秘めた感じの女性になろうかなって思います(笑)

7月25日公開の映画『学校裏サイト』でヒロインの木下千織を演じる水沢奈子ちゃん。デビューのきっかけや撮影現場の裏話を元気いっぱいに語ってくれました。この春、高校進学を機に上京したばかりの奈子ちゃんのユニークな素顔に迫っちゃいます!

Ｑ　『学校裏サイト』について教えて!

「お化けとかそういう非現実なものではなくて、私たちの身近な問題を題材にして、人間の醜さだったり悲しさだったりがとても深く描かれてます。アクションもとても迫力のある映画だと思うので、そういう面でも楽しんでいただけたらと思います」

Ｑ　アクションシーンは迫力あるよね。

「実は私はあまりアクションシーンがなくて、ほとんど立ち会えなかったったんです。ただ撮影を終えたほかの共演者の方たちの“お疲れ様です”って帰ってきたときが悲惨な姿だったりとか(笑)。それから撮影が行われたのは２月だったんですけど、天候に恵まれなくて……。ブレザーなので上は温かいんですけど、ミニスカートなので太ももが寒かったです。だから私もアクションシーンに参加して体を動かしたかったです。寒くて硬直し過ぎて全身筋肉痛になったので(笑)」

Ｑ　そんな状況だったんだ(笑)。ヒロイン・木下千織を演じる上で気をつけたことはある?

「例えば(山田悠介さん演じる)藤原さんが血だらけになっていたりして、現場で雰囲気が出来上がっていたので、特に作ったという感じはなくてそのまま演じることができました。ただ最後の大切なシーンは監督さんと話をたくさんしました。そしてたくさん考えて……。演じながら頭がフル回転していました(笑)」

Ｑ　“学校裏サイト”って実際に身近で聞いたことはある?

「ないですね(笑)。『3年B組金八先生』で学校裏サイトを見る役をやらせていただいたんですけど、そういう話が取り上げられるということは、世の中的にたくさん出てるんだと思います」

Ｑ　この映画では、携帯電話を奪い合って負けると秘密が暴露されるサバイバルゲームが展開するけど、奈子ちゃんが参加したらどうなるかな?

「何となく大丈夫な気がするんですけど、ずっと隠れていると思います。何週間もそれにしばられる生活を送るくらいだったら、秘密がバレてもいいのでケータイを捨てますね」

Ｑ　ケータイ手放しちゃうんだ?

「ケータイでやることって自分のブログを見たりとか、写メを撮ったりとかそれくらいなので、そんなに……(笑)。あんまり使わないんですよね、ゲームもしないし。メールもあまり好きじゃないし、メールするくらいなら電話しちゃった方がいいし。この前、ケータイを現場に忘れてしまったときも別に慌てることもなく、スタッフさんに預かってもらって次の日に“ありがとうございます”ってもらったりしてました(笑)」

Ｑ　隠し事とかはしないタイプなの?

「最近、友達と話していて、みんなちょっとは秘密があるんだなって気づいてショックを受けました(笑)。私も1つくらい何か隠そうかな(笑)。オープンすぎてちょっとむなしくなってるので、もうちょっと秘めた感じの女性になろうかなって思います。でも、すごく赤面症でウソをついたら顔が赤くなっちゃうので、ウソがつけないんですよね(笑)」

Ｑ　今年の春、高校入学と同時に上京したんだよね。新しい生活には慣れたかな?

「最近二度寝をして遅刻しちゃったことがあるんですよ、慣れ過ぎて(笑)。それも仕事とか勉強で前日夜遅くまで起きていたとかではない、何ともない日に。テストが終わってから学校が少し休みになって、この間久しぶりに登校することになったんですけど、心配で2人くらいにモーニングコールを頼みました(笑)」

Ｑ　かなりリラックスしてるんだね(笑)。家では何をしているときが楽しい?

「基本的にはボーッとしてます(笑)。心の中ですごくアクティブに動いてるんですけど(笑)。でも大好きなお風呂に入る前は、どうせ体を洗っちゃうから汗をかいてもいいと思って暴れます。コアリズムをしたり歌を歌ったりして。でも、お湯がたまると無言になります、疲れてしまって(笑)」

Ｑ　勉強との両立も大変そうだね。

「両立できてるのか分からないんですけど、今やってる勉強は中学時代の復習が多いです。だから、中学のときに習うことが大事なんだなって。それにプラスしてちょっと新しいことが足されるだけなので、中学を頑張っておかないと大変なんだなっていうのを共演した年下の人とかに教えないとなって(笑)」

Part2に続く

Text／藤岡真司(日刊編集センター)