大谷誠 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「大谷誠」

2019/09/04

「常に役者なんだと意識したことで、芝居の部分はもちろんですが、私生活の部分で成長したことも大きいです」

大谷誠 撮影/厚地健太郎

今年10周年を迎えた大人気ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾〜これぞ忍者の大運動会だ!〜の5月公演に続く再演に、俳優の大谷誠さんが綾部喜八郎役で出演する。今後の活躍が期待される大谷さんに、人気の舞台作品への出演を掴んだ経緯、作品と役柄に対する想い、今までの成長、そしてこの先の目標について話を聞いた。

大谷誠

――『忍ミュ』秋の再演出演決定おめでとうございます。今年5月に『忍ミュ』第10弾初演に出演が決まったときの気持ちを振り返っていただけますか?

「オーディション合格の連絡を電話でいただいたときは“そうなんですね、ありがとうございます”ぐらいで実感が湧かなかったんですけど、そのとき友達と一緒にいたんですが“ずっとニヤニヤしてるな”って言われて(笑)。すごく嬉しかったので、心の奥の方からじんわりじんわりとこみ上げてきた感じでした」

――それだけこのオーディションには思い入れが強かったんですね。

「2018年の秋口にオーディションを受けて、そこから決定まで1ヵ月ぐらい期間があったんですが、その間に事の重大さに気が付きまして。大きな舞台に出させていただくというワクワクとやりがい、プレッシャーも感じました。でも、自分が今までやって来たことを全て出す機会をいただけたことは、すごく嬉しかったです」

大谷誠

――オーディションにはどんな準備をして臨みましたか?

「歌、お芝居、殺陣・アクション、ダンスの審査がありました。約一週間前に歌と芝居の課題と、ダンスの振り付けの動画をいただいて、家の近くの音楽の貸しスタジオにほぼ毎日通って練習して臨みました。音楽スタジオはドラムセットとか置いてあるんですけど、鏡張りで防音もしっかりしていて、歌もダンスも芝居の練習もできるので」

――想定された役柄はあったんですか?

「オーディション用の芝居の課題は、『忍たま』とは全く別の内容でしたが、『忍たま』らしさが出せるようなものでした。役の想定がなく、どのように役を作って持って行ってもいい台本だったので、皆さんそれぞれに工夫してやっていました。コミカルな部分もあるし、《アクションが出来る人はやってみてください》とト書きに書かれていたり、全てお芝居のなかに組み込めるような台本でした」

大谷誠

――どんなところをアピールしようと思いましたか?

「コメディの部分は、いままで小劇場の舞台で培ってきたものを参考に作りました。アクション部分は、幼稚園から小学校まで8年間ぐらい器械体操をやっていて、綺麗に見せる自信はあったので、めちゃくちゃ大きな飛び込み前転をして乗り切りました。自分が今までやって来たことをすべて費やして臨んだオーディションでした」

――そして『忍たま』の中でもアイドル的人気の4年生役を射止めました。綾部喜八郎という役柄についてはいかがですか。

「綾部喜八郎と言うキャラクターは飄々としてマイペースで、悪く言うと何を考えているのか分からないという役柄なんですけど、“自分と似てるところはある”という話をマネージャーとしていました(笑)。役のつかみにくさはなかったんですけど、いろいろな資料をいただいて、もっと役を作り上げていくときに、“実際、演ってみなきゃわかんない!”っていう結論になったんです」

大谷誠

――稽古のなかで作り上げようと。

「綾部って『何もしないのが良し』という感じで、自発的に事を起こして周りを巻き込むのではなく、周りとの関係性で『この子はマイペースだな』って分からせるような役だと思うんです。その大部分は稽古に入ってからの1ヵ月半で作っていきました。絡みが多い役の方たちとじっくり話をして、『そう来たら、綾部的にこういう受け止め方をするよね』と確認しながら、受け身のお芝居を作っていきました」

――周りとのズレによってキャラクターが立つという役は、今までの経験とは違ったアプローチでしたか?

「お芝居の基本として、相手の台詞をよく聞くということを学ぶと思いますが、綾部って、自分の直属の先輩の立花仙蔵の話だけは聞くけど、他の人の話はほとんど聞かないっていうキャラクターだと思うんです。だから普段の芝居では絶対にやらない、舞台上で本当に話を聞かない時間を作りました。綾部のことを知らない人が観たら、ただふざけているようにしか見えないんじゃないかと思って、舞台が終わって反響を聞くまで不安が大きかったです。でも有難いことにその役作りを受け入れていただけて、それが自信に繋がったと思っています」

大谷誠

――そんなチャレンジを経て、秋には再演となります。

「再演だからこそ、“こういうことをしても綾部として受け止めてもらえるんだ”という経験や自信も大きな要素になると思います。カンパニーはめちゃくちゃ仲が良いですし、一体感も出来ているので、フレッシュなアイデアがたくさん出てくると思いますし、初演、よりももっと深いところで面白い舞台になって行くんじゃないかと思っています」

――そもそも芸能の世界を目指したきっかけは?

