健太郎×山田裕貴 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「健太郎×山田裕貴」

2017/12/01

「血もいっぱい出るし、怖い人もたくさん出てくるけど、それ以上に、仲間の友情や愛がすごく詰まった作品」

健太郎×山田裕貴

お笑い芸人・バットボーイズの佐田正樹の不良時代を描いた実録自伝小説・コミックス『デメキン』がついに実写映画化。12月2日の公開に先駆けて、主演の佐田正樹を演じる健太郎と、正樹の親友・合屋厚成を演じる山田裕貴が『Deview/デビュー』のインタビューに登場。本作の見どころや撮影エピソード、お互いの印象についてなど、熱く語り合ってもらった。


健太郎×山田裕貴
『デメキン』の原作や台本を読んだとき、どんな印象抱きましたか?
健太郎「この作品を実写化して、主人公を自分が演じるというのを聞く前から、『デメキン』という作品を知っていて、漫画を読んでいました。佐田さんの半生を描いているので、“こんな世界に生きていたんだ”と思うと、すごいなと。昔だからこそ許される部分もけっこうあって、現代を生きている僕としては、ちょっと羨ましいなと思ったりもしました」

健太郎×山田裕貴

健太郎

羨ましいというのはどんな部分で?
健太郎「人間の温かさみたいなものがすごくある時代だったんだなと。今がないというわけではなくて、今より昔のほうが、それを表現しやすかったり体感できたのかなと思って、そこはいいなと思いました」
山田裕貴「僕も佐田さんの存在は知っていて。漫画原作の実写化だと、ある程度かけ離れたところで描けたりするので、受け入れやすいとは思うんですが、今回の作品は、本当に佐田さんが生きてきた自伝の話なので、佐田さんをはじめとするご本人たちが生きた時間を、僕達もしっかりと生きないといけないなと。これは、いい意味で戦いでもあるなと思いました。佐田さんが生きた人生を、僕らがまた代わりに作品の中で生きるという大きな重みを背負いながら、いかにお芝居せずに、自分が厚成を生きて、健太郎が正樹を生きるという瞬間がどれだけ多くできるかというのが大事だなと思いましたし、最初のお客さんは佐田さんだなと感じながら、現場に臨みました」
出演が決まった際はどんな想いでしたか?
健太郎「もともと読んでいた作品の実写化で、その主人公を演じさせていただくというのはすごく嬉しかったです。それと同時に、佐田さんの半生を、この作品の中で生きることができるということで、気合いだけは誰にも負けないように!という想いで現場に挑みました」
山田「僕は、台本をもらったときに、今回は“お仕事を頑張ってくる旦那さんを支える奥さん”というような感覚でやろうと思いました。コミカルな部分をやったり、一緒になってシリアスになったり、健太郎の奥さんになれたらいいなと(笑)」
健太郎「本当にたくさん支えていただきました!」

健太郎×山田裕貴

山田裕貴

健太郎さん演じる正樹の女房役ということですね(笑)。どんな点で支えになりました?
健太郎「僕自身人見知りですし、若いキャストがたくさん集まっている現場でもあったので、最初の頃はみんなけっこう模索している感じだったんです。でも、山田さんが高いテンションで和ませてくれて。それがきっかけでみんなが話せるようになっていった感じです。なので、映像で映っているみんなの関係性は、山田さんが作り上げてくれたものです」
山田「いやいやいや(笑)」
健太郎「本当に、山田さんが最初のきっかけを作ってくれたおかげで、どんどん仲良くなっていったんです。チームワークって、『デメキン』の中では一番重要になってくるものだと思うし、僕と山田さんは7歳離れているのですが、いい意味でそれを感じさせないように歩み寄ってくださったので、すごくありがたかったです」

健太郎×山田裕貴
演じる上で心がけたことは?
健太郎「とにかく楽しんで、『デメキン』という作品や、キャストのみなさん、そして現場を引っ張っていきたいなと思っていました。というのも、佐田さんが当時のことを話している動画を観たり、実際に当時の話を聞いても、喧嘩とか警察に捕まったこともあるという話をしてるのですが、すごく楽しそうに当時のことを振り返ってお話されていて。つらいことももちろんあったと思うけれど、佐田さんは当時、1分、1秒、その瞬間をすごく楽しんで生きていたんだなというのをすごく感じたので、今回はそこに一番重きを置いていました。主題歌をLEGO BIG MORLの皆さんに作って頂いたのですが、そのタイトルも『一秒のあいだ』で、まさしくそこを切り取ってくださっています」
山田さんはどんなことを意識していましたか?
山田「その場で生まれた“熱”みたいなものは、セリフがどうなろうが、今回はそっちを大事にしようというのはありました。健太郎が正樹として、ガッとくるときは、その目と圧を見てこっちも自然と熱くなるんですよね。このシーンはちょっと抑えておこうとか、そういうことではなく、作品の流れというよりかは、そのシーン、そのシーンで、どこまで熱くなれるかとか、冷静でいられるかというような感覚でした」

