渡辺潤 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「渡辺潤」

2015/02/23

早い段階で一流の現場を経験させてくれたTSALのスタッフには感謝しかないです

小栗旬、綾野剛、木村文乃、田中圭ら実力派の俳優たちを擁するプロダクション、トライストーン・エンタテイメントが運営する俳優養成/演技研究所『トライストーン・アクティングラボ』(TSAL)。ここで学んだ渡辺潤くんが、今年プロダクションへの所属を果たした。メイン級で出演する映画『お江戸のキャンディー』も公開となる渡辺くんに、ラボの魅力や、俳優として成長できる環境について話してもらった。




渡辺潤

渡辺潤

渡辺さんがTSALに入所したのは2年半前の22歳のとき。
その前は美容師をされていたそうですね。
「はい。5年間、美容師をやってました。僕の手でお客さんを笑顔にできる、すごくやりがいのある仕事ではあったんです。ただ、高校を出てずっと働いてきて、22歳になり“この仕事だけで人生を終えてしまうのかな”と、ふと頭をよぎったんです。その頃には美容師免許も取っていたし、戻ろうと思えばいつでも戻れる。だったらほかの世界も観てみようと『デ☆ビュー』さんを買ったら、その号にTSALの記事が載ってたんです」
オーディションを受けるのではなく、養成所で学ぼうと思った理由はなんですか。
「基礎も何も全く経験がなかったので、まずは芝居とはどういうものかを知る必要があると思ったんです」
そして入所から約2ヵ月後という早さで、連続ドラマ『ラスト・シンデレラ』のレギュラー出演をつかみます。
「TSALのスタッフが、“美容師免許を持ってる新人のオーディションがあるんだけど”と声をかけてくれたんです。ただ初めてのオーディションだったので、まさか通るとは思ってなかったんです。だから決まったときは、うれしさより焦りが大きかったです」
TSALで約2ヵ月の間に学んだことは、現場で役に立ちましたか。
「クランクイン2日目くらいに監督に呼ばれて注意されたんです。僕は美容師として君を呼んだわけじゃない。役者として呼んだんだよ≠ニ。そのとき、TSALで一番最初に言われた『求められたものに応えるのは当たり前。それ以上のことができてこそプロの役者』という言葉を思い出しましたね。監督が突きつけてるのは、このことだとパッとリンクしたので」
そしてどんな行動をとったんですか。
「役としてのキャラ付けをしようと、髪のサイドを刈り上げてヒョウ柄にしました。その頭で翌日、現場に行ったら助監督さんが君は勘がいいね≠ニ褒めて下さったんです。自分の未熟さに気付けたという意味でも、早い段階で一流の現場を経験させてくれたTSALのスタッフや、指摘してくれた監督には感謝しかないです」



渡辺潤

渡辺潤

今年は映画『新宿スワン』、『お江戸のキャンディー』と出演作が続々と公開されます。そしてTSAL生から、トライストーン・エンタテイメントの所属俳優へ昇格もしました。
「どちらの映画も、撮影しているときはTSAL生でした。所属が決定したのは、今年に入ってからなんです」
両作品はオーディションで?
「『新宿スワン』のほうは、書類で通りました。端役ではありますが、試写を観たらちゃんと映っててよかったです(笑)。『お江戸〜』のほうは、がっちりオーディションがありました」
『お江戸〜』は予告編にも役名つきで登場するメインの一人ですよね。
「はい、夜雨という名の花魁の1人です。オーディションは2人1組で、“あなたたち2人はゲイです。では彼に告白して下さい、どうぞ”と、監督にいきなりぶっ込まれまして(笑)。即興で芝居をする、エチュードですね。シチュエーションにはちょっと驚きましたが、TSALでもエチュードの授業はあったので、それほど焦らずにできたかなとは思います。綾野剛さんと『新宿スワン』の現場でお話したときに“役者は何の準備もなしでは現場に立てないものだ”とおっしゃってたんですけど、つまり僕にとってTSALというのは、どんなシチュエーションを振られても対応できる準備を積む場だったんだなと、そのとき感じましたね」
メイン役を演じた映画の公開を間近に控えた今はどんな気持ちですか?
「花魁の衣装を着た自分がスクリーンに大写しになるのは、まだむずがゆい気分ですね。ただスタッフ、キャスト一丸となって本気で取り組んで、胸を張れる作品ができた実感はあります」
渡辺さんのように、大きな役をつかむTSAL生は多いんですか。
「オーディションにはどんどん出してくれます。同じ年の有馬健太は映画『クローズEXPLODE』に矢島という役で出ています。僕はそのオーディションには呼ばれてないんですよ。有馬みたいな骨太さは、僕にはないので。そういった役との相性などもちゃんと見極めて、可能性のあるオーディションに送り出してくれてます」

渡辺潤

渡辺潤

TSAL生の特性を1人ひとりちゃんと観てくれてるんですね。
「はい。所属オーディションに推薦していただいたときも、“君は無遅刻無欠席でやってきたね。それはすごく大事なことだよ”と言ってくれて。そういう一見小さいところもちゃんと観てくれてたんだなと、改めて思いましたね」
最後に改めて、TSALで学んでよかったと思うことは何ですか。
「たくさんありますね。まず幅広い講師陣が揃っているんですが、共通しているのは熱量が高いこと。こっちが10を求めれば20を返してくれる。だからこっちも負けじと30のパワーで喰らいついていくといういい循環が、TSALのスタジオにはあるんです」
TSALから巣立っていく寂しさはありますか。
「いや、所属俳優も台本読みなどでTSALのスタジオを使うことも多いんですよ。オーディションで会うこともあるでしょうし。先日もさっき話に出た有馬健太と一緒に、CMのオーディションを受けに行ったんです。彼とは普段から一緒に飲んだりする仲なんですけど、そのときはどこかピリッとした空気が流れてました(笑)。でも、それが僕には気持ち良くて。共に役者として戦える仲間と出会えたことも、TSALで培った大きな財産ですね」

インタビュー・終
撮影/厚地健太郎 取材・文/児玉澄子


Profile

わたなべ・じゅん●1989年2月17日生まれ。埼玉県出身。出演作にドラマ『ラスト・シンデレラ』、舞台『愚かな罪』、映画『新宿スワン』(園子温監督/バースト・スカウトマン役)など。今春トライトーン・アクティングラボ内での推薦がかかり、オーディションを経てトライストーン・エンタテイメントに所属が決定した。映画『お江戸のキャンディー』が2月28日、映画『新宿スワン』は5月30日に公開。

INFORMATION

映画『お江戸のキャンディー』
2月28日より池袋シネマ・ロサにて2週間限定ロードショー

お江戸のキャンディー お江戸のキャンディー お江戸のキャンディー

女優・広田レオナ監督が描く「イケメン×エロス」のワンダーランド。架空の街・EDOを舞台に、男花魁たちの恋が展開する。
主演は真山明大。竹中直人、吹越満ら実力派が若手俳優の脇を固める。

INFORMATION

トライストーン・アクティングラボ
2015春スタート レッスン生募集

小栗旬や綾野剛、木村文乃、田中圭といった実力派を擁する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色で、座談会で語られているようにTSAL 生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として活動する人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。

トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB:www.tristone.co.jp/tsal

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