松田 凌×鈴木勝吾 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松田 凌×鈴木勝吾」

2015/02/10

「この対談、逆にやっちゃいけない(笑)だって、二人で話すとなると終わらないから」

松田 凌×鈴木勝吾

劇団「少年社中」と、数々のヒーロー作品を手がける東映がコラボした舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』がいよいよ開幕。『Deview』読者の先輩でもある、松田凌くんと鈴木勝吾くんに直撃インタビュー!舞台のみどころなどたっぷりと語ってくれました。勝吾くんが松田くんを溺愛する理由も明らかに!?


松田凌

松田 凌

お二人は、少年社中主宰の毛利亘宏さん演出のミュージカル『薄桜鬼』シリーズへの出演、そして、勝吾くんは『侍戦隊シンケンジャー』、松田くんは『仮面ライダー鎧武/ガイム』と、東映スーパーヒーロー作品への出演経験もあり、どちらも縁は深いですが、作品への出演が決まったときのお気持ちは?
鈴木勝吾「毛利さんから一昨年の年末くらいに、こういうことをやるかもしれないってことは聞いて、『松田と鈴木は入れたいんだよね』と話してくださっていたので、その時は『やりたいです!』って即答しました。その後に、実際にこの企画の話を聞いたときには、驚きと興奮と、それに自分が参加できる嬉しさを感じました」
松田凌「僕自身、ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇がデビュー作で、そこから始まり、毛利さんには『仮面ライダー鎧武/ガイム』やその他の作品でもお世話になっているので、すごく縁の深い人。“ついにここまで来たか”というのを感じています」
ここまで来たというのは?
松田「今後、毛利さんといつかはこういう作品をしていくんだろうなっていうことの最終形態のようなものが始まった気がします。正直、こんなにも縁深い人たちとお芝居を一緒に出来る作品が実現するんだということで、嬉しさの前に驚きが大きかったです」
お二人の共演は久しぶりですよね?
鈴木「久しぶりですね。2年ぶりくらいかな」
松田「勝吾くんが座長だった、ミュージカル『薄桜鬼』風間千景 篇以来ですね」

鈴木勝吾

鈴木勝吾

松田くんにとって、鈴木くんは、デビュー作から共演しているし、お兄さんみたいな存在?
松田「兄さんですね。でも、兄さんという存在を超えてしまっている感じ。ほかにも兄さん的な方はたくさんいらっしゃるんですけど、勝吾くんは別格というか……」
鈴木「そう。絆が深すぎるというかね、この対談、逆にやっちゃいけないと思う(笑)。だって、二人で話すとなると終わらないから。オールナイトのトークイベントとかを開催して話し続けても足りないくらいだから」
松田「それくらいの存在になってます。勝吾くんは」
鈴木「もうね、可愛いんですよ! 彼のお芝居への姿勢も、普段の姿勢もなんですけど、仕事だけともプライベートだけとも違う、ずっと見て来ているだけに、好きなんですよね……ってキモッ(笑)」
松田「キモくない、キモくない(笑)」
松田 凌×鈴木勝吾

