志田未来 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「志田未来」

2015/06/03

「難しかったですが、新しい経験をさせてもらって、引き出しが増えたんじゃないかなと思います」

撮影/大森文暁(f-me) 取材・文/永堀アツオ

ディズニー最新作、映画『トゥモローランド』が6月6日に公開される。ドラマ・映画・CMなどで活躍中の志田未来が、未来を夢見る少女・ケイシーの日本語吹替え版声優に挑戦! 大好きなディズニー作品に参加できたことの喜びをたっぷりと語ってもらった。
――ディズニー作品に初参加した感想から聞かせてください。
「私はもともと、『アラジン』や『バグズ・ライフ』とか、ディズニーのアニメ作品が大好きだったんです。最近だと、実写版の『シンデレラ』を映画館で観て、とても素敵だなって思っていて。だから、自分がその一員になれたっていうことにはすごく感激しているんですけど……。『トゥモローランド』はまだ公開してないので、自分があの大好きなディズニー作品に関わっていて、今まさに、その仕事をしてるんだ……というのが、なんか不思議な感じなんです。ふわふわしている感じです」
――(笑)。まだ実感が湧いてないのかな?
「そうですね。ロサンゼルスのディズニーランドにも行かせてもらいましたし、東京ディズニーランドでもイベントをさせていただいたんですけど、まだぜんぜん実感がなくて。自分でよくわからない、不思議な気持ちです」
――5月10日にロサンゼルスのディズニーで開催されたワールドプレミアはどうでした?
「きっと、人生であんなに幸せなことはもうないだろうって思いましたね。なんというか……一言でいうのが、言葉にするのがもったいないくらいの経験でした。着物を着て、日本代表として参加できたことはすごく光栄でしたし、本当にあんな経験は二度とできないと思います」
――そして、昨日(5月25日)、キャストが来日し、日本プレミアも開催されました。
「昨日は、ひたすら緊張していました。会場に向かう車の中で“もう帰りたい!”って思うくらい緊張していて(笑)。ただ本当に、みなさん、気さくに話しかけてくださって。特に、ジョージ・クルーニーさんは、舞台に上がる前、扉の後ろで待機していたときに、私が緊張しているのに気がついて、声をかけてくださったんです。『緊張してるんです』って言ったら、手を握って、『大丈夫だよ』って言ってくださって。すごく嬉しかったです」
――会見では「新星のような素晴らしい女優。いつか一緒に映画に出たい」と言われてました。
「あれはきっと、その場を盛り上げるために言ってくれたと思うんですけど(笑)、それでもすごく嬉しかったです。でも、そういった嬉しい言葉は自分のなかでは流すようにしてて」
――どうしてですか? そのまま受け止めていいんじゃないですか。
「いや、これまでもずっとそうしてきたんです。真に受けるといちいち浮かれてしまうので、真に受けずに浮かれないように意識しています」
――そうなんですね(笑)。実写のアフレコの方がいかがでした? これまで『借りぐらしのアリエッティ』や『風立ちぬ』でアニメーションのアフレコは経験してますが。
「もともと演じられている方がいる上に、声で色付けをしていくので、アニメーションとは全く違うお芝居の仕方だったなと思います。アニメーションの場合は、もともとの絵はまだ息をしてないけど、実写の場合は、俳優さんがセリフを言いながら、息を吸ったり吐いたりしていて。セリフを言いながら、呼吸のタイミングも合わせないといけないので、ただセリフを言うだけではない難しさを感じました。しかも、ケイシーはアクションも多くて。階段から落ちたり、なにかにぶつかったり、全力で走ったりする。普通だったら動かなければ出ないような声を、マイクの前に立って、棒立ちのまま出さなければならないのが、すごく難しかったです。ブリッドさん演じるケイシーの表情や動きになるべく近づけるように、音が入らない程度に手を動かすっていうことを意識して演じました。本当に全体を通して“難しい”の一言だったんですけど、新しい経験をさせてもらって、引き出しが増えたんじゃないかなと思います」
――6歳からこのお仕事をしている志田さんでも、まだまだ新しい経験があるんですね。これまでにも、そういったエポックメイキングな出来事はありました? このお仕事が転機になってるなって感じるような作品は?
