トリンドル玲奈 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「トリンドル玲奈」

2015/06/24

「撮影の1ヵ月前から体幹トレーニングをしたり、あそこまで自分の体と向き合ったのは初めてだったかも」

トリンドル玲奈

撮影/加藤千絵(CAPS) 取材・文/若松正子

ドラマ、映画、CM、モデル、バラエティなど、多方面で活躍中のトリンドル玲奈。累計発行部数200万部を突破する大ベストセラー小説『リアル鬼ごっこ』(山田悠介著)が、天才・園子温監督によって、新たに映画化!! 篠田麻里子と真野恵里菜とともに“恐怖の鬼ごっこ”に挑んだ彼女に突撃インタビュー。
トリンドル玲奈
――今作はこれまでのシリーズとはまったく違う、園子温監督オリジナル脚本による新たな『リアル鬼ごっこ』。台本を読んだときの印象は?
「“何が起きてるんだろう?”って、頭の中で想像することができなかったです。私が演じるミツコの性格も具体的に描かれていないので、役をどう掴んでいいかもわからなくて。でも、一つだけ思ったのは、そんな風にワケがわからない状況は、まさに映画のストーリーと一緒だから、むしろそれでいいのかなと。私もミツコのように目の前で起きることを目で見て、耳で聞いて、ただ進んでいけばいいんだろうなって思いました」
――初タッグとなる、園子温監督の印象は? 
「監督は無口で厳しい方っていう印象があったから、最初は緊張してしまってあまりお話ができなかったんです。そうしたら、4日目ぐらいに監督から『無口だね』って言われて(笑)、そこから何となく会話が生まれていったんです。役に関しての説明もほとんどなくて。撮影に入る直前に、二言三言あっただけだったんですけど、すごくわかりやすく話してくださったので安心しました」
トリンドル玲奈
――今回は、とにかく走るシーンが多いですが、体力的にはかなりキツかったんじゃないですか。
「それは周りの方にも心配されました。元々、運動は得意じゃないので、撮影の1ヵ月ぐらい前からアクション監督の方と走ったり、体幹トレーニングをしたりして。あと食事メニューもお肉を多めにして体力作りをしたんですけど、あそこまで自分の体と向き合ったのは初めてだったかもしれないです」
――モデルのときの体作りとはまた違う?
「違いますね。あんなに朝昼晩三食、がっつり食事をすることはあまりなかったですし。でも今回は現場がものすごく寒かったから、体力を消耗するみたいで、ものすごくお腹がすいて。お弁当も毎回残さず食べちゃいました(笑)」
トリンドル玲奈
――走るだけなく叫ぶシーンも多かったですけど、あの“極限の表情”はどんな風に作ったんですか?
「叫ぶところは家とかで練習することはできないので(笑)、最初は全然、絵が浮かばなかったんです。でも撮影に入ると、現場が栃木とか静岡の山の中で大自然の中だったから、まずそこで現実とはかけ離れた感じがして。で、さらに衣装とかも血だらけだったから、自然と映画の世界に入っていけました。だから撮影中はカメラが回り出すと、一気にリアルなミツコになって、終わるとまた自分に戻るっていう感じ。自分でも“何か起きてるんだろう?”って不思議な感覚でした。でも、これが“現場の力”で、そういう雰囲気を監督やスタッフさんが作ってくれたんだなって実感しました」
――役に入り過ぎて、普段も追いかけられている感覚になったりとかは?
「(即答で)なかったです(笑)。とにかく今回は現場自体が非日常的すぎたので、離れると逆に残らなかった。それぐらい見たことのない風景だったんですよね」
――あと、今回は出演者が全員女性というのも珍しい現場ですよね。女性だけの現場ならではの“あるある”的なことは何かありましたか?
「寒くて体力も必要だったので、みんなずっとお菓子を食べていましたね。そこは女子っぽかったかな。あと撮影の合間はメインキャストもエキストラの子たちも、ストーブを囲んで毛布にくるまりながら話したりとかして。『私、こんなとこにも血がついてるんだよ』って、衣装や体を見せ合ったりして楽しかったです(笑)」
トリンドル玲奈
――運動部の合宿みたいですね。『今日の練習で、ここケガしちゃった』みたいな(笑)。
「本当にそんな感じ。撮影は過酷でしたけど、裏側はリラックスした雰囲気でした」
――そんな今作の注目ポイントを挙げるなら、どんなところでしょう? 
「オリジナル作品で、ターゲットが女子高生っていうところと、感慨深いセリフがとても多いところ。例えば“運命を変えたいなら、自分が気づく前に行動しないと変わらない”みたいなセリフとか、自分の人生に置き換えて考えられる言葉が多いんです。しかも、すごく難しくて答えが出ない。気づく前にやればいいのかなって思っても、そうやって考えている時点でダメじゃないですか」
――確かに(笑)。
「なので運命は結局、気づかないうちに変わってしまうのかなと。だったら、どの時点で気づけばいいんだろう?とか、考えれば考えるほどわからない」
