普段の心遣いから表情の優しさが生まれる気がするんです!!

好評放送中のテレビ東京系ドラマ『メン☆ドル〜イケメンアイドル〜』で、カリスマ歌姫・レイ役を演じている多岐川華子ちゃん。有名女優の多岐川裕美さんを母に持つ2世タレントの彼女ならではのエピソードから、学生時代のオモシロ部活遍歴まで幅広く語ってもらいました。

Ｑ　『メン☆ドル〜イケメンアイドル〜』で華子ちゃんが演じるカリスマ歌姫・レイはどんな女のコ?

「最初の方の回では、ほとんど笑わずにすごく感じの悪〜い歌姫の役だったんですね。でも段々いろんな面が見えてきて、案外カリスマ歌姫も普通のコと一緒なんだなって思いました(笑)」

Ｑ　現場の雰囲気はどう?

「3人(共演者の小島陽菜ちゃん、高橋みなみちゃん、峯岸みなみちゃん)は話がホントに面白いんですよ。私はあえて(話の輪の中に)入らないで、そばで面白いなぁって思いながら聞いてます(笑)。それから陽菜ちゃんたちが男装するときによく会うんですが、撮影が終わるとみんなかわいらしい私服で帰るのでなんか変な感じです。でも、男装のときは自然と男のコみたいな座り方をするので、スゴイなーって思っちゃいます」

Ｑ　第2話(10／17放送)では高橋みなみちゃん演じるナミとの衝撃キスシーンも!

「友達からも“キスしてたね”ってメールがたくさん届きました(笑)。でもあのキスシーンをやってみて、なんか吹っ切れた気がします。これから似たようなお仕事が来ても、ある程度はできるんじゃないかなって気がしてますよ」

Ｑ　ところで華子ちゃんは、お母様が女優の多岐川裕美さんということで、デビュー当初から周囲の期待も大きかったのでは？

「そうですね。でも(デビュー時は)16歳くらいだったから“まあどうにかなるんじゃないかな”とか、まだよく分かってなかった部分もありました。ただ、例えば取材のときに母の名前が出たりすると“やっぱりちゃんとしなきゃいけないんだな”って思って。そこでプレッシャーを感じたことはありました」

Ｑ　そういうプレッシャーをどうやって克服したの?

「2世タレントの知り合いが周りに多くいて、番組でもよく会ったりするんですが、そういう方たちを見て“別に自分は自分で関係ないんだな”って思えるようになってきたんです。それから段々とプレッシャーを感じなくなってきましたね」

Ｑ　当初はお母様に芸能界入りを反対されてたとか。

「そうなんです。私、ホントに飽きっぽい性格で、習い事もあまり続かなかったので、そういうのを見てきた母からは“こんな厳しい世界あんたには無理よ!”って。芸能界に入る前はみんな仲良く楽しくお仕事している印象があったのですが、入った今その厳しさに気づき始めました(笑)。例えばバラエティーで、よくタレントさんが“○○ができなくてヘコんだ”って話をしていますけど、その意味がなんとなく分かりましたね。演技でも、監督さんの言ってることは分かるんだけど、やりたくてもできない演技力の無さに悔しいって思うことがよくあります」

Ｑ　そのギャップを埋めていくには?

「やっぱり経験。どんなに何かを見てもやっぱりやってみなくちゃ分からないし。演技も自分で想像してるものよりもっとオーバーにやらないと画面じゃ伝わらないんです。そうなると、今テレビで活躍してる人たちってホントにスゴイなって思います」

Ｑ　憧れの女優さんは?

「北川景子さん、蒼井 優さん、山田 優さん、いろいろな方に憧れます。最近は真木よう子さんにズッキュンときちゃってますね(笑)。ああいう何にでもなれちゃう方って憧れます。どうしたらあんな風になれるんだろうって自分なりに考えたんですよ。そうしたら演技だけじゃなく私生活の部分も大事なんじゃないかなって。この前、山田 優さんにお会いしたんですが、山田さんは急いでいても誰かの靴が倒れていたら揃えてあげる余裕がある方で。見習いたいなと思って、自分でもするようになりました。言葉遣いとか人との接し方とか、当たり前のことを気に掛けるようになりました。そういう心遣いとかから、表情の優しさが生まれる気がするんです」

PART2につづく…

Text／西村祐哉(日刊編集センター)