健太郎×山田裕貴
計算してやるというより、その場の空気感で作って言うような感覚でしょうか?
山田「そうですね。みんなもそうだったと思います。現場で、みんなの雰囲気がちょっと沈んでいるかな?って思ったら、誰かが何かやってテンションを上げてくれたり、みんなもそれに同調したり……。いろいろ決めてやるっていうのはなかったよね?」
健太郎「アクションもそうなのですが、“この役なら何をするかな?”って考えた時間はなくて。そのときに自分がした行動がすべてというか、みんなが自然体で、役が乗り移るような感覚でやっていました」
苦労した点とかはありましたか?
健太郎「この作品で苦労したとか、つらかったと感じることが本当になくて。“楽しむ”ということを第一においてやっていたので、アクションで実際に当たったりしたこともあったけど、すべてにおいて、楽しい気持ちが勝っていたので、苦労した点はなかったです」
山田「佐田さん自身もたくさん現場にいらっしゃってくださって、博多弁や特攻服の着こなしとか、いろいろとアドバイスを頂いたりしながら演じることができましたし、自分たちが演じた役のご本人の話も聞きながらやることができたので、すごくありがたかったです」

健太郎×山田裕貴
博多弁での喧嘩のシーンはすごく迫力がありました。博多弁でのセリフの言い回しも難しそうですが。
健太郎「随所随所で、イントネーションが違う部分に関しては、修正してもらいながら演じていきました」
山田「鮫島役の福山翔大くんが博多出身の子だったので、ちょっと違うなっていうのは、その場で指摘してもらったりもして、すごく助かりました」
健太郎「空き時間も、みんなずっと博多弁でしゃべっていましたよね。特に意識していたわけではないのですが、みんな役に引っぱられていたのか、カメラが回ってないところでも博多弁を話していて。それが良かったのかなと」
劇中同様、チームワークの良さが滲み出ていて、現場の雰囲気も良さそうな感じが伝わってきます。
山田「現場の雰囲気はすごく良かったです」
健太郎「めちゃくちゃ良かったですね」
結束力が高まった瞬間とかあったんですか?
山田「いつからかわからないけど、いつの間にかすごく仲良くなっていった感じでした。控え室でみんなくっついて、誰かのお腹で寝たり、太ももで寝たりしていました(笑)」
健太郎「山田さんの腕まくらで寝ました(笑)。みんなで川の字になって寝ていましたよね」
山田「健太郎をはじめ、福岡連合チームのメンバーは、本当に仲が良かったし、面白いキャストがたくさんいて、すごく素敵な現場でした」

健太郎×山田裕貴
現場でのムードメーカーは?
健太郎「間違いなく、山田さん!」
山田「いやいや!(笑)、みんなじゃない?」
健太郎「撮影の合間は、けっこうみんなふざけあっていましたよね」
山田「そうそう。でも、やるときはみんな真面目に集中してやるっていう、そこの切り替えはちゃんとしてた」
健太郎さん演じる正樹と山田さん演じる厚成は、親友という役どころですが、どんな風に関係性を作っていきましたか?
山田「実は、最初に健太郎が、助監督さんに『山田裕貴はバチバチで来てるから』みたいなことを言われていたみたいで。僕としては、めっちゃ仲良くなろうと思って現場に入ったんですけど、“あれ? 人見知りとは聞いていたけど……”“僕、どう思われているんだろう?”ってなって」
健太郎「そうなんですよ。最初に助監督さんから『主役をお前がやって、なんで俺じゃないんだ?くらいの、バッチバチに気合い入れて来てるから、ヤバイよ』って言われていて(笑)」
山田「そんなこと、一回も思ってないから!(笑)。僕としては、台本を読みながら、今回は健太郎の女房的な存在だなって思っていたのに……」

健太郎×山田裕貴

健太郎

健太郎さんを鼓舞するための作戦だったんですね。
健太郎「なので、僕としてもそんな風に言われちゃったから、“ヨシッ!!”って気合いを入れて臨みました」
山田「最初はそういう緊張感があったけど、2、3日したもう仲良くなって」
健太郎「山田さんと会って、2日くらい経ったときに、“あれ?言われたのと違わない?”みたいな違和感があって。助監督さんはあんなことを言っていたけど、まあ、いいか!みたいな感じで、それからは仲良くさせていただきました」
お互いに対して、どんな印象を抱いてますか?
山田「健太郎はすごく素直で、ピュアだし、めっちゃ甘え上手!可愛いんですよ〜。外見は“カッコイイ”って言われるタイプの人だと思うんですけど、人間的な可愛らしさがすごい。あと、集中しているときはちゃんと顔でわかるから、“あ、今はしゃべらないほうがいいかな”とか、わかりやすい。たぶん、嫌なことはちゃんと嫌だって言うだろうし、すごく真っ直ぐな子だなって思います」
健太郎さんはどうですか?
健太郎「僕は大好きです!」
山田「それ、めちゃ言ってくれるよね(笑)」
健太郎「『デメキン』の現場で初めてお会いしたのですが、山田さんが現場に居てくれると、すごく安心するんです。そういうのって、出したくても出せるものではないし、すごく支えられました。最後のシーンで、厚成が駆けつけてくれる場面があるのですが、あのシーンを撮る前に、山田さんが来てくれて。あそこで正樹が厚成が来てくれた時に感じた感情と、その前に山田さんが現場に来てくれて、健太郎が山田さんに感じた感情がけっこうリンクしていて。“あ、来てくれた”という安心感がありました。尊敬する役者さんです」

