和田正人 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「和田正人」

2013/04/01

僕ら自身が『これだけ特撮を愛しているんだよ』っていう気持ちで関われば、きっといいものが出来るんじゃないかな

和田正人

韓国でロングランヒットとなったミュージカル『チョンガンネ』が、日本語版となって【Dステ】で公演決定! その主演“テソン”役をD-BOYSの和田正人くんが務める!! さらに特撮ファンをうならせた『非公認戦隊アキバレンジャー』もさらにパワーアップしての“シーズン痛”もスタート☆両作品とも主演を担う和田くんに早速インタビューしてきました!

和田正人

和田正人

4月はDステ13th『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』の公演がありますが、どんなテソンを見せたいと考えていますか?
「やっぱり韓国では色んな方がこのテソンという役を演じてこられて、ドラマ化されてきている作品なんですけど、僕が演じたらこの役はどうなるんだろうっていうところですよね。そこはやっぱり、『チョンガンネ』に携わってきた人や日本から韓国舞台を観に行った人、そういった方の期待に対してどう応えるかは僕自身も楽しみだし、この物語を好きな人にとっても楽しみにしてもらいたいというところもあり、ですね」
既にある程度のキャラクター像が出来ているテソンだからどう和田くんらしさを入れこむか、というのもありますよね?
「どうしても僕ら役者の仕事っていうのは演じることなので、テソンという絶対的に大事にしなきゃいけないキャラクターがあるわけですから、いくら自分らしく演じるといってもそこを無視していいわけではないですし。だからテソンという役を、僕、“和田正人”という役者のフィルターを通してどう見えるかっていう。あくまでも僕はフィルターでしかない。僕というフィルターを通したらどう映るのかってところだと思うので、美味しく調理をしたいなと思っています。すごく。すごく。やっぱり、らしさっていうものは絶対に観せたいし。でもテソンとしての、キャラクターであったり、人に対して僕が敬意を払って、そっち側に歩んでいかなきゃいけない部分もあると思うので。うまく作品をやっていく中で、最終的に、千秋楽に、最後の最後にテソンとガッチリ握手が出来るといいかなって。そこを目指して作っていければいいかなってことは思っています」
実は、テソンの背景的に和田くんと近いモノを感じました。社会人経験がありつつも、やっぱり夢に向かって、その立場を捨て、苦しくても夢の実現へと向かう姿というか。
「うんうん。そうかも。言われてみればそうですよね」
それこそ「ガッチリ握手」の度合いが濃厚になりそうな…。
「ハグくらいにね(笑)。まぁ、そうですね。逆に言えば、それまでの人生で、割とエリート感覚で来てたのかなっていうのが。僕は陸上の世界でそうだったし。テソンもね。原作を読んだんですが、テソンもいい会社に入って、そこで社会に絶望しちゃうんですよね。人間関係とか、そういった部分で。でも別にそれは弱い意味で絶望したというよりも、期待していたキラキラしたようなことではなく、人間に絶望しちゃったっていう感覚があったと思うんですけど。自分の場合は単純に、先を見ちゃった。走っていたときはもちろん充実していたけど、結局30半ばになって引退して、その後自分に何が残っているんだろうって思ったときに。これは日本のアマチュアスポーツの世界においてどうしてもしょうがないところなんですけど、その後残ってることと言えばそんなになくて。その現実に絶望しちゃった。だから思いきって、本当に自分が、ちゃんと、自分っていうものを頑張って磨いてやればやるほど続けていけること。自分っていうものがちゃんとしていれば続けていける仕事ってなんだろうって思ったときに、どうしてもこの仕事っていうのがあったから。そこにグッと踏み出したし。テソンもきっとそうだと思うんですよ。だから自分から立ちあげたと思うし。そういうところは確かに自分と似てるなっていう風には思いますね」
そのテソンを演じつつ、今回は座長としてもメンバーをまとめていかないと。
「ね。楽しいメンバーですから」
若いメンバーが多いですしね。
「若いコっていうのはすごくエネルギッシュでいいなって思うんですよ。今回も、もちろん経験の差もあるけど、若いコにしかない勢いとか熱とか、僕ら30前後の人間が失いかけているものもあったりとかして。だからそういう若い子たちと仕事をするのは結構、好きだったりもするんだけど。逆に経験も重ねて年を取ってきた今、そういうテクニカルな部分とか知識であるとか、普通に年を重ねてきたらだいたい持っている、そこを活かしてやっていく中で、逆に情熱的なものは失われていくと思うんですよ。でも人に何かを与えたり伝えたりするときっていうのは、技でもなければ学でもなければ、熱みたいなものが大事だなって思っていて。そういうものを、今だからこそ大切にしたいというか。きっとこういう仕事をやっている人っていうのは、むしろそういった気持ちが年を重ねるたびに強くなっていかなきゃいけないんじゃないのかなって思いますね。一緒に舞台を作るのが楽しみです」
さらに楽しみといえば…。
「あぁ、後に持ってくるんだ(笑)」
和田正人

