高月彩良 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「高月彩良」

2015/12/02

「普段は人狼ゲームで人狼のカードを引くと体が震え出すんです。だからすぐにバレちゃう(笑)」

高月彩良

大ブームを巻き起こしたゲームを題材にした映画の第三弾『人狼ゲーム クレイジーフォックス』で実写映画初主演を果たす高月彩良ちゃん。ドラマ「五つ星ツーリスト」ではツアーコンダクター、ドラマ「ブラック・プレジデント」では大学生と、見た目の大人っぽさから年齢以上の役を演じることの多かった彼女も、来年いよいよ高校を卒業。学業との両立を終えてお仕事一本に専念する直前の心境や、初主演映画にかけた思いを語ってもらった。


高月彩良
初主演映画『人狼ゲーム クレイジーフォックス』、すごくプロットが練られた作品でした! 彩良ちゃん演じるあやかが「狐」であることだけが最初に明かされますが、登場人物12人がそれぞれ嘘をついていたりして、「人狼」や「村人」、「予言者」は本当は誰なのか?とかを推理しながら観るとより面白いですよね。
「私も最初に台本を読んだ時は騙されました(笑)。最後のエンドロールでわかることもいっぱいあるので、本当に最後の最後まで楽しんでもらえる作品になったと思います」
でも主演が決まった時には、“楽しみ2割、不安8割”な気持ちだったとか?
「はい。(主人公の)森井あやかは、映画の中でも『何を考えているかわからない』って言われているけど、私も最初に台本を読んだ時はあやかの本心がぜんぜんわからなくて。平気な顔で嘘をつくし、挙動不審な行動もあえてしているみたいなところがあって、“この子の本当の気持ちはどこにあるんだろう?”ってすごく悩みました。でも、その8割の不安はあやかのリアルな心情に役に立ったと思います」

高月彩良
ちなみにあやかと自分の似てるところってありますか?
「ぜんぜんないです(苦笑)。あんなにすらすら嘘が出てくるほど頭の回転もよくないですし、私自身は友だちにも『わかりやすいタイプ』って言われますし。だから、普段は人狼ゲームで人狼のカードを引くと、体が震え出すんですよ。だからすぐにバレちゃう(笑)。この現場でも共演者のみんなと人狼ゲームをやったんですけど、『私、人狼じゃないです』くらいしか嘘がつけなかったです」
自身のキャラクターとは遠い上に、理解できない人物の役作りって難しそうですね。
「本当に難しかったです。しかも“主役なんだから、しっかり役を作ってから現場に入らなくちゃ”という思い込みも強かったので。でも実際はむしろ、共演のみんなとお芝居していく中で固まっていった部分が大きかったです。みんなの“生き残りたい!”という気迫がリアルに伝わってきて、“私も負けてられない、ゲームに勝たなきゃ”という気持ちがどんどん高まっていったんです。監督も丁寧に指導してくださり、『ここが不安なんです』と相談すると『大丈夫だよ』と自信を持たせてくれてとても心強かったです。細かいお芝居のご指導をたくさんしてくださって、何処までも付き合ってくださいました」
きっと監督も彩良ちゃんを信頼していたんですよ。ちなみに“ここは自信を持ってできた”と思えたシーンはありますか?
「ラストのほうなんですけど、今まで抱えていた怒りを一気に爆発させるシーンはやりきったなと思えました。12人みんな年齢も近いので、すぐ仲良くなってすごく楽しい現場だったんです。だけど、そのシーンは絶対に集中が必要だと思ったので、みんなの輪を離れて一人で外に行って気持ちを作ってから臨んだんです」
高月彩良
『人狼ゲーム クレイジーフォックス』自体は殺伐としたストーリーだけど、共演者の仲は良かったんですね。
「カメラが回ってない時はうるさいくらいで(笑)。ある人物が死ぬシーンの直前もみんなでリズムゲームをやっていたので、『あの子がこのあと死んじゃうなんて思えないね』みたいなことしゃべってました。でも本番が始まるとみんなグッと役に入り込んでいって、メリハリのすごくある現場だったなと思います」
和気あいあいとしつつ、ストーリー的に気持ちの張り詰めた撮影の日々だったと思うけど、クランクアップした時の気分は?
「わーっと涙が出ました。だいたいクランクアップの時って泣いちゃうんですけど、いつもは人が泣いているのを見てもらい泣きすることが多いんです。だけど、今回は自分でもビックリするくらい涙が止まらなくて。やっぱりやり切った感が大きかったのかなと思います」
高月彩良
本作で12人のうち誰が生き残るかは、観てのお楽しみとして、芸能界も生き残るのが大変な世界。そんななかで、彩良ちゃんはお仕事をする上で何を大切にしていますか?
「ものすごく当たり前な答えですけど、一つひとつのお仕事に手を抜かないことです。それができなくなったら、このお仕事をしている意味がないのかなと思うので。この映画を撮っている時も、とにかくあやかになり切ることだけに集中してました。よく“初主演は次のステップになる”と言われますけど、先のことはぜんぜん考えてなかったです」
先のことと言えば、来年はいよいよ高校卒業ですね。
「はい。だからというのも変だけど、今年は本当に本当に高校生活が楽しかったです! そんなに勉強が好きなほうでもないし、これまでは“学校行くの面倒くさいな〜”みたいに思ったりしたこともあったんですけど(笑)」
アハハ、高校生のリアルな本音ですね。
「ですよね(笑)。学生なら誰でも思う時はあると思うんですけど。でも高3になって高校生活もあと1年だと思ったら、この時間がすごく貴重に思えてきて、“大切に過ごさなきゃ”という気持ちに変わったら、学校生活の一つひとつがすごく楽しくなったんです。学校行事にもできる限り参加できたし、友だちも増えてすごく充実した高校生活になりました」

