高城亜樹 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「高城亜樹」

2016/01/20

「マルチに活動していって、人間的に素敵だなと思ってもらえるような女優さんになりたい」

高城亜樹

撮影/mika(f-me)取材・文/えびさわなち

昨年、高城亜樹&遠藤雄弥が双子の兄妹役で共演し、連続ドラマとして放送された『カサネ』が、この冬、舞台版になってカムバック! 今作で舞台初出演&初主演に挑む高城に、今の想いを語ってもらった。さらに、AKB48卒業を決意した心境を赤裸々告白。
高城亜樹
――舞台化される『カサネ』ですが、昨年はドラマとして放送もされました。ドラマの時にはどんな作品だと感じていたんでしょうか?
「すごく不思議な世界観だなと感じていました。“カサネ”は、“嘘を重ねていく人たち”という、実際にはいない存在なので、“その存在をどう本当にあるかのように感じてもらうか”、“どうやって説得力を演技で生んでいくか”ということを、私の演じる多々良見花弥生(たたらみ・かよい)の双子のお兄ちゃん・幸一太郎(こういったろう)役の遠藤雄弥さんと一緒に考えていきました。真っ白なお部屋の中で真っ白な衣装を着ていたりもして、世界観としても不思議な雰囲気があったので、その世界観の全てを際立たせることで、物語がより現実味を帯びていくだろうと感じていましたし、それを意識しながらの表現でした」
――毎回ゲストで様々なタイプの役者さんが出演されていたので、いい刺激を受けられたんじゃないでしょうか?
「そうですね。カサネの二人の存在感でみなさんの個性もさらに引き出せるような、化学反応が出せていたらいいなと思いながら演じていました」
高城亜樹
――遠藤さんとのW主演でもありました。“主演”というのはいかがでしたか?
「主演というのは……緊張します。いろいろな経験をお持ちのゲスト俳優さんが来てくださったので、緊張はさらに高まりました。主演として迎えるこちらは、万全の体制でお迎えしなくちゃいけない。でも撮影期間も準備期間もとても短かったので、撮影初日にゲストのみなさんと顔を合わせるということもあって。なので、遠藤さんと二人で呼吸を合わせて、兄妹の関係性について詰めて、作り上げて、物語の世界へゲストのみなさんをお迎えしました。ドラマの主演は2度目ではあったんですが、前回の現場とはまた全然違うスタイルの現場でもあったので、戸惑いもありました。初主演作ではアクションがメインでしたが、『カサネ』は台詞も多い会話劇でもあったので、その中での説得力を出すのはとても難しかったです。そういう意味で遠藤さんのお力は本当に大きかったです」
――W主演のお二人で作り上げた感覚でもあるんですね。
「遠藤さんには本当にお世話になりました。演技や表現面で相談に乗っていただいたのはもちろんなんですが、ゲストの迎え方にしてもすごく勉強になりました。それに個性的なゲストのみなさんが、現場をとても楽しい空気にしてくださったことへの感謝も大きいですし、遠藤さん含め、色んな方に助けられながらの『カサネ』だったなと思います」
――その『カサネ』が、舞台化されるという話を聞いたときにはどんなことを感じましたか?
「すごく嬉しかったです。でも回想シーンや時を潜っていく場面を舞台ではどう表現するんだろう……って単純に思っちゃいました。私、これが初舞台なんです! AKB48ではドラマをやらせていただいたり、先日は初めて朗読劇をやらせていただいたりしたんですが、舞台で生の芝居をするというのは初めてなので、演出家の方に色々と教えて頂きながらの稽古を頑張ろう!と感じました」
――今、まさに稽古の真っ最中だと思いますが。
「もう真摯に稽古にまい進しています。あとは共演者のみなさんの稽古での様子をしっかり見て、勉強しています。それと、稽古の中で“こうやってお芝居が出来ていくんだ”という発見も多くて、それが楽しさにも繋がっていています。脚本をいただいてから、文章でしかなかったものが、段々と演者の台詞になって、掛け合いが空気感を生み出していって、どんどん形になっていくのを実感していっているので、それが“楽しい!”と感じている真っ最中です。最初は、まったくの未知の世界だったから不安も大きかったんです。“ドラマならこう進んでいく”とわかっていた手法が、舞台ではまた違う進行になるんだろうし、どう進んでいくんだろう、どう稽古で作っていくんだろう……って。でも演出家の金沢知樹さんが一つずつ丁寧に教えて下さるので、稽古するごとに不安は取り除かれていっています」
高城亜樹
――ドラマから引き続き演じる花弥生ちゃん。どのように役作りをしているんでしょうか。似ているところとかありますか?
