坂口健太郎 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「坂口健太郎」

2015/09/02

「人と距離をとってしまいがちなところは似ている。僕は弘光みたいにキザなことは言わないですけど(笑)」

坂口健太郎

撮影/mika(f-me)ヘアメイク/KEN スタイリスト/石井大

人気少女漫画を桐谷美玲主演で映画化した『ヒロイン失格』(9/19公開)で、桐谷演じる松崎はとりに好意を寄せる“学校イチのモテ男”弘光廣祐を演じている坂口健太郎。『MEN’S NON-NO』専属モデルとして活躍する一方、映画やドラマの出演が続き、俳優としても着実にステップアップしている彼に、芝居への想いを語ってもらった。
坂口健太郎
――映画『ヒロイン失格』の台本を読んだ際の、率直な感想を聞かせてください。
「この作品はラブコメディなので、台本にもコメディの要素がたくさんあって、よくあるラブストーリーの少女漫画の原作ものというよりは、ほかの少女漫画の話とは色が違うなと。高校生の女のコが普通だったら隠したいと思うような黒い部分も正直に描かれていたり、いろいろな要素が詰まっていて、台本を読んでいてすごく面白かったです」
――演じられる弘光廣祐については、どんなイメージを持ちましたか?
「台本と原作を読む前に、“どんな話なんだろう”と思って、ネットで調べたんです。その時に、僕が演じる弘光は、“ちょっとチャラそうで軽そうな男のコだな”ってイメージがついてしまったんです。でも、実際に原作を読んで、改めて台本を読んだら、チャラいとか軽い男のコっていう風にはぜんぜん思わなくて。弘光は、一直線に(桐谷美玲演じる・松崎)はとりのことを一生懸命好きで、すごく優しいイイ男なんだなという感覚を持ちました」
――弘光は、校内を歩くだけでも女子生徒から黄色い歓声を浴びるくらい“学校イチのモテ男”ですが、弘光とご自身で共通する部分や、弘光に共感する部分はありましたか。
坂口健太郎
「クランクイン前に、英 勉監督と弘光の話をしたときに、『優しくて賢い男のコだし、人との距離感の作り方がうまい』という話になって。弘光は、一枚薄い壁を人との間に作って距離を作ってしまう。その中での対応が、愛想よくみえたり、少し軽くみえたりするのかなって思いました。僕も距離をとってしまいがちで、仲良くなるまでには少しずつ距離をつめていかなきゃきけなくて。そこが似てるなって思いました。僕は普段、弘光みたいにキザなこととかは言わないですけど(笑)」
――弘光を演じる上で心がけたことは?
「“弘光をやるからこうしよう!”という感覚よりは、“優しいイイ男でいよう”という感覚に近かったです。監督が『弘光は太陽のような男の人』とおっしゃっていたので、現場では、普段の自分より明るくしていました。少女漫画が原作なので、原作ファンの方もたくさんいるし、その人その人、それぞれの弘光の捉え方がある。“チャラいのが好き”っていう人もいれば、“優しいのが好き”っていう人がいたり、“ちゃんと男らしく言うところがカッコイイ”っていう人がいたり、いろんな考えを持っている人がいる。そんな様々な意見の中で一番イイ、弘光のカッコ良さを探すのが難しかったです」
――すごく王子様でした。
「ホントですか? 良かったです。ありがとうございます!!」
――作品の中では “学校イチのモテ男”を演じられていますが、坂口さんの実際の学生生活はどんな感じだったんですか?
坂口健太郎
「高校時代、バレーボールをやっていたんです。部活のせいにするわけじゃないんですけど、バレー部ってモテないんですよ(笑)。野球部やサッカー部、バスケ部とかはモテるけど、バレー部は全然で。僕の学校は特に顕著だったんです。バスケ部は女子マネージャーが2、3人いたし、野球部も女子マネージャーたくさんいて。僕等のマネージャーは、野球部を辞めた奴がやっていたので、一番ガタイが良くて丸坊主がバレー部マネージャーだったっていう(笑)。ありがたいんですけどね。あと、卒業式も学ランだったんですが、誰からもボタンを貰われず、男子バレー部の後輩に学ランを持っていかれる……みたいな感じでした。後輩から『坂口先輩!』みたいな感じで、差し入れを貰ったことはありましたけど。でも弘光って、歩いているだけでみんなが振り返る感じじゃないですか?そういうのはまったくなかったですね(笑)」
――ちょっとうらやましいなって感じですか?
「羨ましいっていうか、大変だろうなって思っちゃいます。あそこまでのモテる男のコって」
――今作で共演した、はとり役の桐谷美玲さんや、はとりの幼馴染で恋のライバル・寺坂利太を演じた山ア賢人さんとの共演はいかがでしたか? 印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
「美玲ちゃんはファッションショーとかでスレちがったことがあるくらいで、ちゃんとお話したことがなくて。なので最初は、はとりのような感情を表に出す芝居をする美玲ちゃんが想像つかなかったんです。キャスターもやられているし、もう少し静かなテンションの方なのかなって思っていたんですけど、現場で接してみて、実ははとりの方が美玲ちゃんに近いじゃないかって思いました(笑)。印象は変わりましたね。はとりのような変顔もよくするし、すごく楽しい人だなって」
坂口健太郎
―― 山ア賢人さんはいかがでしたか?
