自分の演技は恥ずかしくて、家族と観るのは無理！(笑)

福山雅治さん主演の映画『容疑者Xの献身』でキーパーソンとなる美里役に抜擢され、スクリーンデビューを果たした金澤美穂ちゃん。その後も多くの作品に出演し、16日には出演映画『60歳のラブレター』も公開される彼女に、撮影での裏話や台本を読むコツ、最近ハマっていることなどをたっぷり聞いたよ！

Ｑ　映画『容疑者Xの献身』の美里役は大反響を集めたけど、オーディションは緊張した？

「オーディションのときは、受かるとは全く思っていなかったんです。あまりに人数が多いし、テレビで見たことのある子もいっぱいいて。一緒に参加していいのかなって引き気味なところがありましたね。受かったって知ったときも、何が良かったんだろうってずっと疑問で(笑)。でも撮影に入ってからはそんなことも吹き飛んじゃって、すごく楽しかったです」

Ｑ　撮影で一番うれしかったことは？

「お母さん役の松雪泰子さんをはじめ、いつもテレビなどで観ている方たちに声を掛けられたこと(笑)。“あ、話しかけられた、どうしよう！”って(笑)。普段は大人の人が相手だとなかなか自分から話せないんですけど、皆さんちょこちょこ話しかけてくださって。緊張はしましたけど、現場はすごく和んでいました」

Ｑ　その後『はじめての家出』『ソロコンテスト』と2作の映画に主演と大活躍！　オーディションに受かる秘訣は何かある？

「2年前にお父さんが近所の神社で発見して買ってくれた“うまくいくお守り”を、欠かさず身につけるようにしています。本当にお守りに“うまくいく”って書いてあるんですよ(笑)。それを持っていると安心できて自信がつくので、舞台挨拶のときも持っています。あとは、挨拶などは人一倍、声を大きくするようにしています。自己紹介で前の人の声が大きかったら、それ以上！ とか」

Ｑ　そして16日から公開の映画『60歳のラブレター』への出演も決定！　この映画は、実話を基に60歳の男女の恋愛模様を描くラブストーリー。台本を読んでどう思った？

「いろんな60歳の家族、男女が登場するんですけど、その関係がすごいんです。60歳での結婚や恋愛って、いろいろなことがあって大変だし難しいんだなって思いました。あと、私の両親は今40歳前後なんですけど、若いんだなって思ってしまいました。でも、落ち着いちゃってるなーって(笑)」

Ｑ　(笑)。美穂ちゃん演じる理花は、60歳のお父さんを持つ受験生。戸田恵子さん演じる新しいお母さんになるかもしれない麗子に反発するシーンもあるよね。

「その撮影が一番大変でした。言い合うっていうのがすごく難しくて。言っては言い返されて、言っては言い返されてというやり取り。しかもずっと泣きながら会話をしなくちゃいけなくて、でも、言葉は伝えなくちゃいけなくて。すごく難しくて、何回も撮り直しをしました。その度に５分休憩して、また泣いて……つらかったです」

Ｑ　泣くシーンでは、すぐ涙が出てくるの？

「(女優デビュー作のドラマ)『愛のうた』のときはなかなかできなかったんですけど、今は自然に涙が出てくるようになりました。多分、現場に慣れてきたっていうのもあるのかもしれないですね」

Ｑ　撮影後に自分の演技を確認するモニターチェックは、積極的に行う方？

「それがものすごく恥ずかしいんですよー！ 普段の自分と絶対違うじゃないですか。悲しいシーンなのに、“この子ナニやってんのー？”って自分の演技を見ておかしくなっちゃうので、いつもこっそり見てます(笑)」

Ｑ　じゃあ、自分が出た作品も家族の人とかと一緒に観ないの？

「観ないです、絶対！(笑)。部屋の隅で一人で観ます。『容疑者X〜』のときに家族で映画館に観に行ったんですけど、自分の演技より、それを観る家族の表情の方が気になって、ドキドキしてました(笑)。だから『60歳〜』は、一人で観ます！(笑)。お父さんとお母さんには好きなときに観てねって感じで。そこは、どうしても譲れません!!(笑)」

PART2につづく…