甲斐翔真 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「甲斐翔真」

2019/11/01

「夜神月になりたくて仕方がなかったし、“もっと頑張っておけばよかった”と後悔だけは絶対にしたくなかった」

甲斐翔真 撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子

2015年の日本初演以降、“デスミュ”として幅広いファンに愛されている『デスノート THE MUSICAL』が、2020年1月、オール新キャストで上演される。「主演・夜神月役 全国オーディション」で、応募総数2,416名の中から夜神月役を射止めた甲斐翔真に、“絶対に勝ち取る!”という熱い想いで挑んだ同オーディションのエピソードや、初ミュージカル・初舞台・初主演に挑む想いなどを語ってもらった。

甲斐翔真

――『デスノート THE MUSICAL』の主演・夜神月役を、オーディションで勝ち取った甲斐さん。オーディションは、どのような内容だったのでしょうか。

「オーディション用の課題曲の歌唱と、事前に渡された台本をもとにした芝居披露するという内容でした。課題曲と芝居の練習に加えて、初演と再演のDVDを何度も何度もくり返し観て、『デスノート』の世界観をすべて頭に入れた上で、今の自分にやれることはすべてやりました。『デスノート』の世界に入るためには、この作品について知ることが大前提だと思ったので。その上で、僕は夜神月になりたくて仕方がなかったので、“絶対にこの役を勝ち取るぞ!”という気持ちを強く持ちました。歌唱力や演技などの技術的な部分はもちろん、審査する側にとっては、こちらの熱意も大事な部分なんじゃないかと思っていたので、そこは隠さず前面に出す方向で臨みました。絶対に後悔したくなかったので、僕の辞書に“妥協”の二文字はなかったです」

――やるだけやったら、どんな結果だろうと後悔はないと。

「はい。“もっと頑張っておけばよかった”と後悔だけはしたくなかったので。誰もが受かりたくてオーディションに来ているのだから、準備で手を抜く人間なんていないと思うし、受かった自分が特別に優れていたわけじゃない。本当に今回はご縁あって、夜神月という役をいただけたんだと思っています」

甲斐翔真

――オーディションは緊張しましたか?

「何があったか覚えていないくらい、ものすごく緊張しました。体感では一瞬でしたね。最初、声出しも兼ねて『軽く歌ってみて』と言われたんです。“これは、本当に『軽く』歌っていいのだろうか?”“たくさん練習したのに、軽く歌ったのがそのまま評価されてしまったらどうしよう!?”と思い、最初から全力で歌いました。それで汗だくになった記憶しかないです(笑)。自分なりには全力は尽くせたかなと思ったけど、オーディション後は手応えというのも特になくて、落ちたとしてもショックを受けないように、気持ち的にはニュートラルな感じでいました。ミュージカル自体初めての自分が、こんな大きな作品に受かること自体、奇跡としか思えない。なので、受かったと聞いたときは、すぐには実感が湧きませんでした。“あの『デスノート』に本当に出られるのか!?”というのが、今でもまだ信じられません。レコーディングもしてMVも撮って、『デスノート』についていろいろと取材も受けているのに(笑)。……稽古が始まったら、夜神月になる実感がもっと湧いてくるんだろうなと思っています」

甲斐翔真

――(笑)。初舞台であり、初ミュージカルでありながら、主演を射止めたことについては、どう感じていますか?

