まだみなさんそれぞれの役に対してガチガチに固めていないので、これからどうなっていくかまだわからないんですけど。与えていただいた台詞のなかで表現できることと、台詞をしゃべっていないところでのお芝居も今回は多いので、そういうところもきちんと作っていかないといけないなと思っています」

廣瀬智紀
ミュージカルの歌い方についてはどう感じていますか? 独特な発声方法だったりしますよね?
「本格的な稽古に始まる前に、何度か歌唱レッスンに行かせていただいたんですけど、まだ自分の中でしっくりきてないです。正直すごく難しいです。周りにはいろんなところで実力を兼ね備えた方々がたくさんいらっしゃるので、その方々に教えていただきつつ、本番までに自分の納得いくような形まで持っていきたいなって思っています。今までは曲を聴くときって、そこまで歌詞を気にしていなかったというか、雰囲気とかメロディが好きだったりしていたんですが、歌詞の大事さや良さを今回改めて実感しました」
ミュージカルに対してはどんな印象をお持ちですか?
「普通の舞台とはお客様の盛り上がり方が違うなって思います。僕の中のイメージでは、歌が終わった瞬間に『(突然立ち上がって拍手)うわ〜!!』っていうような感じ……テンション的にですけど。何度か拝見させていただいていますが、毎回圧倒されますね。何十人でコーラスするとかもすごく素敵だなって。僕、合唱も大好きなんです。中学校のときとか、合唱祭とかもすすんでやっていたタイプで。男子ってそういうのに全然参加しないじゃないですか。だから女子から『廣瀬、なんとか言ってよ!』って言われて、男子に『みんな歌おうぜ!』って言っていたようなポジションだったんです。だから、そういうものを恥ずかしがらずに、全力でできる場所に今いるっていうのはすごく嬉しいんです」

廣瀬智紀
改めて歌の魅力を実感しているんですね。
「石丸さんや安蘭(けい)さんをはじめ、稽古とはいえみなさんが歌っているのを聴けるというのもすごいことですし、見ているだけで本当に勉強になる。何もかも兼ね備えている人たちが集まっている現場なので、誤魔化しのきかない場所だし、だからこそ身の引き締まる思いでいます。特に石丸さんの姿を目で追っていることが多くて。歌だけじゃなくお芝居の面でも、すごく素敵な俳優さんだなって思いますし、こういう人になりたいなって素直に思います」

廣瀬智紀
今作は廣瀬さんにとって間違いなく転機になる作品になると思うのですが、これまでを振り返って、特に役者人生で大きな転機になった作品は?
「ドラマ『私のホストちゃん』だと思います。初めてのテレビドラマで、出させていただいてから仕事の幅が間違いなく広がったので。それと、舞台『弱虫ペダル』も転機になった作品です。これからもそういう作品が増えていったらいいなと思いますけど、“がむしゃらに一つ一つのお仕事を一生懸命にやる”というスタンスは崩さずにやっていけたらと思っています。今も稽古の中で社交ダンスみたいなことをやっているんですけど、仕草一つとっても、手に意識がいってしまうと足を間違えてしまったりとか、一つのことを追うとほかのことが疎かになってしまうというか、自分は不器用だと思っているので、そういうことも一つ一つクリアしつつ、いろんなことに目がいくようになれればと」
これからも一つずつ階段を上ってステップアップしていきたいと。
「そうですね。そこは変わらないと思います。じゃないと、自分が追いつかない。一気に上がってしまったら、自分がアップアップしちゃうなっていうのは自分でわかるので、一つずつ階段を上っていけたらなと」
廣瀬智紀
芸能界デビューを目指している『Deview』読者に向けて、廣瀬さんが思う“夢を叶えるための秘訣”を教えていただけますか。
「自分を信じることだと思います。努力はもちろん必要だけど、自分が不安になってしまったら、最初の扉も叩けないし、自分を信じて勇気を振り絞って一歩前に出てから気づけることがたくさんあると思うんです。僕も“なんでこの扉開けられなかったんだろう”っていう経験は多いので、そういうものに一歩踏み出してみたら、目の前にひろがる景色ってすごく広い。自分を信じて踏み出すその一歩は大切だと思います」
では、最後に本作のアピールを。
「このお仕事を目指す上で、ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』を生で体感してもらえたら、この世界の魅力を知れると思いますし、絶対に心に残る作品になると思います。観たら間違いなく世界観が変わるような作品になっていると思うので、ミュージカルってちょっと難しそうっていうイメージがあるかもしれないですけど、ぜひ生で体感しに来てください。それと、これはファンの方々にもそうなんですけど、“現状に満足してないぞ、まだまだ一緒に上を目指していこうよ!”っていうような、自分がチャレンジしている姿も見ていただけたらと思います。きっと観てくれた方に夢を与えられるような作品になっていると思うので、僕も全力で挑みます!」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之

Profile

廣瀬智紀
ひろせ・ともき●1987年2月14日生まれ、埼玉県出身。スターダストプロモーション所属。舞台『弱虫ペダル』、『私のホストちゃん』、『ダイヤのA The LIVE』など数多くの人気シリーズ作品に出演。主演映画『天秤をゆらす。』が2016年初冬に公開。主演映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』が2017年初春に公開予定され、同映画では主題歌も担当。

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INFORMATION

『スカーレット・ピンパーネル』

ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』
【東京公演】10月19日(水)〜26日(水)赤坂ACTシアター
【大阪公演】10月30日(日)〜11月7日(月)梅田芸術劇場メインホール
【東京凱旋】11月24日(木)〜29日(火)東京国際フォーラム ホールC

1997年にNYブロードウェイにて初演された『スカーレット・ピンパーネル』。日本では宝塚歌劇団星組が2008年安蘭けい主演にて初演されるや否や、大人気公演となり、2010年には月組で再演され、今でも宝塚歌劇の数ある作品の中で常に再演希望の高い作品の一つ。
主演のパーシー役に石丸幹二を迎え、ヒロインのマグリット役には安蘭けいが出演。物語の舞台は、1789年フランス革命勃発したパリの街。 罪のない貴族達を処刑している革命政府公安委員会に対抗して、イギリス貴族のパーシーは仲間とともに秘密結社『スカーレット・ピンパーネル』を結成し、知恵を絞った救出計画を秘密裏に実行。その活躍ぶりは瞬く間に広まったが、元女優の妻・マグリットでさえも正体を知らず、いつしか夫婦の間に大きな溝が生じていた。フランス政府特命全権大使のショーヴランは元恋人であるマグリットに接近。ある取引をチラつかせながら、甘く語りかけ、ピンパーネル団の素性を暴こうと執念を燃やす。

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