相沢まき | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「相沢まき」

2011/07/22

30になってみたら、いい意味で開き直れたという

相沢まき
バラエティ番組やものまねでも活躍する相沢まきさんが、長年の夢を叶えてミュージカル初主演! 舞台主演にかける想い、そして、芸歴12年の相沢さんが自虐ネタも交えつつ、デ☆ビュー読者のためになるお話をしてくれました!



相沢まき

相沢まき

Q 相沢さんの悩んだり、迷っていたりした時期って?

「もう、そんなのいっぱいありますよ。一番最近だと去年、30歳になる直前ですよね。仕事でも私生活でも『30までにはこうなっていたいな』という理想があったんですよ。でも現実はそうも行かなくて、『私の人生、これから何が幸せなんだろう……』って考えたらすごい焦っちゃって。精神的にもふわっふわしてたし、周りの友だちにも会うたびに『なりたくない〜』ってずっと言ってましたね」

Q しかし、抵抗したところで誕生日はやってくるわけで。

「そうなんですよね。そんな感じでイヤだイヤだと30を迎えてしまったわけなんですが、『眠れる森の美女』の主演が決まったのがその直後だったんですよ!」

Q すごい希望に満ちた30代のスタートじゃないですか!

「ホントにそれまでどうしようどうしようって言ってたのがウソみたいに、目の前がぱーっと開けましたね。でも実際、30になってみたらそれまでの不安が何だったんだってくらい何も変わってなくて(笑)。だけどいい意味で開き直れたというか、楽しさの価値観が若干変わった気がしますね。それまでは仕事一筋! って感じだったんですけど、もっと人生すべてを楽しんじゃっていいんじゃないかなっていうふうに」

Q いいですね、そのポジティブさ。

「それもこれも、『眠れる森の美女』が決まったっていうのは大きかったですけど。ミュージカルの主演なんて、いつかできたらいいなと思ってた夢が叶ったわけですから。でも決まったのが去年の5月くらいで、それから1年くらいずーっと誰にも言えなかったんですよ」

Q いわゆる“解禁前”ってやつですね。

「そうなんです。ブログでも『具体的には言えないけど、夢が叶いました』ってくらいしか書けなくて、もう言いた〜い、うれし〜いって一人でニヤニヤしてました(笑)」

Q お肌もキレイですし。

「いやいや、そこはやっぱり年齢なりに来ますよ。20代後半くらいから、いきなり肌がガサガサーッてなる時期があって。これがホルモンバランスの崩れか! って驚愕しましたね。あとレポーターとかで外ロケが続くと、いきなりシミができたり。もうどうしよ〜って思ったんですけど、その頃が人生でも極限に貧乏でお肌にお金が費やせなかったんですよね。それでなんとかお金をかけずにできる美容法がないかといろいろ調べるようになって」」

Q それがいまや「節約美容」の達人とも呼ばれるようになり。いくつかワザを教えていただけますか?

「たとえばコンタクトレンズの精製水をコットンに含ませて顔に貼付けておくと、ローションパックになるんですよ。あとオロナインのパックも良かったです。ニキビとかシミができたところにてんこ盛りにして一晩寝ると、キレ〜イに消えるんですよ。人によると思うので気をつけて欲しいですけど、私はすごく効きましたね」

Q そういう日々の研究がこの美肌に繋がってるわけですね。

「あと、ゲルマローラーもかなり愛用してます。使いすぎてハゲちゃってたんですけど、それ見てゆうこりん(小倉優子)が新しいのをくれました(笑)」

Q 女子っぽいですね〜。あと、メイクアップ技術検定もお持ちですよね。

「メイクも昔はぜんぜんテキトーだったんですよ。25くらいからそろそろちゃんとやったほうがいいなって研究し始めて、特殊メイクか!? ってこともやったり(笑)。たとえば下まつ毛をまぶたに直に描くとか」

Q それはアリなんですか!?

「テレビとか舞台ではアリですよ。ホント、顔映りが変わりますから! 人ってこんなに目が大きくなるんだって思いました(笑)」

Q でもタレントさんってヘアメイクさんがつきますよね?

