織田梨沙 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「織田梨沙」

2016/07/27

「公開前ということもあり、まだ不安のほうが大きい。でも映画自体はすごく素敵なストーリーです」

織田梨沙

生田斗真×岡田将生が共演、そして『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督最新作として話題の映画『秘密 THE TOP SECRET』で、スクリーンデビューを果たす織田梨沙。捜査官たちを翻弄する美しくミステリアスな少女という役どころとは違い、取材中は恥ずかしそうな笑顔を浮かべながらも、ひたむきに質問に答えてくれる姿が印象だった彼女。初作品で自分とはまったく違う役になりきり、未来の大女優を予感させてくれた彼女をクローズアップ!

織田梨沙
スクリーンデビュー作の映画『秘密 THE TOP SECRET』がいよいよ公開されます。物語の鍵を握る少女・露口絹子役ということで、ポスターでもそうそうたるキャストのど真ん中に織田さんが写っていますね。
「恥ずかしくて直視できないです(照)。完成した映画を観させていただいたんですけど、自分の出ているシーンが気になりすぎて……。客観的に観られるようにまでにはもうちょっと時間がかかりそうです」
でも、たくさんのお客さんに観てもらいたいですよね?
「そうですね。みんなで頑張って作った作品なので。でもやっぱり自分のシーンは恥ずかしいです」
ほぼ初演技であれだけの衝撃的なシーンを演じているだけでもすごいと思いましたが、今回の絹子役はオーディションでつかんだんですよね。
「はい。本編にもある取調室のシーンと、打ち合いのシーンの2つを実際に演じるというオーディションがありました」

織田梨沙
オーディションでいきなりそんな難しそうな場面を!? ご自身では手応えはありましたか?
「何が良かったか、自分ではぜんぜんわからないです。今まであまりお芝居のオーディションの経験がなかったので、本当に緊張しかなくて。私、緊張すると手汗がすごいのと、声が震えるのと、あと涙が出ちゃうんです。オーディションで、演技している最中もぽろぽろ泣いちゃって、だから変な子だなって思われたかもしれないです」
でも、大友啓史監督はコメントで「すべての感情をあからさまにし、目が離せなかった」と大絶賛されていましたよ。
「(照笑)。ただ、私は人前で大きな声を出すのが苦手なので、そこは『クランクインまでになんとかしようね』と監督から指摘されて、クランクイン前にボイストレーニングをしました。あと、お芝居のリハーサルも撮影前に行ったんですが、監督が付きっきりで指導してくださいました」
それだけ監督も、絹子という役に思い入れがあったんだと思いますよ。なかなか理解するのが難しいタイプの女の子だけど、監督とは役についてどういう話し合いをしましたか?
「絹子は“サイコパス”という風にみんなから思われている人で、実際行動とか見るとそういう風に感じたんです。でも、やっぱり理解するのは難しくて、役が決まってから“どうしよう”って悩んでいて。そんな時に監督が『絹子はサイコパスというよりも、ただのピュアな高校生の女の子なんだよ』とおっしゃってくれました。『理解しがたい行動をとるけども、その芯にあるピュアさを大事にしてほしい』とおっしゃってくれたことで、スーッと気持ちが楽になりました」

織田梨沙
そんな絹子を演じるにあたって、特にどんなことを意識していましたか?
「絹子はあまり感情が表に出る人ではないけど、『人は、手にも表情がある』と大友監督に教わりました。でもこれがすごく難しくて。特に相手をハグする時の手の表情はけっこう悩みました。背中に回した手がぎこちないというか……。私にとっては共演者で大先輩の方だから緊張しかなかったのですが、絹子にとってはその人に対していろんな深い思いがあるわけで。しかもちょうどすごく寒い日だったので、手がかじかんでいて(笑)、細かなところまでちゃんと表現できているかな、大丈夫かなって後々まで考えちゃいました」
生田斗真さんや岡田将生さん、椎名桔平さん、大森南朋さんなど、そうそうたる先輩方と対峙するシーンもたくさんありますよね。
「内心すごく緊張していましたけど、何があっても動じないでいようと頑張りました。それが絹子というキャラクターなので。そういうブレない感じというのは、私には一番ない面なので、必死でした」