――過去を振り返ってみて、今思うと、あのとき運命が変わっていたっていう瞬間とか、あります?
「生まれてから、起こった出来事すべてそうだったなって思います。もっと言えばお父さんとお母さんが出会ってなければ私は生まれてこなかったわけで、その時点でもう運命は変わっている……って言い出したらキリがないんですけど(笑)。だから逆に未来のことを考えたとき、例えば今後の仕事のスケジュールを見て、“この中に運命を変える出来事があるのかも”とか思っちゃいますよね」
――そんな未来の運命をプラスに転じるために心がけてることはあります?
「お母さんから『女のコは笑ってるほうが可愛い』って言われるので、なるべく笑顔でいるようにしています。そのほうが同じ出来事があっても、捉え方が変わるというか。一見マイナスなことでもプラスに変わる気がするので」
――確かにトリンドルさんはいつもニコニコして笑顔でいる印象があります。でも、今回の役もそうですけど、役柄的には普段のイメージとは真逆な、ちょっと癖のあるキャラクターも多いですよね。
「はい。自分とは全然違うタイプの役だなってよく思います(笑)。ただ、どんな役でも一個は共通点があったりするんですよ。それは見た目なのか中身なのか、どこかのシーンのセリフなのか、いろいろなんだけど、自分と重なる部分が必ずどこかにある」
トリンドル玲奈
――それを探していくんですか?
「探すというより、役の説明を受けているときや台本を読んでるときに、“あれ、これはどこかで感じたことがある”って、発見するんです。そうすると自分とまったく違うタイプでも、ちょっと安心する。それが私にとって自分以外の誰かになること、演じることの楽しさなのかもしれないです」
――今後、演じてみたい役はあります?
「今までも私の予想をはるかに超えた役が多かったので、監督やプロデューサーさんの想像におまかせします。もしかしたら、人間じゃない役とかもあったりするのかなって(笑)」
――妖怪系とか、可愛いかも(笑)。7月からは『ある日、アヒルバス』(NHK)と『37.5℃の涙』(TBS)と、2本の連ドラがスタートしますが。どちらもそれぞれ、タイプのまったく違う役柄ですね。
「『ある日、アヒルバス』はすごいクールで全然笑わない役なんです。撮影はもう終っているんですが、見た目も髪を黒くしまして、心機一転、これまでやったことがない役に挑戦したなっていう気持ちです。もうひとつの『37.5℃の涙』の撮影はこれからで、これは病児保育をテーマにしたドラマ。私は主人公の親友で保育士さんなんですけど、『ある日、アヒルバス』とは真逆のすごく明るい役で、これもまた今までとはガラッと違うキャラクターなんです。あとこの役は自分と同い年の23歳っていう設定なのも嬉しくて。私、実年齢の役をやるのは初めてなんです。だからいつもよりちょっとだけ、自分のままでいいというか。リアルな感じになるのかなって思ってます」
Profile
トリンドル玲奈
トリンドル・レイナ●1992年1月23日生まれ、オーストリア出身。2009年にデビュー。講談社「ViVi」モデルとして活動のほか、多くのCMやドラマ・映画など幅広く活躍。主な出演作としては、映画「呪怨-終わりの始まり-」(落合正幸監督)、CX「ビブリア古書堂の事件手帖」、NTV「ダンダリン 労働基準監督官」、CX「ロストデイズ」、TBS「ごめんね青春!」、TX「不便な便利屋」、7月5日スタートNHKBSプレミアム「ある日、アヒルバス」、7月9日スタートTBSドラマ「37.5℃の涙」の放映も控え、映画「任侠野郎」も今秋公開予定。
映画『リアル鬼ごっこ』
7月11日全国ロードショー
「リアル鬼ごっこ」
「リアル鬼ごっこ」
(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
累計発行部数200万部を超える、山田悠介の大ベストセラー小説を、天才・園子温監督がオリジナル脚本で新たに映画化。全国の佐藤さんが追われるという原作の設定を大胆に変更して、今作で追われるのは「全国のJK=女子高生」。トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインが彼女たちのイメージを破壊する体当たりの演技を披露!誰が?何のために?JKを追うのか!?一度乗ったら、降りられない!恐怖のジェットコースター・ムービー!
彼女たちの名前は【ミツコ】【ケイコ】【いづみ】。全員、女子。3人は同じ学校のクラスメート? それとも、まったく見知らぬ女子高生なのか? 平和な日常は突如崩れ去り、“クライマックス”が一気に押し寄せる。木々の風。森の風。押し寄せる風。女子しかいない風景。女たちの通り。誰かがいつでも見つめている。いくつもの視線。それが風になり、凶暴な疾走となり、凶器となる。いったい、彼女たちは何のために追われるのか――。

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