「とても意味のあることなんだと思っています。多くの人がこのオーディションを受けているわけで、その方たちがもし本番を観たときに、“こいつだったら仕方ないな”と納得してもらえるよう、僕は必死に頑張らないといけないなと。経験値がないからこそ、伸びしろや可能性の部分で選んでいただけたのかなと思うので、俳優人生の中でもターニングポイントになるよう、全力で臨みたいです」

――もともと俳優としての人生は、自分から進んでというより、スカウトされたことがきっかけから始まった甲斐さん。最初はあまり乗り気ではなかったということですが、どこで意識が変わったのでしょうか。

「最初は、俳優や芸能人ってなろうと思ってなれるものではないし、次元が違うものだと思っていたので、その選択肢自体まったくなかったんです。スカウトされたときも“騙されているのでは!?”と警戒心しかなかった(笑)。でも、当時は明確な“将来の夢”みたいなものもなかったですし、新しい人生の選択肢を与えられたこと対して、せっかくの機会だし、この道に進まなければもったいない、ダメならダメでまた軌道修正すればいいだろうと思って飛び込みました。とは言え、演技をするいうことが恥ずかしくて仕方がなく、最初はレッスンが嫌で仕方がなかったんです」

甲斐翔真

――前向きさと後ろ向きさがせめぎ合う中、早めに現場に出たんですよね。

「そうなんです。『仮面ライダーエグゼイド』より前に、映画『写真甲子園 0.5秒の夏』という撮影に参加させていただいて。北海道ロケだったので、東京を離れて撮影のことだけを考えて過ごせたのは、本当に良かったなと思います。“映画ってこんな風にできるんだ!?”ということがわかったし、映画が完成したときには、達成感も感じられました。『仮面ライダーエグゼイド』の現場でも、“こうやって変身するのか!”“アクションシーンはこうやって撮るのか!”と、また新たな発見がありました。スタッフさんたちがコツコツと積み上げていく過程を知れば知るほど、僕は自分がやるべき芝居で良いものを残したいと思うようになりましたし、“子供たちが喜んでくれるよう、カッコよく変身しないと!”というような感じで、現場を通して演技の楽しさというのをどんどん知っていきました」

甲斐翔真

――やる気が出た半面、落ち込んだり、挫折をしたりといった経験は?

「ただのサッカー少年がいきなり場違いの芸能界に放たれたわけですから、最初はできないことだらけでした。失敗をたくさんしながらやっていくしかないんですよね。僕は基礎やメソッドを知らずにこの世界に飛び込んでしまったし、自分の中で感覚でやっていた分、演技に関しての実感、というか手応えみたいなものがないんです。たとえば『前回と同じことをやって』と言われても、感覚でやっているから、“あれ? どうやってアプローチしていたかな?”と覚えていなくて再現できないっていうのがあって。初舞台、初ミュージカルでしかも初主演という大作に臨む際に、このままではいけないなと、しっかりと基礎を勉強しなきゃいけないなと思って、今イチからレッスンに通って、芝居や演劇、歌について学んでいます。最近、芝居のレッスンで、『失敗することを怖れないよね』とよく言われるんですが、いわば修行期間のようなものですから、失敗することも当然、学びの過程に入る。土台を強化しておかないと応用も利かないので、そのためのトライ&エラーだと捉えています」

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Information

「デスノート THE MUSICAL」

東京公演:2020年1月20日(月)〜2月9日(日)東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
静岡公演:2020年2月22(土)、23(日)清水マリナート
大阪公演:2020年2月29日(土)、3月1日(日)梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:2020年3月6日(金)〜8日(日)博多座

『デスノート THE MUSICAL』

『デスノート THE MUSICAL』

≪story≫
成績優秀な高校生・夜神 月(やがみライト)は、ある日、一冊のノートを拾う。ノートには、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」とあった。それは、死神が退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”(デスノート)であった。犯罪者を裁ききれない法律に、限界を感じていたライトは、ある日、テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。すると、誘拐犯は突然、心臓発作で息絶えた。
「自分こそが神に選ばれ、犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、ライトはデスノートを使い、犯罪者の粛清を始めていく。世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、称賛しはじめる。犯罪の数が激減する中、警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。そこへ、これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵L(エル)が事件を解決すべく、捜査を開始する。

◆公式サイト:horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/
◆Road to デスノートTHE MUSICAL 2020 PV:https://youtu.be/nxS5sIkTb8o

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