秋元才加(AKB48) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「秋元才加」

2010/11/05

成長した姿を見せるために、アウェーで闘って洗練されたい

秋元才加
AKB48チームKのキャプテン・秋元才加ちゃんが舞台『ACT泉鏡花』(10日まで東京グローブ座、以後地方5都市で公演)で本格的な演劇に挑戦中! そして10月からは『笑っていいとも』月曜新レギュラーにも大抜擢。マルチに活動の幅を広げる才加ちゃんにインタビューをしてみると、そこにはトップアイドルの意外な本音が!



秋元才加

秋元才加(AKB48)

Q 舞台『ACT泉鏡花』では本格的な演劇の舞台に挑戦ですね。

「木の実ナナさん、近藤正臣さんといった大御所の方や、劇団の方がいらっしゃるなかに、私たちがアイドル“AKB48”としてポンッと入ったわけで。近藤さんは“いい化学反応が起こると思う”とおっしゃっていたんですけど、悪いほうも起こるかも知れないって恐れていたんです。でも稽古が始まると、木の実さんや近藤さんも向こうから歩み寄って、意欲的に私たちの演技を見てアドバイスして下さいました。そして発声やストレッチを基礎からアトリエダンカンの宮菜穂子さんや、Studio Lifeの皆さんが教えて下さって、私たちAKBだけで集まってしまいそうになるのを、朝のストレッチの時からみんなで体を使って、コミュニケーションを取りながら稽古ができました」

Q 出来あがってみた作品の手ごたえは?

「まず泉鏡花の作品を知らなくて、本を買ったんですけど、一度読んだだけでは意味が分からなくて。昔の言葉もそうだし、起承転結が突然過ぎて、えっどういうこと?これをどう伝えたらいいんだろうと。そこにAKBの曲も、書き下ろしの曲も入っているし、どういう風になるんだろうって思いました。でも出来上がると、『湯島の境内』は木の実さんと近藤さんの魅せる演技がすごいし、『海神別荘』はダンスが入ってリズムがあって、最後は『天守物語』の勢いで……いろんなエピソードがテンポ良く繋がっていて、観ているとあっという間だと思います」

Q クライマックスの『天守物語』で、人間と恋に落ちる天守閣に棲む美しい魔・富姫役を演じています。

秋元才加

舞台『ACT泉鏡花』より一場面

「富姫自体がまず妖怪だし、演出の加藤直さんに条件をいただいても全然イメージが浮かばなくて最初は苦しかったんです。そこで坂東玉三郎さんが監督して富姫を演じている映画があるのを知って、すぐにビデオを取り寄せました。それで物語の筋や台詞の発音が分かって、参考にさせていただいて。でも加藤さんが求めているのは“玉三郎さんじゃないから。秋元なりの富姫をやってみろ”って、演出していただきました」

Q 秋元なりの『富姫』とは?

「最初は玉三郎さんの作り上げた本当に女性らしい富姫かな?と思って演っていたんですが、稽古の時から“違う! 秋元は気高く、強い富姫でいけ。台詞も舞台に広がる伸びやかな声で言え”って言われまして。そこから稽古を積み上げて、淡々とした台詞の感じや、シャキッと強い言い方の当たり所が分かってきました。近藤さんもいまだに舞台袖で観て、今回はここが良かったっていって下さって、毎回毎回作っているところですね。秋元の富姫は周りの方に作っていただいたと思います」

Q 昨年から舞台出演が続いていますが、『AKB歌劇団』でのバンパイアや、『ミュージカルミンキーモモ』のナイトメアーなど、この世のものじゃない役が多い気が…。

「あ、そういえば! 確かに(笑)。結構、強さというか気高くズシッと構えた役が多いですね。そう見てもらえるのは嬉しいかなぁ。舞台だと“堂々とやってますね”とか言われるんですけど、私的には小心者なので、ビビリ過ぎて、早く準備しないと!って誰よりも早く来て、劇場が開いてないんですよね(笑)。あとは劇場入りのときや開演前に劇場の神棚に“今日もよろしくお願いします”って手を合わせて神頼みで」

