唯月ふうか | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「唯月ふうか」

2013/02/07

9代目ピーターパンに大抜擢

昨年のホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を獲得した唯月ふうかちゃん。
抜群の歌唱力が目に留まり、上演33年目を迎えるミュージカル『ピーターパン』で、9代目のピーターパン役に抜擢されました。
唯月ふうか

唯月ふうか

“唯月ふうか”という名前は、すっかり馴染みました?
「最初は学校で先輩の方から、階段ですれ違って『ふうかちゃん』と呼ばれても、自分のことだと気づかなくて無視するみたいになっちゃって悪かったんですけど(笑)、今はだいぶ慣れました。すごく気に入ってます」
ミュージカル女優っぽさもある名前ですが、スカウトキャラバンを受けたときから、ミュージカルもやりたいことの一つで?
「いつかはやりたいと思ってました。でも、いきなり『ピーターパン』ということで、ビックリしました(笑)」
どういう状況で聞いたんですか?
「昨年末にいきなり『決まりました』と言われて、『エーーーッ!?』と(笑)。最初は『大丈夫かな?』って不安のほうが大きかったんですけど、日にちが経つにつれて、『ピーターパンになれるんだ……』って、うれしさが出てきました」
このミュージカルを観たことはあったんですか?
「生ではないです。決まってからDVDで観させていただきました。でも、ポスターやチラシは見て、『飛ぶんだ!』と思ってました。舞台で飛ぶなんて聞いたことがなかったから、やってみたい気持ちも少しありました」
高いところを飛んだりするのは苦手、ということはなく?
「ジェットコースターの絶叫系は怖くてダメです。いきなり落ちて体が浮くような感じが気持ち悪くて。友だちと遊園地に行っても絶対に乗らず、荷物係をやってます(笑)。でも、ゆっくり下に落ちてくるのは大丈夫です」
DVDを観て、作品としてはどんな印象がありました?
「とにかく“面白い”というのが一番でした。まずは榊原郁恵さんのと高畑充希さんのを観させていただいたんですけど、お二方とも本当にかっこよくて、憧れました。ピーターパンがギャグを言ったり、フック船長との掛け合いがあったり。カーテンコールでお客さんの上を飛ぶところは、自分がやるんだと思ったら楽しみになってきました」
カッコイイピーターパンを演じることに、プレッシャーはないですか?
「すごくあります。でも、自分らしいピーターパンを演じられたら。観にきてくれた子どもたちが、『唯月ふうかがやったピーターパンに将来なりたい』と思ってもらえたら、一番うれしいです」
志が高いですね。ポスター撮りで衣裳は着たときは、どんな気分に?
「(ショートカットの)ウィッグをかぶる前は『似合うのかな?』って、ちょっと不安でした。髪はずっと長くて、短くした自分が想像できなかったし。でも、かぶっちゃって、メイクも終わったら、自分で『ピーターパンだ!』と思いました(笑)。目も少し釣り目にしてもらって、男の子っぽい顔になっていて」
唯月ふうか