高月彩良
お仕事の面でも高校時代はドラマや映画、モデルとグッと幅が広がりました。小学生の頃からお仕事をしてるけど、何か意識の変化はあったんですか?
「やっぱり一番大きかったのは、高2の時のbump.yの"全員卒業"でしたね。それまではbump.yという帰る場所や5人という安心感があったんです。だから一人になった時にはけっこう気持ちの焦りもあって、いろいろ悩みました。でも、やっぱりこのお仕事を続けていくためには“自分を確立しなきゃ”みたいに気持ちを切り替えて、それからお仕事への意識ももっと高くなったと思います」
来年春からはいよいよ女優一本に専念するわけだけど、プライベートも含めて何か目標はありますか?
「自動車の免許を取りたいんです! お仕事にも役立ちそうなので。でも、周りからは『やめたほうがいい』って言われるんです。『危ないから』って。私、そんなに運転下手そうに見えますかね?(笑)」

インタビュー・終

撮影/mika(f-me)取材・文/児玉澄子

Profile

高月彩良
たかつき・さら●1997年8月10日生まれ、神奈川県出身。スウィートパワー所属。2008年にドラマ『TSC 東京ガール』で女優デビュー。主な出演作に、スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』、舞台『BASARA』、ドラマ『GTO』、『地獄先生ぬ〜べ〜』、映画『僕は友達が少ない』、『ストレイヤーズ・クロニクル』など。公開中の映画『五つ星ツーリスト THE MOVIE〜究極の京都旅、ご案内します!!〜』に出演中。待機作に2016年2月27日公開の映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』がある。

INFORMATION

『人狼ゲーム クレイジーフォックス』
『人狼ゲーム クレイジーフォックス』

映画『人狼ゲーム クレイジーフォックス』
12月5日(土)新宿武蔵野館ほか公開

アプリ、小説、コミックと様々な形態でブームが鳴りやまない「人狼ゲーム」。桜庭ななみ主演の『人狼ゲーム』、土屋太鳳主演の『人狼ゲーム ビーストサイド』に続く、第3弾が完成。主演を務めるのは、スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』、ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』、舞台『BASARA』主演など、数多くの注目作に出演している若手女優・高月彩良。
わたしがひいたカードは「狐」。勝利条件は「ゲーム終了時に生存していること」。村人が人狼を全滅させるか、もしくは同数になった時点で狐=わたしが生き残っていれば、狐だけが勝利。狐は予言者の占いの対象になると死亡する。ほかに人狼が3人、予言者、霊媒師、用心棒が各1人。あとの5人は能力を持たない村人。わたしそこで「運命的」な出会いをする。そこにいた一人の男の子に一目惚れしたのだ。彼は人狼? それとも村人?…どっちでもいい、わたしと彼は生き残り、愛に生きるのだ…。そのためには、邪魔な奴は死んでもらわないと…。

(C)2015 川上亮/AMG出版・「人狼ゲーム クレイジーフォックス」製作委員会

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