Q (笑)。

「舞台出ちゃうと全然大丈夫なんですけどね。でもこういう風に続けていけば、きっと秋元に真逆のことをやらせてみようって言って下さる方もいると思うので。今回の舞台でも最後の富姫に行くまでに、お人形の役や少女たちなど何役もやらせていただいて、自分的には変化をつけているので、そういうところも見てほしいと思います。これをチャンスに繋げたいと思っているので」

Q お客さんは、AKB48ファン以外の方も多いみたいですね。

「演劇ファンで、素直に演劇を見に来てくださっている方も多くて。演劇はアイドルであるとか関係なく、良かったら拍手するし、ダメなら…という、すごく分かりやすい“生き物”。最後にお辞儀するときの拍手が大きくなるのが如実に分かるので、どれだけの人を掴めるかなという挑戦だと思います。AKB48劇場というホームはすごく暖かくて嬉しいんですけど、やっぱり成長した姿をお見せするために、どんどんアウェーで闘って、洗練されていきたいという気持ちは強いですね」

Q この舞台を経験して成長できたところは?

「コミュニケーションを取ることの大切さ。ものを作り上げていくには人間関係が大切であることが分かってきましたね。演出の方に演じる上で“ここが気持ち悪いんですけど、どうしたらいいですか?”って、たくさん聞くことができるようになったし、(『天守物語』の相手役)図書(ずしょ)様(山本芳樹)とも二人で話し合ったり。今までの舞台では遠慮して出来なかったんですけど、ちょっと自分を信じて意見を言えるようになったとは思います」

Q 自分を信じて? 秋元さんには積極的なイメージがあるんですが。

「自分は弱気で、あんまり自分に自信がないままずっとやっていて。“何で自信満々な顔してんのにそんな感じなの?”って言われるんですけど(笑)。最近は色々なお仕事が次に繋がっていったりとか、やってきたことが間違ってなかったんだなっていうのが少しずつ分かってきたので、もう少し自分に自信を持とうかなと思いまして。少し自分が好きになれたかな、と思います」

秋元才加

舞台『ACT泉鏡花』より一場面より一場面

Q ブログを読むと、稽古期間中にも気持ちのアップダウンがあったみたいですね。

「今回、富姫を演じてすごく感じました。私たち、舞台での歌唱の基礎やダンスの基礎もやっていないし、まず演劇を観ていない。良いものを観ていないと、どれが良いというのが分からないし、心の教養が足りない…ホントにダメだなと思って。でも“アイドルでAKBだからね”って、割り引かれるのはイヤなんですよ。初めは“いてもいいよ”みたいに思っていただいたとして、最終的には“なんだこのコ、やれるじゃん!”って思わせたいので」

Q やっぱりそこは負けず嫌い?

「結構負けず嫌いなんだなって思います。認めてもらいたいですね。“結局アイドルはニコニコしてるだけでしょ?”って思われることがすごく多いし、バラエティに出させていただいても“ここまではやんないんでしょ?”みたいな。でもAKBのメンバーはみんなそうですけど、“え! ここまでやっちゃうの?”みたいにドンドンいろんなことをやってきているので。規模が大きくなるにつれて、色んなことは言われますけど、やってきて良かったんだなって思います」

Q なかでも秋元さんは、外国人記者クラブでの英語スピーチとか、ソロでもほかのメンバーがやらないようなチャレンジをしていますよね。

「そうですね、私は比較的恵まれていて、AKB48のメンバーもやらないし、アイドルも今まであまりやらないようなことを、バラエティやいろいろな場所でやらせていただいているので。それが一つひとつ繋がって、自分の身になってるのかなと思います」

Part.2へ続く

【Profile】あきもとさやか●1988年7月26日生まれ、千葉県出身。アイドルグループAKB48でチームKのキャプテンを務める。テレビ『AKBINGO!』(日テレ)、『週刊AKB』(テレ東)などに出演中。10月より『笑っていいとも』(フジ系)月曜新レギュラーとして出演中。舞台『音楽劇 妖しのポップファンタジー ACT泉鏡花』は10日まで東京グローブ座、12日【仙台公演】電力ホール、15日【名古屋公演】名古屋名鉄ホール、17日【長崎公演】長崎市公会堂、20日【京都公演】京都芸術劇場 春秋座、23・24日【金沢公演】北國新聞赤羽ホールにて上演。7日より『☆AKB48秋元才加・宮澤佐江のうっかりチャンネル☆』(文化放送 毎週木曜日21:30)がスタートする。

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