山本涼介 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「山本涼介」

2016/08/10

「1年間の集大成の映画でもあるので、僕たちの成長を見てもらえる作品になっていると思う」

山本涼介

『仮面ライダーゴースト』で、主人公・タケルの幼馴染である深海マコト(仮面ライダースペクター)を演じている山本涼介。放送開始から約10ヵ月、空前絶後の大バトルを繰り広げる『ゴースト』ワールドの集大成ともなる『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』と同時上映)が現在公開中。ドラマシリーズも佳境のなか、今の心境を赤裸々告白。目標だったと語る“仮面ライダー”への想いとは!?

山本涼介
今や『仮面ライダーゴースト』の“マコト兄ちゃん”として子供たちからも大人気の山本くんですが、そもそも“俳優でやっていくんだ!”と心を決めた瞬間は?
「JUNONスーパーボーイコンテストに出場したことが芸能界に入るきっかけにはなったんですが、ファイナルに残ってグランプリを獲れなかったことがすごく悔しかったことで、絶対にほかのどの出場者よりも活躍したい、この世界で勝ちたい!と思ったことから、この世界で頑張るんだ、と心が決まりましたね」
負けず嫌いは大事?
「そうですね。この世界の人は負けず嫌いの人が多いと思いますし。同世代の俳優の方々が映画とかドラマで活躍しているのをみるとすごく刺激をもらいます。負けず嫌いなところがいい方向に繋がってくれているなと思っています」
半年以上に及ぶ長い時間をかけて向き合ってきた『仮面ライダーゴースト』ですが、物語は佳境に入って来ましたね。
「本当に佳境ですね…(しみじみ)」
撮影開始当初から振り返ると今、どんな心境ですか?
「やっぱりずっと一緒にいるということでみんなが仲良くなっていて。お芝居にしても、“次はこう来るだろうな”という予想もできたり、呼吸感がわかるようになってきたりしているので、そこはすごくプラスな部分ではあります。でも最初の頃のことを思うと、終わりが来るなんてことを考えることもなかったのが、今は撮影のたびに、一回一回の変身シーンというのも噛みしめて、自分の中でカウントダウンしながらやっているので、すごく淋しい気持ちもあります」

山本涼介
確かに始まったときには『1年間』という数字もピンと来ないし、果てしない先のことのように感じそうですよね。
「本当にわからなかったですね、いつ終わるのか。ゴールが本当に見えなかったので。だから途中までは本当にただがむしゃらにやってきたんですが……今は残された時間の方が少ないので、1年掛けて成長ができたかな?と思います」
この作品を通しての成長をご自身が実感するのはどんな場面ですか?
「最初は余計な緊張とかもあったんです。自分にとって『仮面ライダー』は目標でもあったので、仮面ライダーになれるけど、“色んな人が観るからちゃんとやらないと!”という緊張もあったんですが、やっていくうちにそういう余計な緊張は薄れていって、適度な緊張感を維持してお芝居ができるようになりました。役柄に関しても最初は妹を生き返らせるために何も周囲が見えないくらいに必死だったのが、周りのタケルやアランのことも考えられるようになったということで、芝居の幅や引き出しがマコトという一つの役を通して増えていったので、役と一緒に成長できたのかなとは感じます。本当に、仮面ライダーじゃないとできないことをたくさん経験させていただいて。アフレコだったり、グリーンバックで撮影したり、ワイヤーを使ったり。なかなかこの先もやれることではないと思うので、それは自分の中でもすごく大きな経験になったなと思います」

山本涼介
役者としてどんどん引き出しを増やしているなか、現在『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』が公開中です。今作でマコトは、長年行方不明だった父との再会などすごく大きな流れが起きますが、いかがでしたか?
「『仮面ライダーゴースト』の集大成のような劇場版で、マコトの父親の話を入れていただけることが、プレッシャーでもあったけど嬉しくて。本編ではマコトは父のことを『あんな奴は父親じゃない』とも言っていましたが、その気持ちの先にあるのがこの劇場版なので、マコトと父親が再会したときの関わり方であったり、葛藤であったり、父の想いを知ってから心が動いていく様というのは、マコトにとって大きな見どころになっていると思います」
マコトは心の動きを表現することが多いですよね。
「そうですね。マコトはあまり顔に出さないというか、人に相談することなく自分だけで解決しようとしてしまう役なので、内面の表現というのは難しいんですが、やりがいのある役だなとも思います」
その父親役を演じられるのが、劇場版ゲストの沢村一樹さんですが、事務所の先輩でもある沢村さんとのやりとりはいかがでしたか?
「僕自身、沢村さんとは4回目の共演だったので、普段僕は人見知りな部分もあるんですが、余計な緊張をすることなく最初からやりとりができたというのはすごくプラスな面でした。沢村さんには本当に芝居で引っ張ってもらったというのも感じていて。最後の2人の大事なシーンがあるんですが、そこでも自分が台本を読んでいたイメージ以上のことを沢村さんが出してくださったので、そこに乗っかっての芝居をさせてもらえました。自分でも予想外の芝居ができて、また自分の引き出しを増やしてもらえたなと思っています」