和田正人

はい。『非公認戦隊アキバレンジャー』です。“シーズン痛”への複線を張って終わった前作でしたが、今の心境はいかがですか?
「いやぁ。なんかね。なんでしょう。この作品。まず“シーズン痛”が出来たっていうことに対して、本当に支えてもらった特撮ファンのみなさんに感謝なんですけど。実際に、『じゃあやります』ってなったときに、当然のように不安があるわけです。なぜかと言えば、“シーズン1”というものに対して、やっぱりすごく斬新な作品を作ったわけじゃないですか。そこに対するみんなの『ウワァ!』っていう驚き。もちろん実際に観たら面白いっていうものもあるんですけど、面白いというものに対するプラスαで衝撃とか、『今まで特撮30数年やってきた中でこんなのなかった』っていう斬新さとか、いい意味での裏切りが何度もあったわけじゃないですか。強烈な作品だったと思うんですけど、パート2となると、同じようなものを求められますよね。ファンとしては。でもどうしても“1”のときの衝撃というのは、“1”でしか絶対に作れない。衝撃はね」
毎回、驚かされましたもんね。
「都度都度ね。ただ、“痛”の場合は、いかにファンの人の期待を、いい意味で裏切っていくか。『そうきたか!』っていうとこでの勝負でしかないのかなって。オレもある程度やって、『なるほどな』って、なんとなくファンの人と同じ目線で、届いた台本を読んだりしているわけじゃないですか。確かに毎回読んでいて『あ! そうきた!? なるほどね』っていう部分は多いので、そこの期待には応えられるとは思うんですけど、それでも不安は大きいですね。まぁ、でも。特撮を愛してる人、作品の仕組みで納得させられるっていうよりも、僕ら自身が『これだけ特撮を愛しているんだよ』っていう気持ちで関われば、絶対にそういう人たちに、そういうのは伝わると思うし、そういう人たちで作ってる作品なので間違いないと思っているし、きっといいものが出来るんじゃないかな、と思っています」
『痛さは強さ』ですから。
「痛いですよ。今回も。痛いですよ。本当に。痛いですよ! ホントにね。“1”もそうでしたけど、“痛”もね、本当に旨い魚があったら、皮も骨も調理するでしょ? そういう感じです。骨の髄まで味わっていただく、そんな作品ですよ」
和田くんの中には前作から今回までの時間もずっと赤木信夫はいました?
「ええ、もちろん。だからね。よくよく考えてみたら、去年1年、髪形が変わってないんですよ(笑)。髪形が全然、変わってない。ずっと変わらず。楽しみにしていてください。面白いと思いますよ。とっても気合いを入れて、楽しみにしていてもらいたいですね」

インタビュー・終
撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち

Profile

わだまさと●ワタナベ・エンターテインメント所属。1979年8月25日生まれ。高知県出身。映画『アシンメトリー』に主演、舞台『新・幕末純伝』では岡田以蔵を演じるなど映画、舞台など幅広く活躍。『非公認戦隊アキバレンジャー』で主演の赤木信夫(アキバレッド)を演じ話題に。この4月には『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』がスタート、さらにDステ13th『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』の主演、NHK総合平成25年度後期連続テレビ小説『ごちそうさん』への出演も控え、人気沸騰中。

INFORMATION

チョンガンネ

Dステ13th『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』

退屈なサラリーマン生活に悩んでいた独身男のテソンは、「商品ではなく“楽しさ”を届ける」商売に目覚め、大企業に勤めていた友人・ミンソクを誘い、ダンスや歌を披露する「独身男の八百屋」の経営を始める。やがて、ホストクラブで働いていたチファンや海外留学経験のあるユンミン、兵役を終えたばかりのチョルジンも加わり評判になると、TV番組の取材の為、女性アナウンサーのパク・スジンが訪ねてくる。「商品ではなく『楽しさ』を届ける」というテソンの情熱と商売哲学により繁盛していた「独身男の八百屋」だったが、2号店の開店を前に、独身男たちはそれぞれの事情で揺れていた。

●出演
和田正人、牧田哲也、橋本汰斗、三津谷亮、近江陽一郎、舞羽美海 ほか
●公演情報
【東京公演】本多劇場 2013年4月25日(木)〜5月6日(月・祝)
【大阪公演】森ノ宮ピロティホール 2013年5月11日(土)〜5月12日(日)

INFORMATION

アキバレンジャーズ

(C)東映AG・東映

『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』

スーパー戦隊シリーズへのリスペクトを、秋葉原に代表されるオタク文化や風俗と絡めて、2回転半ヒネリで提示し、多くの特撮ファンと秋葉原の住人に支持されたマニアックヒーローの第2期作品。シーズン1では妄想世界で戦い、妄想世界で数々の公認スーパー戦隊との交流を持ったアキバレンジャー。しかし、主人公たちが作り出した、ある種彼らにとっての理想世界だったバトルフィールドに、シーズン痛では、彼らの意思に反する要素を持ち込んで彼らを苦しめる、新たな強敵が登場し……。

●出演
和田正人、澤田汐音、荻野可鈴、内田真礼、愛川こずえ、穂花、堀川りょう ほか
●放送
BS朝日/4月5日25:30スタート
サンテレビ/4月8日23:30スタート
TOKYO MX/4月8日25:00スタート

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