松田 凌×鈴木勝吾
ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇に関しては、これまで年下の世代の人たちとあまり共演経験がなかった勝吾くんが、当時、“自分がお兄さんになるってどんな感じなんだろう”って言っていたのを思い出します。
鈴木「さっきも、ふとの「斎藤 一 篇」の時のことを思い出したんですよ。出演が決まった時、『座長は松田凌さんです』って聞いて、正直、そのときに凌の存在を初めて知って。それが同じ作品を共にして、こんなに長いお付き合いになるとは思わなかった」
松田「たぶん、勝吾くんにとって、僕は初めての弟分であり後輩であり、そして僕にとっても初めての芸能界でのお兄さんというか先輩という存在だったから、そこが強いのかな?って。初めての出会いでお互いが丸裸になるくらいの鬼気迫った演技のぶつけあいが出来たんですよね。役者としても好きになれたけど、プライベートでもお兄さんのように接してもらって。“こんなにも意気投合するなんて!”と思うくらいの存在で。偶然が重なったからこそかもしれないですが、出会いに感謝しています」
鈴木「初めての共演の時、松田凌という役者が裸一貫ですごく頑張っている姿勢というのは、色んなキャリアを無視して刺激されるものだった。結果、彼の周囲には人が集まって来るんじゃないかと思うし。だからこそ今の大活躍があって。その姿勢には魅了されますよね」
2年ぶりの共演ということで、舞台で会っていなかった時間の経験と成長とを、お互いに感じることが出来きますね。
鈴木「すごい楽しみです。長く一緒にやってきたとはいえ、これまで舞台の上では、ミュージカル『薄桜鬼』の“風間千景”と“斎藤 一”として関係性だけだったから、今回の舞台で初めて違う役で作品に関わっていくので、新鮮かつ、すごく楽しいです」

松田 凌×鈴木勝吾
そんな本作ですが、非常に独特な世界観を持つ作品。どんな舞台になりそうですか?
松田「完成されたお芝居をお客さんに観て頂く時には、『パラノイア★サーカス』というタイトルを、しっくり感じて頂けるんじゃないかなと思います。稽古中の今もそれは感じています。“パラノイア”という言葉と“サーカス”が掛けられる理由のような、いい意味での混沌が散りばめられているので、そういった意味では“名は体を表す”だなと感じています」
鈴木「世界観がカオスなだけに、みんな各々がカオスだし、稽古場もカオス。現段階でいうと、カオスしかないといっても過言ではない。でも、少年社中のみなさんと東映のスーパー戦隊や仮面ライダーシリーズの出演者で、各々やってきたことはバラバラなんだけど、何回か稽古で芝居を合わせると自然に芝居がまとまってくるんですよね。それぞれがこの作品を通して、毛利さんに“成長した自分を見せたい”という想いがあると思うんです。それがカオスを生むとも思うし、少年社中のみなさんからも勢いを感じるので、そういったカオスを抑えずにやることで、1+1が2ではない、無限に掛けられていくような、想像つかないくらい壮大な作品になるんじゃないかと思います」

松田 凌×鈴木勝吾
少年社中という劇団を通して、それぞれの出演者とで、面白い化学反応が起きそうですね。
松田「最初は、僕等が“少年社中という劇団に入らせていただく”みたいな姿勢でいたけど、今はそういう感覚もなくなりました」
鈴木「そうだね。最初は“お邪魔します”感あったよね。少年社中の方々も僕等に気を遣っていただくこともあったりしてね」
松田「でも今は、ちゃんとシェア出来ている感がある。お互いのカラーを守ってコラボしましょうというのではなく、互いに尊重しあえているので、お互いのものを出し合えるコラボになっている。それが稽古場の楽しさに繋がっていると思いますね」
東映スーパーヒーロー作品出演者も多いという点でも、今まで舞台を見たことない人たちも触れやすい作品になっているのかなと思うのですが、この作品の“ここが魅力”というポイントを教えて下さい。
松田「それこそ、スーパー戦隊や仮面ライダーの“ヒーロー”としての顔を知って下さっている皆さんは、この舞台を観に来てくださったら、全ての役にギャップがあって驚かれると思います。日曜の朝に見ていた僕たちの姿ではない姿がそこにはあるし、もしかしたらその人であることすら気づかないかもしれないなという芝居をみなさんされているし、なおかつ少年社中の人たちの芝居にも触れられる機会でもある。作品としては“謎”がテーマなんですが、お客さんとしても芝居を見ながら謎解きをしていけると思うので、一緒に推理していくのも楽しそうだなと思います」
鈴木「楽しい、エンタメ性がある、カオスだ、という輪郭は見えているんですが、観てくれた人に何が残るのかは、今の時点では想像できないでいるんです。ただ、稽古を通して感じるのは……『聖闘士星矢』の言葉を借りるなら、舞台上で各々の中の小宇宙(コスモ)を燃やした結果、生まれるものを、見ている人それぞれが感じてくれたらいいんじゃないかなって思うんですよね。役者一人一人がガチンコで勝負しているところを観てもらって、熱を感じて受け取ってもらいたいですね」