「ドラマの時に“これが花弥生”というキャラクター像はあったんですが、舞台では“こんな花弥生もいる”といった面も引き出されているので、そこは新たな要素として織り交ぜつつ作っています。似ているところは……結構、正反対なんですよね。言葉遣いも花弥生は荒いですし、結構すごい言葉も飛び出してくるので、そこにギャップを感じることも多いんですけれど、でも気が強いところは似ているなと感じます。あとはお兄ちゃんにガツガツといくところ。わたし自身は三姉妹なのですが、姉にも妹にも割と強気ですし、姉や妹もわたしに対して遠慮なく強気でくるので、そんな姉妹での距離感と幸一太郎との兄妹としての距離感は似ているなと感じました。言葉遣いも段々、自分に馴染んできたので、花弥生として自然に出るようになりました。ただ稽古後は、家で飼っている犬を叱るときの言葉が荒くなっちゃっていたみたいで、たまたま遊びに来ていた母と妹に『亜樹ちゃん、怖いよ』って言われちゃいました(笑)」
――稽古場の雰囲気はどんな感じですか?
「出演者が5人なので、稽古場ではいつもみんな仲良く話しています。年齢は離れているんですが、和気あいあいというよりも5人でまったり、お茶を飲んでるような、そんな雰囲気になってます。でも一度稽古始まればバリッと空気が変わるので、スイッチの入る様子はさすがだなぁと感じます」
――高城さんにとって、お芝居の楽しさというと?
「自分が頭の中で想像していたものにはならないところ。共演者のみなさんの表現との化学反応があってこその空気や生まれるものですね。文章でしかなかった台詞が、それぞれの捉え方や表現方法で変化していくのを感じるたびに“お芝居って楽しいな”って感じています」
高城亜樹
――そんな舞台『カサネ』も楽しみなんですが、AKB48メンバーとしても活躍中の高城さんは、1月21日に卒業コンサートが控えています(卒業時期はまだ未定)。今、改めて、高城さんにとってAKB48とはどんな存在でしたか?
「私にとって、芸能人生の始まりでもありますし、私の夢を明確にしてくれた場でもあります。色んな経験をさせていただいたなかで、自分の夢を強くさせてくれた場所。AKB48は今後も私の中から消えることはないなと感じます。総選挙では辛いこともありましたが、ファンの方と一丸となって頑張れましたし、選抜落ちを経験したことで“上へ行くために何をすべきか”と自分と向き合うきっかけにもなったので、AKB48で過ごした時間の全てが私の糧になっていると思います」
――卒業後は、女優の道を目指すということですが、今後の目標を教えてください。
「女優はAKB48に入る前からの夢でしたし、色んな作品に出て“この女優さんがいると面白い”と言われるような存在になりたいです。そしてマルチに活動していって、人間的に素敵だなと思ってもらえるような女優さんになりたいと思っています」
――では最後にデビュー読者へメッセージを。
「やってみないとわからないのが芸能界。オーディションに落ちたり、辛い経験もたくさんありますが、マイナスになりそうなその経験さえ、諦めずに続けていけば“あの経験があったからこそ今があるんだ”と思える日は来ると思うんです。だから夢は諦めずに追い続けてもらいたいと思っています」
高城亜樹が初出演にして初主演の舞台「カサネ」について語る
Profile
高城亜樹(たかじょう・あき)●1991年10月3日生まれ、東京都出身。ワタナベエンタ―テインメント所属。2008年にAKB48の第三回研究生オーディションに合格し、AKB48 6期生として活躍。『ひるおび!』(TBS系)お天気コーナーを担当。
舞台『カサネ』
2016年1月26日(火)〜31日(日)赤坂RED/THEATER
『カサネ』

「敵に塩を送る」……戦国時代、上杉謙信が敵将武田信玄の領国が塩不足に苦しんでいることを知り、塩を送らせたという故事から、現在でも「敵の弱みにつけこまず、逆にその苦境から救う」という意味に使われている言葉である。だが、この故事には秘密がある。上杉謙信は塩を”送った”のではなく、”奪われた”のだ。ならばなぜ、現代に到るまで、その真実の姿は隠され、美談とされているのか?そこにはいつも彼らがいた。人並み外れた知識量と機転で、嘘を重ね、情報戦を戦い、真実のカタチを都合よくねじ曲げていく人々。ほんの一握りの権力者のみが知る、この一族は「カサネ」と呼ばれていた。
「カサネ」とは嘘を重ねる集団。不都合な事実に嘘を重ね、依頼者に降りかかった難を回避させる。さて、そんなある日、とある美しき女性マジシャンが「カサネ」の元を訪れる……。果たして、彼女の犯した不都合な事実とは? そして「カサネ」が重ねる嘘とは……。

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