2012年の『ブロードウェイ
ミュージカル ピーターパン』より

心もピーターパンに?
「そうですね。ポーズも『ピーターパンらしいカッコ良さはこんな感じ?』って、両手を大きく広げたり。男の子になった感じが少ししました」
そういう少年性は、もともとふうかさんのなかにあったもの?
「どうなんだろう? 小さい頃も虫を取ってカゴに入れるとか、男の子っぽい遊びはしてませんでした。逆に最近になって、激しく動くような遊びも楽しそうに思えてきて。そういうのが男の子の気持ちなのかな?」
「大人になりたくない」という気持ちは、ふうかさんにもありますか?
「ありますね。大人の方はお仕事が大変そうだし。電話が何度もかかってきて取ってるイメージが強いです(笑)。あと、パソコンをいじってたり。私はパソコンも苦手なので。子どもなら学校も楽しいし、友だちと遊ぶ時間もあるし」
最近の女子高生でパソコンが苦手とは、珍しくないですか?
「授業で習うんですけど、私は全然できません。キーボードを打つのがすごく遅いんです。1文字ずつ指で打つ感じで。スマートフォンなら普通に打てるんですけど」
ミュージカルに当たっては、歌の部分に不安はないのでは?
「いえ、あります。レッスンは何回かさせてもらったんですけど、男の子っぽい声を出すのはやったことがなくて。ちょっと低くとか、基礎から発声の仕方を習っていて『大変だな』と思う部分があります」
スカウトキャラバンでは圧倒的な歌唱力を披露してましたが、歌に関してはだいぶ早熟だったんですよね?
「幼稚園の頃から親戚のお姉さんをマネして、宇多田ヒカルさんの曲を歌ってました(笑)。「First Love」とか、昔のアルバムの曲を。歌はすごく好きで、いつも歌ってました」
うまくなるために何か努力したりも?
「ずっとお母さんに聴いてもらって、『ここはこうした方がいいんじゃない?』とアドバイスをもらうやり方で、独学でしたね。歌ってると楽しいから、自然と気持ちが入るようになりました。聴いてる人にも気持ちいいと思ってもらえるように心がけてます」
スカウトキャラバンは自信を持って臨んだ感じでした?
「最初は『デ☆ビュー』を見て、『これ受けたいね』と話してました。歌とか演技とかたくさんのことができると書いてあったし、ディズニーも好きだったので。『試しに』と応募したんですけど、審査にどんどん残っていくにつれて、『賞を獲りたい!』という気持ちが強くなってきました」
唯月ふうか
受けていくなかで本気に。
「北海道の地方予選では、知ってる人もたくさん受けに来てたんですね。『お互い、がんばろう』と言いながら、審査が3回ぐらいあって、どんどん絞られて。最終的に1人が合格という形でしたけど、受からなかった人たちが『がんばってね』と応援してくれたのが励みになりました」
その人たちの想いも背負って臨んだわけですね。今回の『ピーターパン』でも子役キャストを募集中ですが、ふうかさんも子どもの頃からオーディションを受けてたんですか?
「回数は少ないけど、受けたことはあります。初めて受けたのは6歳の頃で、記憶にあるのは、お母さんと離れるのが怖くて泣いてたり(笑)。小さかったから、ただ歌うことしか考えてなくて、人前でも全然恥ずかしさはなかったですね。マイクを持って、大きい声で自己紹介して、元気良く歌ったのを覚えてます」
そうした経験も踏まえて、応募する人へのアドバイスをお願いします。
「緊張はすると思いますけど、楽しんで受けてもらいたいです。とにかく『やりたい』という気持ちが大事だと思うので。同じ舞台で一緒に楽しい時間を過ごしたいです」
ふうかさんが今、稽古が始まる前の準備でやってることはありますか?
「発声練習と、体力作りで腹筋と背筋を。図書館でピーターパンの絵本を見たり、ディズニーランドのショーでピーターパンが出てくるのを見て、イメージトレーニングもしてます。あと、街のなかや電車で男性の仕草を見ていたり。足を開いたり堂々と歩くと、男らしい動きになるのかな? とか」
体力作りも、本番は夏のロングラン公演だけに大事ですよね?
「私は1月に上京して、東京の夏の暑さは全然わからなくて。まず、そこに体が付いていけるか。お稽古でも汗をかいて、体力は消耗すると思います。今は腹筋、1日30回ですけど、少しずつ回数を増やして、走ったりもしたいですね。高畑さんからも、『フライングで腰に負担がかかるから、鍛えておいた方がいいよ』とアドバイスをいただきました」
普段の東京生活には慣れてきました?
「電車の路線を覚えて、1人で移動できるようになりたいです。まだ山手線と学校までの行き帰りと、チョロチョロ出ている路線しか(笑)わからないので」
何かにハマったとかは?
「アルパカのぬいぐるみやグッズを集めてます。ゲームセンターで可愛いのを見て以来。自分では(UFOキャッチャーで)取れないから、友だちに取ってもらって(笑)。おそろいにしたり、アルパカの耳あてやスリッパも持ってます」
今は夏の『ピーターパン』に向けて、“楽しみ”という感覚ですか?
「お稽古を一生懸命やって、いい舞台ができたらいいなと思ってます」

インタビュー・終
取材・文/斉藤貴志

Profile

ゆづきふうか●1996年9月8日生まれ、北海道出身、A型、154p。ホリプロ所属。第37回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞。『踊RI場』(テレビ東京系)に出演中。

INFORMATION

2012年の『ブロードウェイ
ミュージカル ピーターパン』より

ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』

永遠の少年・ピーターパンが主人公の物語。1954年にブロードウェイミュージカルとなり、1981年に榊原郁恵の主演で、日本で初めて上演。以来、笹本玲奈、高畑充希ら9名のピーターパンが誕生。33年目の今年、唯月ふうかが10人目に。フック船長には劇団☆新感線の看板俳優、橋本じゅんが扮する。
7/18(木)〜28(日)東京国際フォーラム ホールCほか。
問:ホリプロチケットセンター(03−3490−4949) http://hpot.jp

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