志尊 淳 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「志尊 淳」

2017/02/01

「撮影中は芝居について悩んだりすることも多かったけど、“こんな素敵な世界で生きられていたんだ”って思った」

志尊 淳

撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子 ヘアメイク/仲田須加 スタイリング/手塚陽介

14年ぶりにドラマ化される『きみはペット』(2月6日よりフジテレビにて放送スタート)で、入山法子とともにダブル主演を務める志尊淳。胸キュンシーン満載の本作の見どころ、入山演じるスミレと同居するペット・モモ(合田武志)の役作りでこだわったこと、撮影秘話など、放送開始直前の今の想いを聞いた。
志尊 淳
――昨年、かなり長い期間に渡って撮影していたドラマ『きみはペット』ですが、完成した作品を観て、新たな発見はありましたか?
「撮影しているときは、芝居について深く考えたり、悩んだりすることも多かったのですが、改めて、“こんな素敵な世界で生きられていたんだ”って思いました。何気ないスミレちゃんとの会話のシーンとかを見て、“楽しかったな〜”って。本当にいい現場だったんです。スタッフさんも役者の意見を尊重してくれていたし、いい役者さんにも恵まれて、幸せな時間を過ごすことができて、またやりたいなと思いました」
――まず冒頭から、ペットとして同居を開始するあたりは、つかみとしてとても大事な部分です。
「1、2話は、モモという役についてなかなかつかみづらいなと感じることもありました。作品の世界観としては、ファンタジックな設定ではあるけれど、実写ではリアリティを大事にしたかったんです」
志尊 淳
――それはどんな想いで?
「原作ファンの中には、そのファンタジーなところがいいという方もいらっしゃると思うんです。モモは、あくまでもスミレちゃんの理想を具現化した存在に過ぎないという解釈をする人もいますし。でも僕は、一人の人間としてのモモを演じたかった。ちゃんとした気持ちを抱えて、スミレちゃんのペットになりたいと強く思っていて。最初の頃は、監督やプロデューサーが求めるモモとは、少しズレがあったんです。なので、『もっと明るくやってほしい』とか『もっと笑って』と言われていて。そこが抽象的過ぎて、戸惑いがありました。“笑う”という動作一つとっても、どういう感情で笑っているのか?っていうのを大事にしたくて、そういう気持ちを自分なりに繋げていくよう努力しました。モモをどう表現しようかという部分で、つかむまでに時間がかかりましたね」
――例えば、どんなところを特に意識したんですか?
「したたかだったり、あざとい感じには見られたくなかったんです。甘え方にしても、ちょっと無理しているのが見えるとキツいじゃないですか。頑張って甘えているんだなって。そこは、かなり意識しながらやっていたんですが、原作者の小川彌生先生から『とにかく甘えるのが上手だった』と言っていただけて、ホッとしました」
志尊 淳
――ときどき男っぽくなったり、ちょっとスネたりと、ただ甘えるだけじゃないのがポイントですね(笑)。
「そうですね(笑)。『きみはペット』は、アドリブが多い方です。台本に書いてなかったシーンも、たくさんあるんですよ。特に、熊坂(出)監督は、ずっとカメラを回していて、いつカットがかかるかわからないんです。だから、アドリブが多いので本当にリアル。そのときの感情と行動に嘘がないんです」
――役者としてはやりがいがあったのでは?
「最初は抵抗がありましたけど。最後の方とかは、何もない普通の会話のシーンで、いきなり僕がアドリブを入れるっていうこともありました。台本には、そんなことは全然書いてないから、スミレちゃんも素で驚いていたけど、そのまま台詞を続けてそのシーンの撮影をして。監督に『モモとしてそうしたかったからやりました』って説明したら、『うん、OK!』と言ってくれました」
――モモの役柄をつかめてからは、自然にモモとしてのふるまいができるようになったと。
「途中から恥じらいがなくなって、どんどん“モモとして生きたい!”という欲が強くなっていったんです。モモは最初のうちは、自分の感情は表に出さないんですよ。スミレちゃんのことを第一に考えて自分を押し殺していたんだけど、抑えきれなくなって爆発してしまう。モモとして、僕は原作でも、台本でも泣いていないところで、ボロ泣きしてしまうこともありました。前半と後半で、かなりテイストが違いますよ」
志尊 淳
――ほかに印象に残っている撮影エピソードはありますか?
「ロケで使用したマンションのエレベーターに、“ペットボタン ”というものがあって。一度、撮影の合間にモモのモードのままで一人で乗ったとき、“モモだったら押すかな?”と思って、何気なくペットボタンを押して1階まで降りて行ったんです。それで、1階に着いてドアが開いたら、スタッフさんや入山(法子)さんが大笑いしていて。エレベーターのペットボタンが光っているのを見て、『あ、本当にペットボタン押す人がいるんだね』という話をしていたら、中からまさかのモモ(志尊)が出てきたと(笑)。その流れがおもしろかったからと、それまではひとつもなかったエレベーターでのシーンが、いろいろ追加されました」