「あんまり過去を振り返ることはないんですけど、ドラマ『女王の教室』は、自分の中で大きな作品の1つになっています。小学校6年生のときで、初めて連ドラのレギュラーというお仕事。何回もオーディションに行って、やっといただけた役だったんです。それまでは、ドラマってもっと簡単にできるものだと思ってたんです。でも、あの作品を通して、1つのドラマに対して、こんなにたくさんの人がいて、こんなに時間をかけて、こんなに大変な中で撮っているんだっていうことを知って。しかも、すべての撮影が終わったときに、それまでには経験したことのないくらいの達成感を味わえて、“この仕事、楽しいかも”って思えたんです。きっと、あの作品がなかったら、本当の楽しさというのは知ることができなかったと思うし、自分のなかで大切なドラマになっています」
――その達成感があったからこそ、演じることを仕事にしようって思えたんでしょうか。
「そうですね。どの作品もそれぞれ大変なことがあって、それぞれ辛いことがある。でも、本当に辛いのは3ヵ月とか4ヵ月で、終わったあとは、それ以上の達成感とか喜びを感じられる。なんか病みつきになったんです、その感覚に(笑)」
――ちなみにオーディションも緊張するんですか?
「いや、それが緊張しないんですよね。オーディションは失敗してもいいというか(笑)。そのまま表に出るものじゃないので、楽しんでできるんです。昔から母に『オーディションは落ちて当たり前、受かってラッキー』って言われてたので、そういう軽い気持ちで挑んでいて。緊張するという方も多いと思うんですけど、まず、自分が楽しむことが大切だと思います」
――“女優”というお仕事をするなかで、必要不可欠だと思うことはなんですか?
「私は、母からずっと『初心を忘れちゃダメだよ』と言われていて。今でも、小学生や中学生の頃にお世話になったスタッフさんにお会いすると、“自分変わってないかな? 大丈夫かな?”ってドキっとするんです。“この子、調子にのってるな”とか“たいしたことないのに変わったな”って思われたら嫌なので、“初心を忘れない”ということが大事だと思います」
――初心を忘れずに、地に足つけて頑張るっていう姿勢ですよね。先の目標とかはあまり設定しないですか?
「私は、“この先、こういう風になりたい”という願望があまりないんです。今、いただいている作品に力を入れて頑張れたらなって思っています。今の作品が終わってないと、次のことが考えられし、あんまりこういう作品がやりたいというのもなくて……」
――映画『トゥモローランド』では<どんな小さなきっかけでも未来は変わる>ということを信じてる、夢を持った少女の役でした。未来さんにぴったりの役だなと思ったんですが。
「私もそう思いました。“これは運命だな”って思って嬉しくなりました」
――じゃあ、そんな未来さんの“夢“というと?
「夢は……結婚することですね(笑)。私はすごく大切に育ててもらって、今も楽しい家族だなって思っていて。両親に憧れているので、自分もそういう家庭が作れたらいいなって思ってます」
ブリット・ロバートソン×志田未来
スペシャル対談Interview
今作で未来を夢見る少女ケイシー・ニュートンを演じたブリット・ロバートソンと、その日本語吹替えを担当した志田未来のスペシャル対談! 意外な共通点が明らかに!?
「また近いうちに日本に戻ってきたいです。志田さんに、ラーメンを薦められたので」
――もう何度も聞かれているかと思うんですが、日本語吹き替え版でブリットさん演じるケイシーの声を担当した志田未来さんと対面した印象を聞かせていただけますが?
ブリッド「ぜんぜん大丈夫よ! だって、それ以上に『ジョージ・クルーニーとの仕事はどうだった?』という質問の方が多いから(笑)。未来さんは、話を伺っていると“自分と似ているんじゃないか”と思うところがたくさんありました。いつも『緊張してる』って言うんだけど、舞台挨拶では緊張してるところは決して表に出ないし、とても落ち着いてるなと感じていて。また、こうして何度か一緒にインタビューを受けるなかで、“なるほどな”って思うことも多いし、とても地に足のついた方だなって思っています。まだ日本語吹き替え版は観てないんだけど、自分の演技に吹き替えしてくれた彼女の声を早く聞いてみたいし、とても楽しみにしてます」
志田「ブリッドさんは『緊張してる素振りが見えない』っておっしゃってくれましたけど、実際は本当に緊張してしまっていて。でも、そんななかで、ブリットさんが気さくに話しかけてくださったんです。ジャパンプレミアのときも、休憩時間に英語を少し教えてもらったりして。コミュニケーションがとれたことがすごく嬉しいです」
――どんな英語を教えてもらったんですか?
志田「AWESOME!」
ブリッド「私は逆に『サイコー!』を教わったわ(笑)」
――(笑)。先ほどブリッドさんからは「自分と似てるんじゃないかと思う」とおっしゃってましたが、どんな部分が似ているなと思いました?