「大学3年の就職活動のときに、毎日同じところに通って、同じ仕事を何年も続けていくことを想像したら、本当に好きなことじゃなかったら絶対に続かないって思ったんです。そうやって悩んでいた時、小さい頃からの夢を紙に書き出してみたんです。自分が好きなものを書いていったら、映画やドラマや舞台のことが出てきて。僕、高校の頃からラーメンズさんが大好きで、ラーメンズさんのDVDを家で観ているときに、ハッとした瞬間に“役者になろう!”って思ったのがきっかけなんです(笑)。瞬間的に腑に落ちたところがあって、知識も経験もない状態でしたが、それをやってみないと次に進めないと思って、事務所のオーディションに応募したんです」

大谷誠

――事務所に所属して成長したことは?

「ヒラタオフィスのオーディションで新人部フラッシュアップに所属となったのですが、事務所の方から“常に役者なんだからな”と言っていただいたことを強く覚えています。芝居の部分はもちろんですが、私生活の部分で成長したことも大きく、家を出た瞬間から常に人に見られているという意識を大事にするようになりました。でも、“自分は役者だ”って思うことはけっこう難しくて、自信がないとできないんです。自信を持つには何かを極めることが必要で、それが自分の場合は服がすごく好きだということでした。自信を持てる格好に気を遣って、それが叶っていくと、中身の部分も高まっていって、それが段々と芝居へと移ってきたような気がします」

――ターニングポイントになったお仕事は?

「『Google Play』のCMは初めて大きな反響と評価を得たものだったので、仕事に対する意識が変わったきっかけになりました。あとはやっぱり『忍ミュ』のオーディションまでの約2週間ですね。自分がこれをとらなかったらダメかもしれないという気持ちで臨んで、これまで以上に段階を踏んで、レベルを上げて取り組んだことで、自分のステージが上がったことを感じていますし、この先も役者を続けられるイメージが湧くきっかけになりました。こんなチャンスをいただけたことに感謝しています」

大谷誠

――今後の活動についての意気込みをお願いします。

「ずっと愛してくれている人がいて、長く続いてきた『忍ミュ』のシリーズに参加して、これからもっと未来に続いてほしいという想いがありますし、絶対に失速させてはいけないコンテンツだと思っています。楽しみにしているお客様のためにも、常に一つずつでも新しいものを出していける作品にしたいと思っています。原作、アニメには忠実にやらせていただきますが、やはり舞台ならではの面白みがあると思うので、そこをもっと深く深く追求していきたい。『忍ミュ』をさらにパワーアップして、お祭りのような公演にできたらいいなって思います」

――憧れのラーメンズさんのように自分で舞台を制作することに興味は?

「いつか、ラーメンズさんみたいな演目を、出る側としてやってみたい思いはあります。少人数の作品は経験したことが無いので、ものすごく興味があるんですが、高い技量が必要だと思います。でも、僕と同じぐらいのキャリアで、二人芝居に挑戦している俳優を知っているので、そういう方たちの心意気にも感動しますし、自分もいつかは挑戦してみたいと思っています」

PROFILE

大谷誠(おおたに・まこと)1991年9月5日生まれ、神奈川県出身。趣味:ダンス、ファッション。特技:ギター・ドラム
Instagram:@makotootani0905
N photographs:http://www.flash-up.jp/nphoto/nc.html

Information

ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾再演〜これぞ忍者の大運動会だ!〜

2019年10月12日(土)〜10月27日(日)/会場:東京ドームシティシアターGロッソ
2019年11月8日(金)〜11月10日(日)/会場:尼崎 あましんアルカイックホール

ミュージカル「忍たま乱太郎」公式サイト:https://www.musical-nintama.jp/
ミュージカル「忍たま乱太郎」公式Twitter:https://twitter.com/myu_tama

『忍たま乱太郎』

『忍たま乱太郎』

『忍たま乱太郎』©尼子騒兵衛/NHK・NEP
©ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

Audition

現在募集中『ヒラタオフィス全国新人オーディション』

宮アあおい、多部未華子、松岡茉優(左記Hirata International,inc.)、長谷川博己、工藤夕貴ら実力派俳優たちをはじめ、岩本ライラ、上原実矩など注目のファッションモデル、そして人気声優の小松未可子などが所属するヒラタオフィスが、全国から可能性ある新人を募集中。
このオーディションからは、ヒラタオフィスに即所属となり、現在、各方面で活躍中の小松未可子や立石晴香、安藤美優など、多くの新人タレントを輩出している。 また、今回インタビューで話を聞いた大谷誠さんなど、新人部にて着実なキャリアを積んだり、TVアニメ『うちのメイドがウザすぎる!』高梨ミーシャ役の白石晴香、ドラマ等で活躍中の鈴木たまよなど、そこでの活躍、成長を経て、ヒラタオフィスへ移籍する人も多数。可能性のある新人を、それぞれの状況やレベルに合わせ、柔軟なスタンスで育成・プロモートしていく。

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