夢は25歳で電撃引退＆喫茶店のおばちゃん

『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)で、ヒロインの光夏海を演じている森カンナちゃん。デビューのきっかけやオーディションを受けるときの秘けつ、セリフ覚えに至っては恥ずかしい失敗談を織り交ぜ、とてもフランクに語ってくれました。そんなカンナちゃんが綿密に立てているという将来の夢とは…？

Ｑ　街で声をかけられることも増えたのでは？

「ちっちゃい子が小声で“生(なま)、生、生”とか(笑)。そのときは笑顔で返します。最近は、お母さんたちが気づいて、子供に“握手してもらいなさい“って来るんですけど、子供よりお母さんがうれしそうで(笑)。ファンの方からの手紙もうれしいです。“夏海ちゃんのために朝早く起きます。頑張ってください”というメッセージを見ると、“頑張るぜ！　ありがとな”ってなりますね(笑)」

Ｑ　いま、美容で心がけていることは？

「食事は特に気にせず好きなものを食べます。お菓子も食べたいときに食べるし、友達とご飯に行くときも一緒にすごく食べます。その場で我慢するのが嫌なんです。でも、たくさん食べた次の日は食べないようにしています。夜は野菜ジュースだけにしたりとか。運動はWii　Fitをやっています。サウナスーツを着てやると、結構汗をかくんです。全然運動しない日があると動きたくなります。それで撮影現場でも、つま先立ちで動いたり…。だから落ち着きないと思われているかも(笑)」

Ｑ　小さい頃にあこがれていた人は誰？

「SPEEDさんが大好きでした！　よくまねっこして、一人コンサートを家で開いてました。音楽をかけて、台の上に乗って(笑)。2000年の解散した日のことは今でもよく覚えています。小学生ながら“悲しすぎる…”って、一日中家で泣いてました(笑)。だから再結成したときは、すっごいうれしかったですね」

Ｑ　いまはどんな曲を普段聴くの？

「オールジャンルで、ロックも、安室(奈美恵)ちゃんも、洋楽も。最近は、RADWIMPSが好きです。安室ちゃんは１日に１回は聴きますね。歩いてるときに聴いて、安室ちゃんになりきるんです。音楽を聴きながら、その人になりきるときってないですか！？　“カッコイイぜ”みたいな(笑)。多分、みなさん一回はあると思います、『なりきる歩き』が(笑)。明るい曲を聴くときは明るい顔で、悲しい曲のときは悲しい表情をして歩いたり。演じるというよりも、音楽に浸ってるのが楽しいです(笑)」

Ｑ　演技の勉強をしているみたいだね。

「演技とは違うんです。完全に自己満足の世界なので(笑)。今カメラが下から撮っているとか考えながら、バスのガラス窓に映る自分を見たりして……。妄想ですね(笑)」

Ｑ　将来的な目標ってある？

「すごい考えてます。ママになりたい！」

Ｑ　安室奈美恵さんみたいに、子供がいてもどんどん仕事をやっていくの？

「いや、仕事はしません(笑)(とマネジャーをチラッと見て)。子供が本当に大好きなので、あと5年で家庭に入りたいです。あと5年よろしくおねがいします(とマネジャーに頭をペコリ)。それから26、7歳で喫茶店も出したいんですよ。海の見える所で、オシャレなカフェじゃなくて“喫茶店”を。そこが小学生のたまり場になって、“おばちゃん、メロンソーダ！”“何だって！？　おばちゃんじゃないよ！”みたいな会話をしたい。私、古いものが好きなんです。お寺も大好きで、京都に住んでいたときは、近くにあるお寺の庭園によく一人で行ってお抹茶を飲んでました。小学生だったけど、常連さんでしたね。“お菓子と合うねえ”って言いながら(笑)」

Ｑ　では、25歳までの仕事のプランは？

「今のことで必死だから、お仕事については具体的にはあんまり考えられないんです。でも、その先の将来はすごく広がるんです(笑)。『ディケイド』の監督に“あと5年で辞めて喫茶店を開くんです”って話したら、ロケで使うと約束してくれました(笑)」

Ｑ　『平成仮面ライダーシリーズ』は続くから、きっとそのときのライダーを見ている子供たちが喫茶店に遊びに来るね？

「“これに出ていたおばちゃんよ”っていうようになりたいです(笑)」

Text／日刊編集センター