松田 凌×鈴木勝吾
では、最後に。『Deview』読者の先輩でもある二人から、芸能界デビューという夢に向かって頑張っている読者への応援メッセージをお願いします!
鈴木「こういう時代だからこそ、もっと秩序なく尖っていったらいいんじゃないかなって思いますね。今は自分のことを、自分の力で発信していける時代だからこそ、自分のやりたいことや表現したいことをダイレクトに素直に伝えていけばいいんじゃないかな。ぜひ、ほかにはない自分だけの魅力を見つけて、自信を持って出して頂けたらいいと思います」
松田「僕も当時、雑誌『デ☆ビュー』を読んで、ものすごい大きな夢を自分の中に掲げて始まったんです。そこまでは良かった。でも、経験として、自分がその夢に対して足を踏み入れる前に、何をしなくちゃいけないのかっていう計画的な意志も持って欲しいなって思うんです。そうじゃないと夢のままで終わってしまう。現実にするために次の信号、次の歩道橋へ行くためにどの道を歩いていくか。それを知ること。知らずに歩くよりも絶対にその方がいいと思うんです。進んでいくうちに、自分の甘さにも気づけたりする。このWEB『Deview』を見ている時点で、夢のスタート地点には立っていると思うので、どうやってその道を進んでいくのか、ゴールばかりを見ずに、まずは進むべき道を見つけて、頑張っていただければと思います」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち

松田凌&鈴木勝吾が、少年社中×東映 舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』の見どころを語る

Profile

松田凌
まつだ・りょう●1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。キャストコーポレーション所属。ドラマ『ニーチェ先生』(読売テレビ・日本テレビ系)に出演中。2月13日公開の映画『ライチ☆光クラブ』に出演。今後、ネビュラプロジェクト&ぴあ&シアターBRAVA! presents『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(4/12〜)、舞台『曇天に笑う』(5/27〜)と出演舞台が控える。

鈴木勝吾
(すずき・しょうご)●1989年2月4日生まれ、神奈川県出身。ヒラタオフィス所属。3月25日から上演される、キティエンターテインメント・プレゼンツNew Musical『Color of Life』、6月4日公開の映画『任侠野郎』に出演が決定。

INFORMATION

『パラノイア★サーカス』

少年社中×東映 舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』
2月26日(金)〜3月6日(日)サンシャイン劇場

『仮面ライダーゴースト』や『手裏剣戦隊ニンニンジャー』など、東映スーパーヒーロー作品の数々の脚本を手掛ける毛利亘宏が主宰する劇団「少年社中」の舞台を、「東映」が共同プロデュースし、新たなコラボレーション作品を生み出す「少年社中×東映 舞台プロジェクト」第1弾。
『パラノイア★サーカス』―それは、孤島を本拠地とするサーカス団。見世物は極上の『謎』。奇妙奇天烈なパフォーマーたちは、謎に満ちた狂気と現実の境目を疾走する。稀代の大怪盗『カイジン20面相』がパラノイア★サーカスから“あるもの”を盗み出した。それは『謎』そのものだった。謎は世界から消え去り、世界は音を立てて崩れ去っていく……。だが、そこに立ち上がる男がいた。ただ彼は観客だった。その観客は小説家に憧れ『物語』そのものを愛していた。彼は依頼を受け、謎のなくなった世界の『謎』を取り戻していく。
“消えかかる世界を守り抜くことができるのか?”“カイジン20面相の正体は?!”パフォーマーたちの『パラノイア(妄想)』はステージの中で混ざり合い溶け合い、現代の狂気を映し出す壮大なパノラマへと姿を変える。

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