笑いのツボがすごく浅いので、笑いをこらえるのが大変でした

女優だけでなく、『SEVENTEEN』(集英社刊)の専属モデルとして同世代の女のコたちにも大人気の石橋杏奈ちゃん。7月7日にスタートするドラマ『MM9』（毎日放送）で尾野真千子さんと共にW主演する。 笑ったり、泣いたり……、そんな思い出がたっぷり詰まったドラマの撮影現場の様子はもちろん、モデルのお仕事についても話してくれました！

Ｑ　『MM9』は、特異生物(モンスター)が起こす災害から国民の暮らしを守る気象庁の国家公務員たちを描いたドラマ。すごくユニークな設定だよね。

「最初にタイトルを聞いた時は、怪獣映画なのかなというイメージでした。けど、実際に台本を読んでみると、そんなにモンスターは出てこないし、出てきても、それが当たり前で日常的になっている。それにはすごいびっくりしましたね」

Ｑ　杏奈ちゃんが演じる藤澤さくらは、物語の舞台となる"気象庁特異生物部対策課"(通称"気特対")に配属された新人ですが、どんな女のコなの？

「とにかく明るくて行動的な女のコ。でも言葉遣いが悪くて、自分がこの人には負けたなとか、かなわないなと思うまでは敬語を使わないんですよ……。そういうところはまだ子供ですが、でも自分の芯はしっかりと持っていると思います。さくらのちょっとムキになる気持ちもすごい分かったので、演じていて面白かったですね。ただ、朝早くから夜遅くまで撮影があるので、一日中、高いテンションを保つのは、すごい大変でした」

Ｑ　テンションを上げるためにどうしたの？

「撮影現場は和やかな雰囲気でリラックスできたし、共演者のみなさんがすごい面白い方だったので、常に笑わせてもらって。それは大きかったですね。おかげで、すごいテンションが上がって自然に笑顔が出るというか。本当に面白かったです！」

Ｑ　特に面白かったことを教えて。

「さくらの上司役の高橋一生さんが変顔をするんです。本番の直前まで変顔をしているので、私と先輩役の尾野真千子さんはいつも笑わせられていて、こらえるのが大変でした。だけど、最終的には私たちもその顔をマスターして。逆襲というか、高橋さんにもその顔を見せて、"負けない！"みたいな（笑）」

Ｑ　本番前に変顔をされたら、困っちゃうよね（笑）。

「（思い出し笑いをしながら）"よーいスタート"の声がかかると、高橋さんは普通の顔に戻るんです（笑）。その真顔に切り替わる瞬間も最高に面白かったんですよ。それをマスターしました！ 同じくらいのレベルに達しましたよ、最終的には（笑）。私は笑いのツボがすごく浅いんです。だからツボにはまっちゃうともうヤバイんですけど、そういう時は"本番で笑ったら私はクビだ"とか、そういうことを考えてこらえました。でも本当に大変だったんです。頭に出てきますもん、高橋さんの顔が（笑）」

Ｑ　（笑）。ところで、杏奈ちゃんのデビューのきっかけでもある『ホリプロタレントスカウトキャラバン』が、今年も応募を受け付けているね(7月5日応募締切)。

「私は自分が受かると思っていなくて、本当にまさかのまさかでした。なので受けようと思っている人の中にも"まさか受かるわけないし"と迷っている人もいるかもしれませんが、迷っているのなら受けてほしいと思います」

Ｑ　今年の『ホリプロタレントスカウトキャラバン』のキャッチコピーは"世界が変わる"ですが、杏奈ちゃんが芸能界に入って、変わったことは？

「ありすぎますね。自分が出る立場になってからは、今まで客観的に観てきたドラマなどの見方が変わりました。上京して生活環境もガラッと変わったし。田舎に住んでいたので、都会すぎてびっくりしました（笑）。例えば、地元にいた時は、コンビニに行っても期間限定のお菓子とかないんですよ、全然。だけど、東京では雑誌に載っているもので、これは欲しいなと思ったら、すぐに手に入るじゃないですか。それがすごいうれしいんです！（笑）」

PART2につづく・・・
Text／新保克哉(日刊編集センター)