健太郎×山田裕貴

山田裕貴

『Deview/デビュー』読者の中には、10代〜20代女性が多いのですが、そういった世代にむけて、最後に作品の見どころをお願いします!
山田「よく、『女ゴコロがわかってない!』とかって、男の人たちは言われるんですけど、男にも言わせてくれ!と。それを象徴しているのが、厚成と恋人のアキとの関係性だと思うんですけど。女の人から見たら“馬鹿だな”ってまとめられちゃうかもしれないけど、恋人も好きだけど、仲間のことがすごく大事で、とにかく一生懸命なんですよね。女の人も男の人も、何かに一生懸命な人って素敵だなって感じると思うんです。そういうものを感じてもらいたいなと思います」
健太郎「ポスターを見ると、“ヤンキー映画だな”と、ちょっと抵抗がある人がいるとは思うのですが、何も考えずに観てほしいです。血もいっぱい出るし、怖い人もたくさん出てきます。そういうところもこの映画の魅力ではあるけれど、僕達が伝えたいのは、それ以上に仲間との友情や人の愛がすごく詰まった作品になっているということです。キャラクター自身が、それぞれ思っている愛や友情はもちろん、キャスト、スタッフ、そしてこの作品に携わってくださった、すべての人たちの愛がすごく詰まっています。それが映像にも滲み出ている作品です。観終わったあとに、“男って馬鹿だな”って思ってもらえたら、僕らとしては嬉しい。無の状態で観てもらえれば、僕達が伝えたいことがすべて伝わると思います。ぜひ、何も考えずに観てください!」

インタビュー・終
撮影/booro(BIEI)

健太郎&山田裕貴、映画『デメキン』の見どころをアピール

Profile

健太郎
けんたろう●1997年6月30日生まれ、東京都出身。aoao所属。モデルとしてデビューし、雑誌・広告などのメディアで活動後、2014年CX連続ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で本格的に俳優デビュー。その後、映画『俺物語!!』、『ミュージアム』やドラマ『学校のカイダン』(NTV)、『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS)、『仰げば尊し』(TBS)、土曜時代ドラマ『アシガール』(NHK)に出演。現在公開中の『先生!、、、好きになってもいいですか?』にも出演中。2018年は、1月13日スタートのWOWOW 連続ドラマW『春が来た』、ニッポン放送 オールナイトニッポン50周年記念企画舞台『続・時をかける少女』などが控える。

山田裕貴
やまだ・ゆうき●1990年9月18日生まれ、愛知県出身。ワタナベエンターテインメント所属。『海賊戦隊ゴーカイジャー』(EX)で俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマ『3人のパパ』(TBS)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)、『僕たちがやりました』(KTV・CX)、『伊藤くんAtoE』(MBS・TBS)、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2・3』、映画『二度めの夏、二度と会えない君』、映画『トモダチゲーム劇場版 FINAL』、映画『闇金ドッグス6&7』、映画『亜人』、映画『あゝ、荒野 前篇・後篇』など。2018年には、映画『となりの怪物くん』(4月27日公開)、主演映画『あの頃、君を追いかけた』(2018年秋公開)が控える。

INFORMATION

『デメキン』
『デメキン』
『デメキン』

映画『デメキン』
12月2日(土)シネマート新宿ほか全国ロードショー

タイマン、抗争、死、別れ、そして友との絆…。人気お笑い芸人・バッドボーイズ佐田正樹の不良時代を描いた実録自伝小説・コミックスがついに映画化! 幼少期から"デメキン"と呼ばれいじめられた男が、ある日覚悟を決めて拳を握った。「強くならなきゃ…」。 いつしか喧嘩無敗と数々の伝説を作り出し、男は福岡最大勢力の暴走族の総長へと登り詰めた。 主演の佐田正樹を演じるのは、本作がファン待望の長編映画単独初主演となるネクストブレイク必至の逸材・健太郎。そして、正樹に匹敵する問題児・合屋厚成を演じるのは、『あゝ、荒野 前篇・後篇』、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』など年内公開作品が10本以上を越える、注目の実力派俳優・山田裕貴。 共演には、『MEN'S NON-NO』の専属モデルで、俳優としても活躍中の蜿r太郎、若手女優の今田美桜はじめ、佐田本人も審査に加わったオーディションで選ばれた勢いのある旬の若手俳優陣が集結。

©よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ
©2017 映画『デメキン』製作委員会

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