ジュブナイルミステリーの名手・はやみねかおるの人気小説を原作とした、最強の凸凹中学生コンビが「都会」を舞台に究極のリアルRPGに挑む、映画『都会（まち）のトム＆ソーヤ』が7月30日より公開中！『Deview／デビュー』では、“凸凹中学生コンビ”を演じた、自称平凡、だが、類い稀なサバイバル能力を持つ内藤内人役の城桧吏と、果てしない夢を抱く大企業の御曹司・竜王創也役の酒井大地に直撃インタビュー。映画初主演に挑んだ城と、本作で銀幕デビューを飾る酒井という、フレッシュな二人に本作の見どころや豪華キャスト陣との共演、撮影エピソードなどを語ってもらった。

――原作や脚本を読んだ時に感じた作品の印象を教えて下さい。

城桧吏「物語に入っていくところがおもしろいと思いました。“都会”が舞台なので身近なお話なんだけど、いきなり忍び込んだり、冒険したりするのでワクワクしました」

酒井大地「事務所主催の『第1回スター☆オーディション』でグランプリをいただいて、この作品に出演することが決まって。グランプリを受賞した翌日に、ダッシュで学校の図書室に行って原作の本を借りて読んでワクワクしたことを覚えています。原作にもゲームクリエイター・粟井栄太が作った謎が登場して、その謎を解くのに苦戦しました」

――今回が初共演のお二人ですが、共演してお互い第一印象とどんな風に変わりました？

城桧吏「最初に大地の写真を見た時は、大人しそうな印象が強かったんです。でも実際はめっちゃ明るくて元気で、話しやすくて。それが一番意外でした。それに実際に会って話してみると共通点が多くて。この撮影中もほとんど同じポーズしてたよね？（笑）」

酒井大地「してた（笑）。僕、最初は“怖い”ってよく言われます。『第一印象どうだった？』って聞くと、『大人しくてちょっと怖そうだなって思ったけど、話して見ると明るくてめちゃめちゃうるさいんだね』って」

――では酒井くんが思った城くんの意外な一面は？

酒井大地「桧吏は『万引き家族』や『約束のネバーランド』など、いろいろな作品に出演しているのを見ていたので、僕も最初は怖いのかなと思っていました。でも撮影のときによく僕を励ましてくれて。とても優しくて明るくてイケメンで、最高です！」

――市原隼人さん、本田翼さんなど、先輩の俳優さんがたくさんご出演されています。その中でメインキャラクターを演じるにはプレッシャーがあったのでは？

城桧吏「普段とまた違う空気感の中での撮影だったので、緊張しましたし、初主演というプレッシャーもありました。最初は緊張したよね？」

酒井大地「めちゃめちゃした！」

城桧吏「大地が市原隼人さんに顔を掴まれるシーンは、脚本になかったんです。市原さんがアドリブで、いきなり大地の顔を掴んでいて、後ろから見ていた僕がものすごくビックリしました」

酒井大地「最初テストの時に掴まれて、それを見た監督さんが『いいね』って本番でもすることになりました。３回くらいギュッて掴まれたんですけど、３回ともめちゃくちゃ緊張して！ その後の『ありがとうございます』というセリフをたくさん噛んでしまったことを覚えています。本番が始まる前に市原さんに『失敗してしまったら、本当にごめんなさい』って言いに行ったんです。その時、『全然大丈夫だよ』って言葉を掛けていただいたのが印象に残っています」

城桧吏「先輩のみなさんにはとても優しくしていただきました」

――酒井くんはこれがスクリーンデビューですね。

酒井大地「はい。初めての映画だったので、何をしていいかわからなくて。でも監督さんやスタッフさん、共演したキャストのみなさん、そして一番は桧吏が助けてくれました。桧吏がいなかったら、今こうして安心してインタビューを受けられなかったと思うんです。だから初めての映画で共演したのが桧吏で良かったなって思います」

城桧吏「そう言われると涙が出てきちゃう（笑）」