「いつもつくってわけじゃないです。けっこう自分でやってる子も多いですし、だから女子で集まると情報交換になるんです。もちろん大ブレイクしたら毎回つくんでしょうけど、まだブレイク知らずなので(笑)」

Q またそんな自虐を(笑)。でもホントに先ほどおっしゃったように、いい具合に肩の力が抜けてますね。

「変に肩肘はってもいいことないですからね。『眠れる森の美女』の主演も、本当はすごいプレッシャーなんです。聞いたら劇団東少さんの『眠れる〜』の初演が1965年だったそうで、そんな歴史のあるミュージカルに……。だけどそんなこと考えてたら、舞台なんて生ものですからね。毎回の公演に対応できないと思って、だから変に重荷に考えないでニュートラルにやろうと思ってます」

Q そう思えるようになったのも、30代の変化ですか?

「そうですね、30になって急に変わったところかもしれないです。あんまりガツガツしないというか。でも、まだ探してる最中ですけどね、本当の幸せって何だろうって。女子で集まると、そんな話ばっかりしてます」

Q 永遠のテーマかもしれない?

「『最近どう? なんか人生、考えちゃうよね』に始まり、結論、『でもさ、何の不満もないんだよね』ってなる(笑)。人生を楽しめばいいんだよね、ってことですかね」

Q そう思えたら最高ですね!

「でもこないだ、初めてディズニーシーに行った時は『あああ』って思いましたよ。仲の良いご近所の女友だち4人と一緒に、前にディズニーでキャストをやってた男の子がナビしてくれたんですけど、まービックリするくらいカップルだらけで。高校生カップルが一生懸命、二人で写真撮ろうとしてたりして、『いいから撮ってあげるよ!』って割り込みそうになりました(笑)。まあ……そういう場所ですよねえ」

Q 夢の国ですからね。ミュージカル『眠れる森の美女』でもまた、そんなドリーミィな世界にいざなってくれるのでは?

「そうですね! 華やかな非現実の世界で夢見心地になれるのがミュージカルの良さなので。公演の2時間、夢の世界にナビできるようにがんばります」

Q 自虐ネタで笑わせてくれつつも、すごく希望に満ちたお話でした! 最後に芸能界をめざすデ☆ビュー読者にメッセージをいただけますか?

「私なんて迷ってばかりでしたけど、なんだかんだあきらめなければ時間がかかっても夢は叶うというのが私の持論なんです。ただ行動しないと何も変わらないので一歩踏み出す勇気と、あとは一人でも多くの人に『私これがやりたいんです』ってことを公言するといいと思います」

闇雲にあきらめないってだけでなく、相沢さんの場合、歯を折るほどの実行力を発揮されましたからね。お話ありがとうございました!

撮影/mika  取材・文/児玉澄子

インタビューおわり

『眠れる森の美女』
古典バレエやディズニー映画おなじみの『眠れる森の美女』がオリジナルストーリーとなってミュージカル化。何不自由なく育った王女(相沢)が、100年間の眠りの中で夢を見て、反省し、美しい心に目覚める物語。7月16日〜7月24日 三越劇場(8/7の志木市民会館をはじめ、地方公演あり)【原作】シャルル・ペロー【出演】相沢まき、保田圭、溝呂木賢、ほか【料金】4000円(全席指定・税込)【問】劇団東少?03(3377)7483/03(3376)8231 三越劇場0120-03-9354
あいざわまき●1980年4月14日生まれ、新潟県出身。『にいがた観光特使』を務める2000年〜2001年に深夜番組『ワンダフル』(TBS系)の4期生として活動後、TVをはじめとする様々なバラエティ番組で活躍。7月16日より上演するミュージカル『眠れる森の美女』で初主演(ケイダッシュステージ所属)


『眠れる森の美女』
古典バレエやディズニー映画おなじみの『眠れる森の美女』がオリジナルストーリーとなってミュージカル化。何不自由なく育った王女(相沢)が、100年間の眠りの中で夢を見て、反省し、美しい心に目覚める物語。7月16日〜7月24日 三越劇場(8/7の志木市民会館をはじめ、地方公演あり)【原作】シャルル・ペロー【出演】相沢まき、保田圭、溝呂木賢、ほか【料金】4000円(全席指定・税込)【問】劇団東少?03(3377)7483/03(3376)8231 三越劇場0120-03-9354

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