織田梨沙
こうした方々との一対一のお芝居で、特に印象深いエピソードを教えてください。
「一番最初に一対一になったのが、取調室の大森南朋さんとの場面で、オーディションでも何度もやったお芝居だったんです。だけど本番はぜんぜん雰囲気も違って、自分の未熟さもあって、演技に波があったんです。自分でもお芝居に乗れている、乗れていないってすごくあって。そんな中でも一番波に乗れたのが、自分が映ってないところで、悔しいと思ったんです。でもその時、向き合っていた大森さんが『今のすごく良かったね』っておっしゃってくれて、たとえ自分が映ってなくてもそう言ってもらえたのはとても嬉しかったです」

織田梨沙
初めての映画を撮り終えて、達成感はありましたか?
「正直あんまりないです。やりきったという実感はまだ……。なんでだろう? たぶん公開前ということもあって、まだ不安のほうが大きいです。でも映画自体はすごく素敵なストーリーです。一見怖そうな映画というイメージがあるかもしれないけど、人間は誰しも秘密があるじゃないですか。その秘密の裏には優しさだったり悲しさがあって、そんな秘密が一つひとつ明かされていくうちに、その人物のことがわかってくるという、人間ドラマとしてとても深い作品なので、ぜひ観てもらいたいです」
ところで来年は大河ファンタジー『精霊の守り人 シーズン2』にも出演が決まっている織田さんですが、もともとどんなきっかけでこの世界に入ったんですか?
「最初はスカウトされたことがきっかけで3、4年くらいモデルをやっていたんですけど、お世話になったカメラマンさんや事務所の社長さんに『女優に向いてるんじゃない?』とか『お芝居に興味はないの?』って言われるようになったんです。でも当時の私自身はぜんぜん興味がなくて……。でも周りからそういう風に言われるとやっぱり意識しちゃいますよね(笑)。それから、映画とかドラマを観ていても、ストーリーだけじゃなくて女優さんの目線とか手の動きとか、お芝居を注目するようになって、だんだんと“お芝居をやってみたい”という気持ちになっていきました」
織田梨沙
今は特にどんなお芝居に興味がありますか?
「アクションをやってみたいです。今回の映画でもナイフを持つシーンはあったけど、ほとんど動いてないので。スパイ映画に出てくるような強くてカッコイイ、聡明な女性に憧れます」
すごく似合いそうじゃないですか!
「本当ですか!? 素の自分にはぜんぜんない面なので、逆に憧れるんです。嘘でもいいから、理想の女性に一瞬でもなってみたいです(笑)」

インタビュー・終

撮影/booro(BIEI)取材・文/児玉澄子 ヘアメイク/内藤歩 スタリング/杉本学子 ( WHITNEY)

Profile

織田梨沙
おだ・りさ●1995年11月12日生まれ、身長162cm、千葉県出身。2012年、モデルとして雑誌・広告などで活動。2015年よりフライングボックスで俳優としての新たなスタートをきる。2017年1月から放送予定の NHK 大河ファンタジー「精霊の守り人」シーズン2への出演が決定

INFORMATION

『秘密 THE TOP SECRET』
『秘密 THE TOP SECRET』
(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

映画『秘密 THE TOP SECRET』
8月6日(土)全国ロードショー

特殊脳内捜査チーム【第九】被害者の脳に残された記憶を映像化し、迷宮入りした事件の謎を解け──
伝説を打ち立てた衝撃のコミック、遂に映画化。
≪story≫
被害者の脳に残った記憶を映像化し、迷宮入りした事件を捜査する警察庁の特別機関「第九」。室長をつとめる天才・薪剛(生田斗真)のもとに新人捜査官の青木一行(岡田将生)が配属された。新人の青木は、死刑囚の脳の記憶を見て、行方不明の少女を探す捜査にとりかかる。脳内捜査を進めると、事件を根底から覆す驚愕の真犯人が現れた。さらに、事件は次々と連鎖し、決して触れてはならないとされる、日本を震撼させた貝沼事件へとつながっていく。そこには、今は亡き薪の親友、元「第九」捜査官・鈴木(松坂桃李)が自分の命と引き換えにしてまで守ろうとした、「第九最大の秘密」が待ち受けていた……。

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