合格の決め手はポッキーの食べ方でした(笑)

5月3日から配信されているauオリジナルドラマ第13弾『就活戦線異常あり』でヒロインを演じている忽那汐里ちゃんが登場。初の女子大生役に挑戦するこの作品への思いや役作りについて語ってくれました。“ポッキープリンセス”としてCMで元気いっぱいに踊る汐里ちゃんの、意外な素顔に迫っちゃいます！

Ｑ　『3年B組金八先生』(TBS系)で女優デビュー後、いろいろなドラマやCMに出演してきた汐里ちゃん。これまでターニングポイントになる出来事はあった？

「ターニングポイントっていうのはこれからですね。映画『半分の月がのぼる空』に出演させてもらって、やっとスタートラインに立ったのではないかと思っているので、これからだと思います」

Ｑ　スタートラインに立ったなと思ったのはどうして？

「仕事としての責任感を感じたからだと思うんです。普通の高校生の方よりは早く世の中に出て仕事をしているわけですけれども、いち大人として仕事をしてる感覚っていうのは最初はなかったので。分かってるつもりでしたけど、初めてそうではなかったって気付かされたんです。重みにはならない程度に、責任感を背負いながら仕事をしていきたいなと思い始めました」

Ｑ　普段はどうやって役作りをしてるの？

「役の気持ちが入り込むように、まずは台本をしっかり読みます。いろんな考えがあるとは思うんですけど、私は役として動けなければ、“役目を果たすことはできたのか？”と疑問に思ってしまうので。ただ、どんなに読み込んでも、その気持ちが本番で自分の中に入ってくるかがまだ分からないんです。だから、本番前は恐怖でもあります」

Ｑ　今後やってみたい役柄は？

「ミュージシャンであったり、スポーツマンであったり、そういう一芸に秀でた人の役をやりたいですね。他の人間を演じること自体、何かすごく難しいことをやってる感覚ですので、なかなか得意になることはないと思うんですけど、得意をつくらずにいろいろ経験していきたいですね」

Ｑ　汐里ちゃんといえば“ポッキープリンセス”として元気に踊ってるCMのイメージが強いけど、選ばれたときはどうだった？

「オーディションだったんですけど、いきなりポッキーを渡されまして、オレンジレンジさんのノリノリな曲に合わせて踊りっぱなしだったんですよ。突然だったので、胸の前で腕をグルグル回したりとかしかできなくて、あまり手応えはなかったんです(笑)。合格してから知ったんですけど、合格の決め手はポッキーの食べ方だったんですよ(笑)」

Ｑ　すごく美味しそうに食べたんだね(笑)。

「ポポポポポッて(先端から小刻みにかみ砕きながら)食べました。オーディションを受けた方の中で、唯一食べ方が違ったっていうのを聞いたときはすごくうれしかったです。普段食べるときはそうやって食べるので(笑)」

Ｑ　実際にCMが放送されてからの評判は？

「けっこう露出した服装でやってますけど(笑)、色も派手でインパクトが強かったって皆さんおっしゃって。周りの評判はすごく良かったですね。ただ、取材される記者の方は“踊りながら取材場所に来るんじゃないか”っていうくらい、普段からテンションが高いと思っているみたいで(笑)。踊りながらは入らないと思うんですけど、そこまで飛び抜けた明るいイメージを持たれてる方が多いみたいです(笑)」

Ｑ　そのイメージを持ってました(笑)。そして、あれだけ見事なダンスができる汐里ちゃんには、運動好きなイメージも……(笑)

「好きなんですけど、東京に来てからはほとんど運動できてないんです。せめてと思って、最寄り駅の2つ先の駅まで歩いてから電車に乗ってます(笑)。逆にオーストラリアにいた頃は、体を動かすことしかしてなかったですね(笑)。水泳は5歳からやってましたし、あとは学校でソフトボール、ネットボール(バスケットボールのルールを基準に、女性が競技できるよう改良されたスポーツ)、ラグビーなどいろいろやりましたね」

Ｑ　ラグビー!?

「"負けてられない"って燃えるんですけど(笑)、男女混合でやってたので常に恐怖はありましたね。自分がボールを抱えた途端に、骨が折れるぐらいの勢いでドーンってこられるんで、命懸けで走ってました(笑)」

Text／藤岡真司(日刊編集センター)