ブリッド「例えば、インタビュアーの方に『海外に進出したいですか?』と聞かれたときに、未来さんは『いやいや、まだとても考えられません。まずは日本で頑張りたいです』とおっしゃっていたんですね。そこの答えにはとても共感できました。私も、先のことよりも、まず、“今、この瞬間“を大切にしたいと考えていて。だからといって、自分に制限を設けているというわけではなく、与えられた仕事に対して、目の前の1つ1つに感謝の気持ちをもってしっかり取り組んでいくという姿勢が似ているんじゃないかなと思いました」
志田「そうですね。そういう共通点が見つかると嬉しくなります。あと、さっき普段のファッッションの話になったんですけど、『カジュアルで動きやすい、ラフなカッコが好き』とおっしゃっていて。私もカジュアルな服が好きなので、そういったところも似ているんじゃないかと思って、嬉しくなりました」
――おふたりが演じたケイシーに関しては自分と似ている部分はありました?
ブリッド「ケイシーはクレバーで情熱的で、こうと決めたら絶対にあきらめずにやり通すタイプです。そして、世界のことをとっても気にかけていて、ポジティブな形に変えていきたいと強く思っている。あと、決して負けない気構えを持っている女性なんです。私自身は……きっと誰もが同じだと思うけど、自分自身のことや自分の夢を疑ってしまうことがあると思うんです。そうやって落ち込んじゃう日もあるんだって自覚することが重要だと思う。私はケイシーを演じることで彼女のポジティブさを学びましたし、そうあろうとはしてると思います」
志田「ケイシーが自分がこうと決めたらまっすぐに突っ走っていく子だと思うんですけど、私はそこまで突っ走っていくことができなくて。ブリットさんと同じく、私もケイシーみたいに強い気持ちを持ち続ける女性に憧れるし、素敵だなと思います」
――前向きで好奇心旺盛なケイシーがガイド役となってトゥモローランドに連れて行ってくる本作を通して、日本のファンにはどんなメッセージを伝えたいですか?
ブリッド「まず、なによりも楽しんで欲しいという気持ちがあるけれど、映画というのは、いい意味で、現実の世界からの逃避でもありますよね。『トゥモローランド』は、現実とは違う世界に誘いながらも、私たちの住むこの世界をファンタジックな形で見せてくれる映画でもあるので、人によっては、この作品に込められた??ポジティブに物事を見ていこうよっていうメッセージが伝われば嬉しいです」
志田「この作品には、未来を諦めない大切さが描かれていると思います。自分が信じて、そこに向かって突き進んでいけば、いいことが待っているっていうことを教えてくれる作品になっているんじゃないかと思います」
――最後に日本の印象もお伺いできますか?
ブリッド「すごく楽しんでいます。本当はもっといろいろと探索したいんですけど、残念ながら睡眠があまりとれてないので、観光などは全くできてないんです。東京のディズニーランドも、空港からの道すがらに車の中から見ただけで。だから、また近いうちに日本に戻ってきたいです。志田さんに“ラーメンを食べるべきだ”って教えてもらったので」
志田「あはははは。ラーメンはすごくおすすめです。あとは、京都の神社やお寺も見て欲しいですね。紅葉の季節はすごく素敵だと思うから」
ブリッド「ぜひ行きたいわ! アメリカはそんなに古い歴史があるわけではないから、歴史のある街並みに興味があるし、大好きなの。今度はできれば仕事ではなく、ホリデーとして楽しみたいですね」
Profile
志田未来
しだ・みらい●1993年5月10日生まれ、神奈川県出身。研音所属。6月6日公開の映画『おかあさんの木』に出演。出演映画『ST 赤と白の捜査ファイル』のDVD&Blu-rayが7月1日に発売。

ブリット・ロバートソン
1990年、カルフォルニア洲シャーロット生まれ。幼いころから演技に親しみ、2000年代前半からTVシリーズや映画に出演。2013年スタートの『アンダー・ザ・ストーム』では、メインキャストであるアンジー役に抜擢された。
映画『トゥモローランド』
6月6日全国ロードショー
トゥモローランド
トゥモローランド
映画『トゥモローランド』は、ウォルト・ディズニーが遺した最大の謎にして最高のプロジェクト。エジソンなど世界の天才たちが英知を結集して建設した“すべてが可能になる場所”――それが“トゥモローランド”。その謎をめぐり、冒険に憧れる勝気な17歳の少女・ケイシー。その存在を知る男・フランク、そして謎の少女・アテナ。運命に導かれた3人が出逢うとき、究極のミステリー・アドベンチャーが誕生する。

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