北乃きい | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「北乃きい」

2010/04/23

いずれ世界に何かを伝えられる人になれたら

北乃きい
ドラマや映画、CMに歌と大活躍の北乃きいちゃんが、4月5日からauにて配信中のLISMOオリジナルドラマ『still life』で初のケータイドラマに挑戦! 作品への思いや役作り、仕事に対する熱い思いなどをきいちゃんにたっぷり聞きました。



北乃きい

Q きいちゃんはいつもどうやって役作りをするの?

「私は役を固めた後に監督から“こうしてほしい”って正反対なことを言われるとワケが分からなくなってしまうタイプなんです。だから現場に入る前はあまり作り込まないですね。そして台本は相手のセリフを一番に読んで覚えます」

Q 自分より相手のセリフを優先するんだ!

「自分が相手の役だったら、どう言葉を返すかを考えたり。そうすると相手からどういう風に言われたいかが分かるので、その上で合わせていく感じです。ある程度なんとなく作っていって、テスト撮影をして改めて“あ、そっちがこう来るならこっちはこう行こう”って。練り消しでいうと、すごく柔らかい状態。どんな風にも変形できるようにしています」

Q 今は『八日目の蝉』(NHK)にも恵理菜役で出演中。彼女は『still life』のナツミとは真逆の役どころだね。

「恵理菜はドライだし、笑わないし、泣かない。酸素か二酸化炭素かといったら二酸化炭素。そういうコは初めて演じるので刺激的ですし、楽しいです。でも現場では役に入りすぎて全く笑えないんですよ。最近ギターにハマってたんですけど、それも弾けなくなりましたね。マネジャーさんに聞いた話によると、私は役によってインタビューのときの話し方が全然違うんですって。だから『八日目の蝉』の取材に来られた方はみんな、私がめちゃくちゃテンションの低いコだと思っていると思います(笑)」

Q それほど撮影中は役に入り込んでしまうんだ。

「自分で分かったのは本当に最近なんです。恵理菜みたいな役を演じて初めて気付きました。だから、間に歌の仕事が入ってしまうと、役が抜けてしまうんじゃないかと不安だったんですよね。歌は歌でレコーディングのブースから一歩も出たくなくなるくらい集中しちゃうし。でもいざやってみたら、歌うときは『北乃きい』で、お芝居に入ると役にパッて戻るんですよね。自分でビックリしました」

北乃きい

Q きいちゃんが2月に発表したデビュー曲『サクラサク』は、オリコン週間ランキング初登場7位、レコチョクの着うたビデオクリップ週間ランキングで1位を獲得するなど、大反響! この結果を受けてどう?

「『サクラサク』は恋愛の歌というよりは応援歌で、一生懸命がむしゃらに歌った、それが通じたのかなと思いました。私は落ち込むときは落ち込む曲を聴きたい人だから(笑)、そういう曲も必要だと思うんですけど、今は元気になれる曲がすごく必要とされている気がします。それは映画もドラマも同じで。私はお芝居でも歌でもいいから、いずれ世界に何かを伝えられる人になれたらって考えているんです」

Q どういうきっかけでそう思ったの?

「小学校の低学年ぐらいからマザー・テレサさんや黒柳徹子さんが大好きで“この人みたいになりたい!”と思っていたんです。ボランティアにも興味があって今も個人的に活動はしているんですけど、お二人みたいなことができるようになるには、もっと影響力が必要ですよね。やっぱり、ひとりだけでは大きなことはできないですし。だからまずは女優さんで有名になって、多くの人に共感してもらえるようになろうと思って。それで影響力のある名前になってから、その名前をいい意味で使っていけたらって」

Q すごい!

「今の10代はすごくドライで、大人は“今の若いコは夢がない”っていうけど、そうじゃなくて、大人と同じくらい現実的に考えているだけなんだと思うんです。だからサラリーマンやOLなど、安定した職業を積極的に選ぶ。私の周りには複雑な家庭も多くて“お母さんのために僕が頑張らなきゃ”って友達もいるし。やっぱりそういう時代なんだと思います。でもそういう中でも、何でもいいからいろんなことにとりあえず挑戦してみていいと思うんですよね。眠っている才能が眠ったまま死んでいったら、もったいない。夢を見つけるというより、自分は何がずば抜けているのかを知る。自分に向いているものを見つけるのはすごく大事だし、それは絶対に誰にでもあると思うんです」

Q きいちゃんにとってのその“何か”は、お芝居や歌だったんだね

「今の自分はお芝居をまだ6年しかやってないけど、とりあえず6年やってきたものがあるから、それでまた7年がたったらまた7年分、何かを伝えられるようになりたいです。歌ではいずれ自分で作詞作曲して出したいので、今はバラバラした詞を書いて、そのうちにまとめようと思っています。そして最終的に目指すは“世界”です。無理だよって思うかもしれないけど、できちゃうのが人間だと思うんですよ(笑)。でも今は、マザー・テレサさんも母国を愛したように、私もまずは日本から。今の自分にできることを精いっぱい努力していきたいと思っています」

Text/松木智恵(日刊編集センター)
【Profile】きたのきい●1991年3月15日、神奈川県生まれ。2005年の『ミスマガジン2005』でグランプリを受賞後、CMや映画、ドラマなど数多くに出演。07年の主演映画『幸福な食卓』では第31回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した。代表作にドラマ『ライフ』(フジテレビ系)、映画『ラブファイト』など。2月24日にシングル『サクラサク』で歌手デビューも果たした。4月から『八日目の蝉』(NHK、毎週火曜夜10:00)に出演、主演映画『武士道シックスティーン』も24日に公開される。LISMOオリジナルドラマ『still life』は、4月5日からau携帯にて配信スタート、26日まで毎週月曜日配信。詳しくはhttp://lismo-drama.jp/ (フォスター・プラス所属)

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