海辺で“キャッ”とか絶対に言えません！(笑)

今回は現在放送中のドラマ『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)で大阪出身の元気なヒロイン・鳴海亜樹子を演じる山本ひかるちゃんにインタビュー！ 撮影でのカワイイいたずらやオーディションへの強い思い、意外(？)に照れ屋さんな一面など、ひかるちゃんのいろんな魅力を発見したよ。

Ｑ　『仮面ライダーW』で演じる亜樹子は、大阪の女のコ。同じ大阪出身ということで、演じやすいのでは？

「そうですね、突っ込みの時は大阪弁になったり、あとはリアクションがやたら大きかったり(笑)。子供が観る番組っていうのもあるし、分かりやすくしたいなというのもあるので、そういうところは気を付けています。でも最近は亜樹子ってキャラクターを演じること自体がすごく楽しくて、役の影響で普段から結構、自分からたくさんしゃべるようになりましたね。ただ突っ込みは、私はもっとクールな方ですけど」

Ｑ　ドラマではスリッパでの突っ込みだもんね(笑)

「最近はもう慣れて叩きやすくはなったんですけど(笑)、最初はちょっとためらいましたね。ただ翔太郎役の桐谷君は帽子をかぶっているので、その分遠慮無くできるのでやりやすいんです(笑)。でも、ときどき“けっこう今のキタねー”とか“今、気合いれたでしょ”って言われます(笑)」

Ｑ　今後チャレンジしてみたい役どころは？

「明るい役もすごく楽しいんですけど、悩みがあったり、過去に何かあったりとか、そういうちょっと重いキャラクターも演じてみたいです。例えば『大奥』のような時代劇！ 出演した時の設定を考えて、すごい想像しちゃってるんです(笑)」

Ｑ　例えばどんな想像？

「よく時代劇で、本当は恋人がいるのに、偉い人に気に入られてその恋人と別れなきゃいけなくなる、みたいな。そういうのが大好きなんですよ(笑)。自分は行きたくないのに親のために我慢して嫁がなければいけないとか……。現代にはない重みですよね。そういうのを演じてみたいなって思います(笑)」

Ｑ　(笑)。ひかるちゃんの“モットー”って何？

「何だろう……。演技に関しては、一つ一つの役を大切にしようと思っています。普段の生活では、忘れ物をしない、とか？(笑)。あとは常に前向きでいないと本当に止まっちゃうので、あんまり多くのことを気にしないようにしてます。落ち込んでも引きずりはしないです」

Ｑ　サバサバしてるって言われるのでは？

「よく言われますね(笑)。だから、かわいらしい女のコに憧れるんです。自分ではどうしてもできないですから。メイキング映像用の撮影とかをしたりするときに、“こんにちは、今日は○○に来てまあ〜す♪”みたいなのって恥ずかしくて絶対に言えないんですよ！ 海辺で“キャッ”って言いながら水をバシャバシャバシャ、最後にニコッて笑うようなDVDとかはもう本当にできません！ 勘弁して下さいって感じです(笑)」

Ｑ　(笑)。そういう役だと思ってグラビアの撮影をしてみるというのは？

「でも私がオフショットでキャピキャピしてたら、引く人がいるかも(笑)。そのくらい普段のテンションはあまり高くないし、テンションが上がるのは食べてる時ぐらい。というか、食べてる時もそこまで……(笑)。“うん、うん”って言いながら食べてるし(笑)」

Ｑ　好きなタレントさんを前にして思わず興奮するとかは？

「いや私、しゃべれないです！ 中学２年生の時から中尾明慶君のファンで、プリクラ帳に雑誌の切り抜きまで貼っていたくらいなんですけど、デビューしていざお会いしたときは、普通に“おはようございます”って言っちゃって(笑)」

Ｑ　緊張すればするほど冷静になっちゃうんだ(笑)

「そうなんですよ！ だから、電車の中で肩にクモとかが落ちてきたりしても、本当は“アッ、落ちた！ギャッ！”って言いたいんですけど、普通にすまして払ったりして。本当にすごい冷静になりますね。頭の中はグッチャグチャなんですけど(笑)」

TEXT／松木智恵（日刊編集センター）