山本涼介
4度の共演のある沢村さんですが、どんな俳優さんだと感じていらっしゃいますか?
「存在感が大きな役者さんですね。まだ僕には出せないものをたくさん持っている方なので、一緒にいる時間が長かった分、勉強になることがいろいろとありました。現場の居方にしてもスタッフさんに対しての心遣いに関しても。そういうところから勉強になりました。自分が沢村さんの年代になったときには、それまでにたくさんの経験をして、越えていけるくらいの役者になっていたいと目標にもなります。沢村さんって、しゃべってもすごく面白い方なんですよね。バラエティにも多く出演されていたりもしますが、舞台挨拶でのおしゃべり一つとっても面白い。同じ場所に立たせて頂いて、すごいなと感じましたし、まだまだ学んでいきたいです」
製作会見では、沢村さんが山本くんのことを『自分の息子より似てる』とおっしゃってましたね。
「そうなんです(笑)。僕もけっこう周りから沢村さんに似てるって言われることがあったので、自分の中でも似てるかもなと思っていたんです。なので、会見で沢村さんからそういうふうに話を振っていただいたのは嬉しかったです。ドラマや映画とかでいろんな親子役がある中でも、沢村さんと僕の親子役っていうのは、トップレベルに値するくらい顔が似てると思います!(笑)」

山本涼介
そんなお二人が演じる親子の物語も映画の魅力のひとつになっていますが、作品全体としての見どころを教えてください。
「今回の映画は前回、前々回とは違って『仮面ライダーゴースト』単体の映画ですし、一年間の僕たちの集大成の映画でもあるので、僕たちの成長を見てもらえる作品になっていると思います。内容に関しては、ポスターにも書いてありますが“さよなら、オレ”というキャッチコピーの通り、またタケルが葛藤したり、仲間たちの絆やマコトの親子関係に関しても描かれているので、すごく濃い内容になっています。小さい子たちには家族と一緒に観てもらいたいってすごく思いますし、そんな小さい子たちでも命に対する想いを感じられるような、すごくメッセージ性の強い作品になっていると思います」
なるほど。しっかり受け取ります。そんな劇場版を含む「仮面ライダーゴースト」という作品を通して成長をしてきたという山本さんですが、役者、そして芝居の魅力とはどういう部分でしょうか。
「答えがない部分だと思います。 たとえば“この人だったら、こうくるかな?”って予想していたなかで、想像していたものとはまったく違う芝居を出してきたときに“あ、そういう答えもあるんだ!”という発見もあって。共演する方の解釈や生き方、感性の違いによって、一緒の役でも全然違う演じ方になったりするので、それを互いに受けた上で芝居をするからこそ、際限なく表現は出る。その答えが一つじゃないという部分は面白いですし、魅力だと思います。それと自分が演じる役をすごく好きだという声を聞くと、役者をやっていて良かったとも感じますし、『仮面ライダー』で言えば、小さい子たちの本当のヒーローになれる。それも魅力だと思います」

山本涼介
テレビシリーズも佳境ですが、さらにその先の未来に向けて、役者としての目標は?
「“仮面ライダーに出る”というのは、僕の一つの目標ではあったんですけど、これがゴールではない。役者としてはやっとスタート地点に立てたと思っているんです。だからもっともっと色んな作品、現場で学んで、引き出しを増やしていきたい。もっと様々な役に触れあいたいなと思いますし、“山本涼介といったらこの作品”というような代表作を作りたいです」
夢を一つずつ叶えていっている山本くんですが、芸能界デビューを夢見る読者に向けて、“夢を叶える秘訣”を教えてください。
「僕は夢というよりも目標という言い方のほうが好きで。というのも、夢って大きくてあやふやなイメージがあるんです。なので、僕は夢ではなく“目標”にして明確にしています。それで“この目標を叶えるためには、今なにをしたらいいのか?”ということを逆算して考えて行動するように心がけています。“今できること”をきちんとやって努力しないと目標には届かないんじゃないかなと思うんです。僕もこのお仕事を始めてから6年目になったんですが、何度オーディションに落ち続けても“仮面ライダーをやりたい”という気持ちは最初からずっと持ち続けていていました。目標への気持ちを継続して持ち続けることは大事だと思いますし、時には壁にぶつかったり、くじけそうになったりすると思いますが、“それを乗り越えてでも成し遂げたい”という気持ちは大切だと思います」

インタビュー・終

撮影/横井明彦 取材・文/えびさわなち

Profile

山本涼介
やまもと・りょうすけ●1995年5月15日生まれ、奈良県出身。研音所属。2011年にドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(フジ系)で俳優デビュー。その後、ドラマ『理想の息子』(日テレ系)、『あすなろ三三七拍子』(フジ系)映画『好きっていいなよ。』、『神さまの言うとおり』などに出演。8月28日には初となるファンイベントを開催。9月23日には『山本涼介 ファースト写真集(仮)』の発売が決定。『MEN’S NON-NO』専属モデルとしても活躍中。

INFORMATION

『仮面ライダーゴースト』
『仮面ライダーゴースト』
『仮面ライダーゴースト』
劇場版「ゴースト・ジュウオウジャー」製作委員会
(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
(C)2016 テレビ朝日・東映AG・東映

『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』
『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』
8月6日(土)全国ロードショー

変身せよ、ゴースト! 力を合わせろ、ジュウオウジャー!この星の未来のため、輝く生命を守り抜け!!
命、燃やすぜ!
歴史上の英雄たちと心をシンクロさせ、人々の思いを未来へとつなげるために激しい戦いを繰り広げている仮面ライダーゴースト。
本能覚醒!
地球で暮らす、すべての生命を守るため、動物が持つ野性のパワーを駆使して宇宙からの侵略者と戦う動物戦隊ジュウオウジャー。
2016年、夏。日本が世界に誇る2大ヒーローシリーズの最新劇場版がやって来る。生誕45周年の“仮面ライダー”、そして通算40作を迎えた“スーパー戦隊”。記念すべき<スーパーヒーローイヤー>に贈る、ヒーローたちの熱き戦いを見逃すな!

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