恋愛ゲームアプリ「イケメンシリーズ」のスタッフが贈る新しいオリジナルストーリーの実写映画『ナポレオンと私』。異世界に入り込むゲームアプリとは異なり、現実社会で悩みもがいているアラサー女子を主人公にした≪妄想系ラブストーリー≫で、主人公・春子を演じる武田梨奈と、ゲームの世界から現れた英雄・ナポレオンを演じる濱正悟に直撃インタビュー。初共演の二人が仲良くなった撮影裏エピソードやそれぞれ演じた役への想いなどを聞いた。さらに『デビュー』の元読者だったという先輩二人からの熱い応援メッセージは必見！

――映画『ナポレオンと私』の脚本を読んだ際の印象や感想を教えてください。

武田梨奈「最初にお話をいただいたときには、すごくSFチックな内容だなと思っていたのですが、台本を最後まで読んでみると、とても身近に感じられたんです。日常の中の一部と言いますか、奇妙な話で、日常にありふれている話にも近い感じに作られているので、映画になったときには見やすい内容になるだろうなと思いました」

濱正悟「文字で読んだときにも言葉がそのまま入って来るような感覚があって。ナポレオンが言うような“当たり前なんだけど大事なこと”であったり、主人公の春子の気づきのシーンでは自分のことのようにそうだなぁと思ったりもしました。“落ち込んでばかりでもいけないな”と、一歩を踏み出す勇気は大事なことだと感じましたし、読んでいて自分が力をもらいました」

――濱さんはナポレオン役をオーディションで射止めたとのことですが、オーディションの思い出を教えてください。

濱正悟「ナポレオン役ということで、最初は果たして自分に出来るのだろうかと思いました。当日は準備稿でのオーディションだったので、セリフも実際とは違っていたのですが、決定稿では洗練されていたので、よりリアルにナポレオンが描かれていたことで自分の方向性が見極められました」

――武田さんは春子として、ナポレオン役の掛け合い相手として参加されたとのことですが、オーディションの様子はいかがでしたか？

武田梨奈「私はその時点で春子を演じることが決まっていたので、監督やプロデューサーのみなさんはナポレオンと春子とのバランスを見たいということもあったと思うんです。監督から『オーディションの相手役やってみる？』くらいのお誘いでしたが、『ぜひ参加させていただきたいです！』とお願いして参加しました。私自身、頃安監督とも今回初めてご一緒させていただきますし、私がどういうお芝居をするのか、どんな風に役を作ってきているのかを見ていただける機会だとも思ったので、私もすごくドキドキしながら参加させていただきました」

――そのオーディションでの濱さんの印象はいかがでしたか？

武田梨奈「ほかの参加者の方もみなさん、とても素敵だったんですが、濱さんのナポレオンは、濱さんしか持っていない空気でナポレオンを引っぱってきて演じているような印象でした。なので声を聴いた時やナポレオンとして話し掛けてくださる時の仕草に“ハッ！ナポレオンだ!!”と思ってしまいましたね」

――ナポレオン役を受ける際に心掛けたのはどんなことでしょうか。

濱正悟「難しいですね。基本的にオーディションに行くときにはあまり決め込まずに行くんです。だからこそ今回も作りこみすぎずに臨みました。オーディションのときにも頃安監督からの『こうやってみて』というオーダーがありましたし、もしも決め込んでオーディションに臨んでいたら絶対に柔軟に対応が出来なかったと思うので、決め込んでいかずに臨んで良かったなと思いました」

――フラットな状態で、どんなオーダーにも臨機応変に対応できるようオーディションに臨むのはご自身の中でのスタイルなんですね。

濱正悟「はい。そうですね」

武田梨奈「濱さんはすごく堂々として見えました」

濱正悟「僕自身は緊張しますし、人見知りなんですが、それがむしろ堂々としているように見られるんですよね（笑）。本当はめちゃくちゃ緊張しますから。しかも今回のオーディションに武田さんがいらっしゃることは知らなかったですから、当日お会いした時になおさらびっくりしていました（笑）。それがオーディションの思い出です」