山本舞香 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「山本舞香」

2016/03/02

「同世代の方には悔いのない学生生活を送ることの大切さみたいなものを感じてほしい」

山本舞香

今や卒業ソングの定番になりつつある神曲『桜ノ雨』。その世界観をテーマに、恋・友情・仲間・部活……青春のすべてが詰まった感動の映画が完成! 主演を務めるのは、ドラマ『南くんの恋人〜my little lover』やJR東日本『JR SKISKI 』CMなどで大活躍中の山本舞香ちゃん。映画初主演にかけた思いや、撮影の日々、そして今年で5年目となる女優という仕事について語ってもらった。


山本舞香
初主演映画『桜ノ雨』がいよいよ3月5日より公開です。公開間近に控えて、今はどんな気持ちですか?
「最初の頃は“まだ経験の浅い私が主演で大丈夫かな”という不安もありました。でも、映画の試写を観たほとんどの方 が泣いてくれたということを聞いて、自信を持ってたくさんの方に観ていただきたいと言える作品になったんじゃないかなという気持ちに変わりました」
合唱部を舞台とした映画で、特に最後の合唱コンクールのシーンはグッときました。合唱練習もかなりしたんですよね?
「はい。クランクインの約2ヵ月前から、キャストそろって合唱指導を受けました。私は別のドラマの撮影も入っていたので、行けないこともあったんですが、休んだ後は皆さんが“ここはこうだよ”とか教えてくれたりして、合唱練習を通して、共演者の方々との関係もできていった感じでした」
歌うシーンでは、山本さんのソロパートもありましたが、歌は得意なほうですか?
「いえ、全然得意ではないです! 逆にちょっと苦手意識がありました。中学の文化祭の合唱のときも、恥ずかしくてちゃんと歌えなかったりしていたくらい……今考えるともったいなかったなって思うんですけど。でもこの『桜ノ雨』という曲は不思議と気持ちが入るんです。歌っていると“中学の頃、こんなことあったな”とか思い出して、自然と涙が出ちゃうんです」

山本舞香
じゃあ、劇中で見せている涙はホンモノなんですね。役に入り込んでいたということもあると思うけど、演じた未来という女のコについてはどう思いましたか?
「すごくピュアな女のコだなって思いました。(浅香航大演じる)ハル先輩のことが気にはなっているんだけど、それが恋愛という感情かどうかということにもまだ気付いてなくて。『それって好きってことだよ』って教えたくなっちゃいました(笑)」
ということは、自分とはあまり似てないタイプ? 
「共通点は“お母さんが大好き”というところくらいですかね。17歳って実はまだまだお母さんに甘えたい年頃なんだっていう。友だちと家族の前で見せる顔ってやっぱり違うと思うので、そういうところも描かれていていいなって思いました」

山本舞香
活発なタイプの役を演じることが多い山本さんが、こういうおとなしめな女のコを演じるのも挑戦だったのかなと思いますが。
「そうですね、ここまで内気なタイプは初めての経験です。しかもけっこう無口なコなので、口数が少ないんです。だから役作りでも、セリフが少ない分、仕草や動きをけっこう意識しました。電車や街で人間観察したりして。手を胸元に持っていく感じとか、ちょっと袖を握ってみるとかいう動きをお芝居に取り入れたりもしました」
普段からそうやって、自分で演技のアイデアを出すほうなんですか?
「いえ、普段はあんまりそういうこと言わないです。今回のウエダアツシ監督は不思議なオーラがあって、すごく打ち解けやすい方なんです。最初にお会いした時には、ラフな格好で“えっ、この方が監督さん?”って思ったんですけど(笑)、その分、なんでも相談しやすいというか」
いかにも“映画監督”という厳めしい雰囲気じゃないということ?
「そうですね(笑)。もちろん現場では、ワンシーンごとに丁寧に指導してくださったり、映画監督らしさはすごくありましたけど。初主演という緊張もあったんですけど、“ここ確認したいな”と思う場面では、必ずそばにいてくださってとても心強かったです」

