興味があるものにはかなりハマるんですけど、勉強は……(泣)

福山雅治さん主演の映画『容疑者Xの献身』でキーパーソンとなる美里役に抜擢され、スクリーンデビューを果たした金澤美穂ちゃん。その後も多くの作品に出演し、16日には出演映画『60歳のラブレター』も公開される彼女に、撮影での裏話や台本を読むコツ、最近ハマっていることなどをたっぷり聞いたよ！

Ｑ　いつもどうやって役作りしているの？

「台本は夜、ベッドの上で寝るギリギリまで読んでいます。集中して何回か読んでみて、“こういう性格の子なのかな”って勝手に妄想しながら、一回演技をして。それを書き込むんです。台本はキレイにしていたいから、コピーした紙に(笑)。次の日には、また新しい考えでやってみたりして、いろんなバリエーションを考えます。それで声を出して読んでみて、最近は携帯電話に自分の声を録音して確認したりもします」

Ｑ　そういう練習法は自分で考えたの？

「その時その時で違いますけど、自分でパッと思いついたコトをやっています。ただ、家族のいる前では恥ずかしくて絶対練習しないんです。そうしたら“ちゃんと台本を覚えてるの？”って聞かれちゃって。“やってるよ！”って言っても、信じてくれないんですよね(笑)」

Ｑ　(笑)。美穂ちゃんはカラオケに行くと、自分の歌った曲をノートにこまめに書いているそうだけど、それはどうして？

「今、ボイストレーニングにも通っていて、“自分の歌える歌はどれか”とか、“この曲はキーを上げて歌った”とかいろいろ書き込んでいるんです。あとで見返して“こういうの歌ってたんだ、じゃあもう１回歌ってみよう”ってなるし、次にカラオケに行ったとき、ネタにも困らないじゃないですか(笑)。それから“この頃、一番好きだった歌”とか、日記にもなってますね。もうちょっとで１冊目が終わるんですよ」

Ｑ　すごい！ 映画やドラマを観て研究するのも好き？

「好きです！ 昔からレンタル店に行ったら必ずDVDを何本か借りる習慣があって、返しても、また後で同じものを借りて観たりもするんです。最近では『うた魂！』を3回くらい観ました。『マリと子犬の物語』も2、3回」

Ｑ　それは演技の勉強のために観るの？

「それもありますけど、単純に映画が好きって部分も。いろんな人の視線から観ちゃうんですよ。例えば『マリと子犬の物語』だったら、最初は小さな女のコ目線でその子をずっと観て、次はお父さん目線、その次はストーリー全体を観てみたり。すごい面白いですよ。視点を変えるだけで、全然違います。台本を読むときもそうしてます」

Ｑ　そんなに入り込む性格なら、私生活でもいろんなことにハマってしまうのでは？

「ゴールデンウィークに突然“ネイルをしよう！”って思いついて、夜中の12時からずっと塗っていたことがありました。気付いたら夜中の3時ごろになってましたね(笑)。やり始めたら止まらないんです。オシャレは大好きで、地味な中学校の制服にも頑張っていろいろ凝ってるんですよ。ポケットにバッチを何個か付けたり、校章をつける部分には代わりに可愛いピアスを付けてみたり。ピアスは自分でいいかなと思ってやり始めたら、友達も付け始めて、今はみんなでやってます。友達と名札を交換して、デコったりもします」

Ｑ　アレンジするのが好きなんだね。勉強面でも、いろいろ工夫しているのかな？

「いや、勉強は別です。宿題だけはちゃんとするんですけど、学校に行くと寝ちゃうんです(苦笑)。だって、先生の声ってお経みたいじゃないですか！(笑)。国語のテストでも、まずその問題文の漢字で突っかかっちゃう(泣)。読めないし答えも分からない、みたいな(笑)。でも、お芝居だと逆に目が覚めるし、台本で出てくる漢字も全然大丈夫なんですよねぇ。まったく反対なんです。今年は受験もあるので、演技での集中力をちょこっと勉強に分けられたらいいんですけど(笑)」

Ｑ　受験生の役、というつもりで勉強をしてみては？

「ああ……でも、勉強は……はあ…………ふぅ(ため息)。勉強ほど苦手なものはないですもん(泣)」

Ｑ　じゃ、まずは好きな科目から！ あえて得意科目を上げるとしたら？

「体育、音楽、美術！ ……あっ、５教科ではないですね(笑)」