北乃きい | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「北乃きい」

2010/04/16

いつもお芝居のことを考えてしまうんです

北乃きい
ドラマや映画、CMに歌と大活躍の北乃きいちゃんが、4月5日からauにて配信中のLISMOオリジナルドラマ『still life』で初のケータイドラマに挑戦! 作品への思いや役作り、仕事に対する熱い思いなどをきいちゃんにたっぷり聞きました。



北乃きい

Q きいちゃんが演じるナツミは、ひょんなことから魔法が使えるようになる美大生。台本を読んだ印象は?

「とってもファンタジーで、今までとは違う感じのストーリーだなと思いました。ナツミは、自分とは真逆のタイプ。でも部屋の中での一人芝居が多い役だったので、逆に自由奔放に演じられました。4日間という撮影期間もあって、一気に撮り終えた感じですね」

Q 物語では描いたモノが何でも手に入るクロッキー帳が登場するけど、きいちゃんだったら何を描いてみたい?

「私だったら多分、何も描かないと思います。そのときに起こるコトはそのままでいたいタイプで、未来を変えたくないんです。例えばステージで歌っていて歌詞が飛んじゃっても、それはその日に起こるって決まっていたことで。この日に歌詞が飛ぶ、音がズレるとか、それはきっと神様か誰かにしか分からないし、仮に何かが変わるとしたら、それは努力次第ですよね。いつもそう考えながら過ごしているので、悔いは残りません。だからもし自分がクロッキー帳を手に入れたとしても、捨てちゃうか、それを持つべき人に渡してしまうかも。私が持つべきモノではないと思います」

Q ナツミの力をうらやましいとは思わない?

「人は人って思っちゃいます(笑)。そういう意味では彼女が持つべき人で、選ばれし者なのだと思います」

Q ナツミみたいにすごく落ち込んでしまったとき、きいちゃんだったらどうする?

「私、落ちるときはとことん落ちる人で、悲しいときはあえて悲しい音楽を聴くんです。むしろ人間はどこまで落ちるのかっていうことに挑戦したり(笑)。でもそういうとき、鏡に映る自分を見て“ああ、人間ってこういう状況にきたらこういう表情をするんだ”とか、“これを芝居でやれって言われても、そう簡単にはできないな”って思っちゃって。いつしか、落ち込んでいることを忘れちゃうんです(笑)」

北乃きい

Q 自分で自分を観察しちゃうんだ。

「これはもう職業病ですね。プライベートで自転車に乗っているだけでもカメラに撮られている気がするんです。足の小指を机の角にぶつけても“イッター!”って一人みじめに痛がるんだけど、その一方で“小指をぶつけたときの芝居って、これかあー!”って。実際に体験してみないと分からないことって、たくさんありますよね。“こういうときの芝居ってこんな感じ!?”みたいな(笑)。フラれてしまったときも、悲しい気持ちなのに“あっそうなんだ、OK!”みたいな感じで元気に振る舞っちゃったり。すると、そんな自分をもう一人の自分が見ているんですよ。“元気に振る舞うときってこんな感じか、覚えておこう”って。常にお芝居のことを考えてしまいます」

Q それは女優の仕事を始めてから?

「そうですね、このお仕事を始めた6年前からずっとそうです。今なんて特にすべてがそうなってしまっていて、現場に“おはようございます”って入るときも、カメラが回っている感じがするんですよ。『シーン1 北乃:おはようございます』という感じで。こんな風に常にカメラで撮影されているように感じたり、自分をもう一人の自分が観察してしまうんです。それが身につきすぎて、普通の感覚が分からなくなっちゃいました」

Q いつもそうだと気が休まらないね。

「だから最近、旅に出たいって思うんです。特に異国に行ったら、現実的に自分を見られるかもと思って。3月に仕事でイランへ行ったんですけど、あれは良かったですね、ちゃんと自分自身でした。やっぱりそういう時間が大事なんだと思います。最近は夜行バスのツアーなどにも行ってみたくて。とにかく何かして、普通の感覚に戻りたいんです!」

Q 行き先は遠ければ遠い方がいい?

「そうですね。前に一人でディズニーランドに行ったときも、たまに自分の中のカメラが回っていたので(笑)。隠れミッキーを見つけたときに、“あっ、隠れミッキーだ!”って思わず独り言を言ったときも、カメラがパッと回っているような気がして、なんか今、お芝居みたいだったなって思ってしまったんです。もう重傷ですね(笑)」

PART2へ続く

Text/松木智恵(日刊編集センター)
【Profile】きたのきい●1991年3月15日、神奈川県生まれ。2005年の『ミスマガジン2005』でグランプリを受賞後、CMや映画、ドラマなど数多くに出演。07年の主演映画『幸福な食卓』では第31回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した。代表作にドラマ『ライフ』(フジテレビ系)、映画『ラブファイト』など。2月24日にシングル『サクラサク』で歌手デビューも果たした。4月から『八日目の蝉』(NHK、毎週火曜夜10:00)に出演、主演映画『武士道シックスティーン』も24日に公開される。LISMOオリジナルドラマ『still life』は、4月5日からau携帯にて配信スタート、26日まで毎週月曜日配信。詳しくはhttp://lismo-drama.jp/ (フォスター・プラス所属)

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