「(山ア演じる)利太って、ちょっと子供っぽいところがあったり、ヤンチャなイメージがあったけど……そのままでした(笑)。まだ、クランクインして間もない頃、僕が『おはようございます』って入っていったら、座布団が一段ちょっと高くなっていて。ブーブークッションが下に仕込んであったんです。賢人はいつもだったら、『おはようございます。坂口さんよろしくお願いします』みたいな感じなんですけど、その日は『坂口くん、早くメイクしなくていいんですか?』って言ってきて。周りの人たちもチラチラ見てくるし、“明らかに仕込んであるな”って感じだったんですけど、僕はわかっている上でそこに座って、『わぁ〜!』ってリアクションしました(笑)。そういうイタズラ好きなところもあって、楽しくて憎めない感じです」
――すごく仲がいい現場だったんだろうなということが伝わってきました(笑)。今作の劇中では、はとりに対して、壁ドンするシーンをはじめ、胸キュンシーンが満載でした。
「壁ドンに関しては、今回の作品がコメディ要素が強い作品だったので、まだ大丈夫でした。撮影に入る前に、“壁ドンってどうやるんだろう?”と思って、賢人に聞いたり、いろいろと調べたんです。手をつく壁ドンもあれば、肘までつけて距離が近い壁ドンがあるとか。そしたら、“本当に壁ドンされたい女子は3割”みたいな記事を発見して(笑)」
――壁ドンって、実際には有効なテクだと思いますか?
「女性を怖がらせちゃうんじゃないかなって思います。弘光はけっこう、何連続もドンドンしてましたけど(笑)。実際は逆効果な気もしますね。僕は、けっこう人と距離をとりがちなので、一気に至近距離に近づくとかは、あまりできないかな」
坂口健太郎
――はとり、利太、弘光の三角関係の恋模様が見どころの今作ですが、もし坂口さんが同じシチュエーションで三角関係になった場合、自身の好きな気持ちを優先するのか、相手の幸せを思って身を引くのか、どちらのタイプですか?
「どうなんだろうな〜。僕は身を引いちゃうかもしれないです。幼馴染ってやっぱり強いですよね。たとえば、最後の観覧車のシーンとか、本当の想いを告白されたら、引き止めないで『わかってたよ』っていう風に言っちゃうかも」
――『MEN’S NON-NO』専属モデルとして活躍する一方、ここ最近では、ドラマや映画など出演作がたくさん控えている坂口さんですが、俳優のお仕事の魅力とはどんなところに感じますか?
「今回の弘光もイケメンだけど、『俺物語!!』の砂川誠もイケメンで、両方イケメンの役なのですが、人格が全然違う。ここ最近の作品でも『予告犯』、『海街diary』、『at Home』の役柄も、自分では想像つかないような考えを持っている役で、そういう人たちの人生を生きて、そういう考え方ができるというのは、役者という仕事だからだなって思います。普段の僕は、弘光ほどのキザな言葉は言えないし、捜査員とか、クズっぽい役とか、自分に持ってないものを演じられるのはすごく面白いです。あと、台本を読むのもすごく好きです。映画の台本だと、2時間とか短い時間の中でのストーリーではあるけど、登場人物の気持ちが、脚本家や監督の中で“こう思ったんだ”とか“こういう捉え方もできるんだ”というような新しい発見ができるのが楽しいです」
――では最後に、芸能界デビューを夢みる『Deview』ユーザーに向けてのメッセージをお願いします。
「動き出すタイミングはいつでもいいと思います。僕自身、モデルは19歳からやっていますが、事務所入ったのは22歳からですし。“若いうちからやっておけばよかったな”とかあるかもしれないけど、時期は考えず、自分が“やろう”と思ったきっかけが、その人のタイミングだと思うので、難しく考えずに、“応募しよう”と思ったタイミングで挑戦してみてください!!」
Profile
坂口健太郎
さかぐち・けんたろう●1991年7月11日生まれ、東京都出身。トライストーン・エンタテイメント所属。10月スタートのTBS 金曜ドラマ『コウノドリ』に出演が決定。映画『俺物語!!』(10月31日公開)、映画『残穢―住んではいけない部屋―』(2016年1月30日公開)の公開が控える。『MEN'S NON-NO』専属モデルとしても活躍中。
映画『ヒロイン失格』』
9月19日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー
『ヒロイン失格』
『ヒロイン失格』
(C)2015映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田ももこ/集英社
幸田ももこ原作の人気同名コミックを、原作の大ファンだという桐谷美玲・主演で実写映画化。思い込みが激しくて感情表現もストレート、しかも本命以外の相手にも心が揺れてしまうはとりは、少女漫画の可憐な“王道ヒロイン”とは真逆の“ヒロイン失格”な女のコ。笑って泣けてキュンとする、かつてない恋愛映画が誕生! 幼馴染の利太(山ア賢人)のことが大好きな女子高生・はとり(桐谷)。自分こそが利太と結ばれるヒロインと信じて疑わなかったのに、彼はイケてない地味な“六角精児似”な女のコと交際スタート。ラブストーリーのヒロインらしからぬ奪還作戦を企てながら悶々とするはとりの前に、学校イチの超絶イケメンがアプローチしてきて、まさかの三角関係に!? はとりの本当のヒーローは、一体どっち?

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