近野成美 | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「近野成美」

2013/12/02

「課題があるほうが燃えるので、厳しい現場が大好き」

近野成美

『半沢直樹』『相棒』『八重の桜』と話題作に次々出演する近野成美ちゃん。2013年飛躍の年となった成美ちゃんに、“今”を直撃! それぞれの現場を聞いてきちゃいました☆

12月には大河ドラマ『八重の桜』に出演するということですが、どんな役柄ですか?
「最終話と、その前の回に出させていただくのですが、八重さんが率いる赤十字のメンバーとして、兵士の医療手当をする看護師の役をやっています。戦争に行ったこともなく、実感が湧いていなかった女学生が、現場で現実を知って成長していくというストーリー。看護の面では敵味方はないというのがテーマになっています」
はじめての大河ドラマの現場はいかがでした?
「すごいドキドキもしながら、楽しみにしていました。撮影が始まると長回しが多くて、みなさん、すごく集中しているのですが、それまでは前室に集まって、みんなでワイワイしているような場でした。現場は、広いスタジオに街がひとつできているような大きなセットで、太陽のように照明を照らしていて。室内とは思えないくらい、日差しっぽくポカポカしていて気持ちがよかったです。本当に昼間なのかな?って錯覚するんですが、外に出たら夜だったという(笑)」



近野成美

近野成美

緊張した部分は?
「言葉使いが現代とは違うので、どんなに練習していても本番でうまく話せるか心配でした。京都の方言だったんですが、私、愛媛県出身なので、全然違うわけじゃないんですけど、逆に似ているからこそ愛媛寄りになってしまうこともあったんです。イントネーションとか、短い台詞でも細かいチェックが入って、褒められたり、『アホ!』って言われたり(笑)。とても気さくな先生で楽しかったです」
前クールで大ヒットした『半沢直樹』でも金融庁検査官をやっていたり、いろんな役柄に挑戦していますね。作品によって、ガラッと雰囲気が変わっていて。話題作でもある『半沢直樹』の現場はどんな感じでしたか?
「私は金融庁対銀行のシーンが多かったので、基本的には(片岡)愛之助さんと一緒の重いシーンが多かったです。張り詰めたシーンなので、終わるとみんなグッタリしてました(笑)。始まる前は、みんなでワイワイしてるんですけど、撮影が始まると集中していく感じで。1シーン、1シーンの撮影に時間をかけるので、いつも夜中まで撮影してました。カメラが6台くらいあって、本当に気が抜けないんです。もちろん、いつでもどこから撮られてもいいように気をつけてはいて、背中を抜かれても大丈夫なように意識はしているんですが、あそこまでカメラが多いのは初めてでした。体は動かさずに台詞を言うとか、体の一部分だけ映したいとか、細かい指示を守るためにも、カメラの位置は把握してないといけないんです」
特に大変だったシーンというのは?
「半沢直樹を追いかけて階段を走るシーン。ヒールで階段を2段飛ばしでダッシュしなければいけなかったんです。竹財輝之助さんと一緒に追いかけたのですが、男性とは歩幅も走るスピードも違う。階段となるとさらに遅くなってしまうところを、2人そろって駆け上がるようにしたいと言われたんです。リハーサルで何度かやってみたんですが、どうしてもスピードが追いつかず、靴も脱げてしまっていて。“どうしよう!?”って思って監督に相談したら『じゃあ、靴でも何でも買ってこい!』って愛のムチが飛んできて(笑)。夜中だったから買いにも行けないし、できないって言っちゃいけないんだと思い、『わかりました! 靴が脱げても走り続けます!』って言ったら、監督が『あ、いや、そこまでしなくても、スニーカーでも何でもいいから…』って。現場に行くときは、何があってもいいように常にスニーカーを履いていってるので、それを履いて全力で走りました。何回も走っているうちに、最初は追いつけなかったのが、最終的には抜かせるぐらいにスピードアップできました!」
タフだ〜! 監督の反応は!?
「厳しいところもありますが、イメージ通りの画が撮れたときの監督は、すごくいい笑顔で返してくれるんです。あの、にこ〜っとしてくれる顔が見たくて、頑張っちゃうんですよ。本当に、素敵な監督でした。初心に帰るというか、厳しいからこそ現場が引き締まった部分はあったし、だからこそ、作品自体もああいう結果になったのかなと。本当に、たくさん勉強させていただきました」


近野成美

近野成美

ゲスト出演した『相棒』の現場はいかがでした?
「シリーズものなので、入りにくいかな? なじむまでに時間がかかるかな? という不安もあったんですが、みなさん、気さくに話しかけてくださって。水谷(豊)さんは、携帯の画面をカメラに撮るシーンで、持ち方や画面をキレイに撮られるコツを教えてくださいました。『半沢、観たよ』って言ってくれる方も多くて、楽しい現場でした」
大変な面もありつつ、“やっぱり女優って楽しい!”って思うのはどんなとき?
「たくさんあるんですけど、役のことを考えて、どんな魅力を出していこう!?って作り上げていくところは楽しいです。それに、この仕事はいろんな現場を経験できて、いろんな方と出会える。人として、成長できる機会が多いのも嬉しいですよね。あとはやっぱり、出来上がった作品について、いろんな意見が聞けること。私は課題があるほうが燃えるので、厳しい現場のほうが大好き。冬に海に入ったり、夜中まで仕事をするのも苦になりません」
最後に、2014年の抱負をお願いします!
「東京オリンピックが決まったこともあるので、それまでに英語を習得したい。来年はリスニングできるようになりたいです。そして、楽しみながら仕事を頑張っていきたいです」

インタビュー・終
撮影/北山美穂子 取材・文/根岸聖子


Profile

近野成美
こんの・なるみ●1988年9月18日生まれ、愛媛県出身。ABPinc.所属。中学生時代に受けたオーディションをきっかけに芸能界入りし、2004年に役者デビュー。TBS系ドラマ『半沢直樹』(第2部からレギュラー出演)、テレビ朝日系ドラマ『相棒 season12』(第5話ゲスト出演)など話題作に出演。ほかドラマ、映画、CM、MVなど幅広く活躍中。NHK大河ドラマ『八重の桜』への出演も決定している。

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×