――バレエなど、芝居意外の面でも課題が多かったのでは?
「モモが唯一、感情を出せるのはダンスなので、モモとしての感情を込めて踊りました。そこも、観てもらえたら嬉しいです」
――2017年は、『きみはペット』に続き、映画『帝一の國』、舞台『春のめざめ』と作品が目白押しですが、次から次へと現場を経験して、今感じていることは?
「現場では毎回、新たな発見があって、本当に楽しいです。思っていた部分と違うところに楽しさ、おもしろさを見出せたりして、奥が深すぎます。正解なんてわからないし、“自分は今、何をやっているんだろう!?”って思う瞬間もあるけど、作品が続く日々はとても充実しています」
志尊 淳
――『帝一の國』で演じる榊原光明も、甘めのキャラクターですよね。
「もう必死ですよ!(笑)。これも、最初は戸惑いがあったんですが、他がみんな濃いキャラクターばかりなので、振り切ることにしました。『帝一の國』の現場は、あの独特な原作マンガの世界観を忠実に再現しているんです。マンガのコマを再現するぐらいの勢いですよ。くだらないことを大まじめにやることが多いし、まわりの俳優さんも本当にすごくて、刺激を受けまくりです。メインキャストの中では、一番年下なせいもありますが、共演者のみなさんには、本当の光明のように可愛がってもらっています。みんなと一緒にご飯に行ったときも、『淳、この中でつき合うとしたら、誰がいい!?』って言われたり(笑)」
――誰って答えたんですか?(笑)。
「『菅田(将暉)くん』って言いました。光明としての答えです(笑)。本当に、『帝一の國』はすごい作品になると思います。今いろんな作品で活躍している役者たちが、全力で原作のキャラクターを研究して、完璧に作り上げていますから。そういう意味で、僕もついていくのに必死なんです。菅田くんとの絡みが一番多いんですが、いきなりウィンクしてきたり、本番で芝居をいろいろと変えてくるんですよ。咄嗟に僕もウィンクを返したら、『よく返したね(笑)』って。逆に僕が仕掛けることもあります。集中力を一瞬たりとも途切らせることなく、楽しく芝居をさせてもらっています。光明も可愛いだけじゃない部分もあったりするので、ぜひ楽しみにしていてください!」
D-BOYS志尊淳、2月6日スタートのドラマ『きみはペット』の見どころを語る
Profile
志尊 淳(しそん・じゅん)●1995年3月5日生まれ、東京都出身。ワタナベエンターテインメント所属。主な出演作に、『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレ朝系)、ドラマ『表参道高校合唱部』(TBS系)、『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』(フジ系)、『そして、誰もいなくなった』(日テレ系)、映画『疾風ロンド』など。2月11日公開の映画『サバイバルファミリー』、4月29日公開の映画『帝一の國』、11月25日公開の映画『覆面系ノイズ』に出演。5月5日から上演される舞台『春のめざめ』では舞台初主演を務める。
ドラマ『きみはペット』2017年2月6日(月)スタート
フジテレビにて毎週月曜初回26:35〜
※FOD(フジテレビ・オンデマンド)にて、2月5日(日)より毎週日曜20:00より毎週2話ずつ先行配信スタート 
きみはペット
きみはペット
(C)小川彌生/講談社
(C)2016「きみはペット」製作委員会
「キャリアウーマンが美少年をペットに飼う!?」という新しい同居スタイルを描いた小川彌生の大ヒットマンガ『きみはペット』。2003年に日本でドラマ化され、2011年には韓国でも映画化されると、いずれも大ヒットを記録。子犬系男子の先駆けとも言えるこの傑作が、アジアで一大旋風を巻き起こした「イタズラなKiss2〜Love in TOKYO」の製作陣によって再びドラマ化される。 スミレ役はモデル・女優として幅広く活躍中の入山法子が演じ、ペットとしてスミレと共同生活を送ることになるモモ/合田武志役は「烈車戦隊トッキュウジャー」などで人気急上昇中の志尊淳が演じる。
≪story≫ 新聞記者のスミレは、結婚を意識していた彼氏にフラれ、仕事も左遷され、人生のどん底にいた。そんなある日、酔って帰宅したスミレは、家の前のダンボールに入っていた美少年を、昔飼っていた犬のモモと見間違えて抱きつく。翌日、スミレは「ペットとしてなら」と提案し、家出少年をモモと名付けて一緒に暮らし始めるが……。

『きみはペット<完全版>』
Blu-ray&DVD-BOX1 /2月17日(金)発売
3月2日(木)よりレンタル開始


公式サイト: http://www.cinemart.co.jp/kimipe/
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