渋谷飛鳥 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「渋谷飛鳥」

2011/07/08

今まで学んできたことを崩すのを恐れず、新しい芝居を積極的にとり入れたいです

渋谷飛鳥
2002年の第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリに輝き、今年でデビュー10年目。女優として着実にキャリアを重ねてきた飛鳥ちゃんが、今回、現代ものの舞台に初挑戦。しかも舞台でのコメディも初。そんな彼女が舞台本番直前、試行錯誤や意気込みを語ってくれました。



渋谷飛鳥

渋谷飛鳥

Q これまで時代ものの舞台経験はある飛鳥ちゃんですが、現代ものは今回が初めてですね。

「はい。衣装が洋服で身軽なんですけど、動きが山ほどあるので大変ですね。時代劇って、所作が難しかったし、着物ということで動きが制限されるけど、その分楽な面もあったかもしれません。今回は完全にコメディなので、もうずっと飛んだり跳ねたりしています(笑)」

Q 舞台『キネマの神さま』の内容を教えて。

「『映画をこれから撮りますよ』という現場のお話で、1週間後にクランクインを控えているのに、まだセットが立ってない。その上に、次から次へと問題が起こって…。大道具さんたちは『セットを作りたくない』と言うし、お金の問題が起こったり、いろんな人が逃げちゃったりして『え、これ、クランクインできるの?』というところで、“キネマの神さま”が助けてくれるのか……という」

Q そんな中で、飛鳥ちゃんの役柄は?

「私の役はプロデューサー補なんですけど、上司のプロデューサーが撮影前に逃げちゃうんですよ。普通ならそこですごく焦ると思うんですけど、大して焦らない。『ま、いいか』と、適当な匂いを漂わせている役です。完全にボケ役ですね。みんなが『オイオイ、いいのかよ、それで』とツッコんでしまうような…。ここまでふっきれた役は初めてです」

Q 弾けた役ということで、とまどいはなかった?

「最初、舞台でどこまでキャラクターを前に出していいのかわからなくて、とまどいました。でもあるとき、ふっきれたシーンの稽古あって、そこから楽になりました」

Q コメディの舞台の場合は、遠慮していると、おもしろさが伝わらないものです。

「はい。思いっきりやらないと逆に恥ずかしいんです。映像の芝居に慣れていると、どうしても表現が小さくなってしまいがちで。 私の役はどんどん前に出していくキャラクターだけど、最初やりすぎちゃうのが怖いと思ったんですね。芝居の中で、メリハリをつけるために、内にこめる芝居、“引く芝居”も入れて、リズムを作っていこうとしていたのですが、大きな劇場だし、出演者も多いので、引く芝居だと印象に残らないんです。“引く芝居”を“出す芝居”に変えても同じ効果は得られるとアドバイスされて、前へ前へ出すようにしています 」

Q 稽古を通じていろいろと新しい発見があるようですね。

「はい。舞台では当たり前とされる動きなど一個一個教えてもらいながら作っていっている感じです。でも稽古をやればやるほど壁が出てきて。ひとつ課題をクリアすれば、またその先の課題があって、なかにはなかなか解決できないものもあるし、解決してもっと高いものを求められる場合もあったり…」

Q 舞台ならではの難しい点を具体的に言うと…。

「たとえば、掛け合いのお芝居で、舞台上でどこまで相手との距離をとればいいか。映画やテレビだとセリフを言ってる人の顔がクローズアップされるから、相手の真横でしゃべっててもおかしくないんですけど、舞台ではその加減が難しいんです。 また出演者が多いので、バランスを考えて、今メインでしゃべってる人を立たせるためには、自分がどこにいればいいのか、でもこの会話なら距離が近すぎるとおかしいよねとか、いろいろ試行錯誤しています。 またベテランの方と一緒のお芝居の場合、自分が前に出たらダメと思うんですが、でも前に出ないと、相手の方の顔の向きがお客さんから逆になっちゃうんです。『かえって失礼だよ』と注意されて…。ちょっと考えるとわかることなんですけど、自分のことでいっぱいいっぱいで、言われて『あ、確かに』と思うことも多いです」

Q 本番直前ですが、稽古場のムードはどうですか?

「はい、とってもアットホームですよ。舞台の場合は稽古で長時間一緒にいるので、たくさん話ができるのが楽しいです。でも長くいる分ボロが出て、この間も『飛鳥ってギリギリバカだよね』と言われました(笑)。セリフもアドリブが自由に飛び交って。でも、アドリブはおもしろくなければ怒られます(笑)」

Q 今回のお芝居での目標は?

「今回新たなジャンルのお芝居ということで、新しい芝居を積極的に取り入れていきたい。今まで学んできたものを崩すのは怖いことなんですけど、怖がらずになんでも挑戦してみる意識は持っていたいです。今までは言われたものを出していくという形が多かったんですが、今回の芝居は提案型なんですね。どんどんみんなで意見を出して作っていく。そういうのってベテランの役者さんがするもので、私たち若手は自分から提案なんてできないと思っていたんですが、作品がおもしろくなったほうがいいので、自分にしか出せないものを見つけたりとか、おもしろく作っていけたらいいなと思います」

インタビュー・終

舞台『キネマの神さま』
クランクイン直前の映画監督のもとに、日本映画全盛期の監督たちが現れ、映画製作は暗礁に乗り上げていく…。作・演出:福田卓郎。ゲスト出演に飛鳥ちゃんのほか、本郷奏多、深沢敦ほか。
6/16(木)〜6/19(日) 東京・紀伊國屋サザンシアターで上演。
しぶやあすか●1988年7月13日生まれ、新潟県出身。オスカープロモーション所属。これまでドラマ『渡る世間は鬼ばかり』、映画『神の左手 悪魔の右手』(主演)などに出演。主演映画『婚活サポーターガールズ』が秋公開予定。


舞台『キネマの神さま』
クランクイン直前の映画監督のもとに、日本映画全盛期の監督たちが現れ、映画製作は暗礁に乗り上げていく…。作・演出:福田卓郎。ゲスト出演に飛鳥ちゃんのほか、本郷奏多、深沢敦ほか。
6/16(木)〜6/19(日) 東京・紀伊國屋サザンシアターで上演。

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