山本舞香
今回は海辺の町でのオールロケで、撮影期間は合宿状態だったそうですが、同世代のキャストのみなさんとは何か思い出はできましたか?
「それが現場ではあんまり交流できなかったんです。私はほとんどの日が朝から夜まで撮影だったので、朝起きてホテルのバイキングでパンと牛乳をいただいて、車で現場まで移動して、夜ホテルに帰って台本を読んで寝る……みたいな。一回だけ、浅香さんと三浦透子さんと監督とカメラマンさんとでファミレスに行ったくらいです」
それも主役の宿命ってことですね。
「皆さんは食事とか遊びに行っていたらしくて、“いいな”って言っていました。でも撮影中に、学校の屋上から見た海がすごくきれいで、“ああ、いいなぁ、素敵だな”って感じられたので。桜の花もですけど、風景が全部とてもきれいな映画です」

山本舞香
歌唱シーンや風景はもちろん、この映画で山本さんが特に伝えたいことはどんなことですか?
「試写でみなさん が泣いてくださっていたように、大人の方にも感動していただける作品ですし、同世代の方には、悔いのない学生生活を送ることの大切さみたいなことを感じてもらいたいです。さっきも言ったんですが、今回この映画に出たことで、中学の文化祭の合唱で、ちゃんと歌わなかったことを改めて後悔したんです。“もしあのとき、この映画みたいに全力でやっていたら、きっと今でもいい思い出になっていたんだろうな”って。合唱でもなんでもいいんですけど、一生懸命になることで残るものって必ずあると思うので、みなさんにそれが伝わればいいなと思います」
中学の時にデビューして、今年で5年目になる山本さんにとっては、学校生活の他に女優も一生懸命やってきたことだと思うけど、この仕事のどんなところに惹かれますか?
「女優っていろいろなことを観てくれる方に伝えることができる仕事だと思うんです。この映画で言えば、“学生時代に一生懸命になることの大切さ”とか、“みんなで声を合わせて歌う高揚感”とか、そういういろんなことを“伝える”ことができるのが、この仕事のやりがいだと思います。女優のお仕事を始めたばかりの頃は、そんなこともわからずに、ただただセリフを言うので精一杯でしたけど」

山本舞香
この仕事のやりがいや楽しさを実感するようになったのはいつ頃ですか?
「う〜ん、いつ頃だろう……。そういうものって急に来るものだと思うんです。小さい頃に食べられなかったものが、いつの間にか大好物になっているみたいな(笑)。だから、“続ける”て大事なことだなって思うんです」
では最後に、芸能界を目指している『Deview』読者にメッセージをお願いします。
「この世界はつらいこと、大変なこともたくさんあるけど、それ以上に楽しいことがいっぱいあります。周りも俳優さんとかスタッフさんとか個性的な方が多いので、視野とか考え方も広がって、自分にプラスになることしかないと私は思います。これを読んでいる方の中にも、これから芸能界に入る方がいると思うので、いつか共演できるように私も頑張っていきます。お互い頑張りましょう!」

インタビュー・終
撮影/booro(BIEI)取材・文/児玉澄子 ヘアメイク/MAKI(P-cott)スタイリング/阿井真理

Profile

山本舞香
やまもと・まいか●1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。インセント所属。2011年『三井のリハウス』14代目リハウスガールに選ばれ、本格的に芸能活動を開始。ファッション雑誌『ニコラ』の専属モデルとして活躍するなか、ドラマ『それでも、生きてゆく』(2011年フジ系)で女優デビューを果たす。映画『暗殺教室〜卒業編〜』(3/25公開)、映画『殿、利息でござる!』(5/14公開)に出演が決定。

INFORMATION

桜ノ雨
桜ノ雨

映画『桜ノ雨』
3月5日(土)全国ロードショー

ボーカロイドで火がつき、今や卒業ソングの定番となった神曲「桜ノ雨」。楽曲を元にした小説はシリーズ累計20万部を超える大ヒットに。そして、遂に作詞・作曲のhalyosyが自ら原作・原案を手掛けた映画版が完成。
小さな街の海辺にある、音浜高校の合唱部。内気で何の取柄もない高2の未来は、歌うこと、そして部長のハル先輩が大好きだけど、この気持ちを“恋”と呼ぶかはまだ分からない。そんなある日、鬼顧問・芽依子先生の退職が決まり、最後の出場となる合唱コンクールで金賞を目指すことに。しかし、ハル先輩が作った「桜ノ雨」を歌いたいと思っている部員たちの思いとは裏腹に、金賞を狙うため芽依子先生が用意した曲は高度な難曲だった。ハードな練習を前に部員たちの気持ちはバラバラになり、不協和音が響き出してしまう…。

(C)2015halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会

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